DSC06171
よく運命という言葉がもてはやされていますが(韓流ドラマとかで)、
運命よりも偶然の方がかっこいい。

つまり運命というものにしたがってものごとが起こっているというよりも
なんだかよくわかんないけどばんばん偶然が起こっているというほうが
かっこいいし粋なものだ。

ただし、そういう偶然で起こったものごとを
そのまま受け流すと何も起こらない。
そもそも世界はノイズが多いので、日々の疲れやよごれで
目や耳が塞がれないように気をつけていないと
偶然が起こったことにも気づかない。

偶然は道を曲がったらぶつかったみたいに、
空からいきなり降りかかってくる。
とはいえ、ある人がある時間にある地点に
いるのには、そこに至るまでの前提がかならずある。
興味とか、仕事とか、生活リズムとか、そういうもの。
だから、人間が自ら偶然を起こすことは難しいけど、
偶然が起こる確率を増やすことならできる。

ボールが飛んでくる場所でバットを振り続けていれば
ボールがバットに当たる可能性が高くなる。

ボールをバットに当てたいと思っているのなら、
ボールが飛んできそうな場所に行って、
バットを振り続けていればいい。
ボールは突然来るものだが、
ボールが来る文脈のないところには現れない。

偶然は運命のようにリニアなものではなく、
ノンリニアにポイントとして現れる。
それに乗っていくというか
選択していくのは自分の意思なわけで、
そこで選びとっていった痕跡を
あとから振り返ってみると、
その道筋が運命っぽく見えるんじゃないでしょうか。

まるで星をたどって星座が
現れるように。