かんのそうのブログ

Canal Connect | Madrid

アレもコレもキャンセルだった2020の暮れを経て、奇跡的にオフラインで実現したフェスティバルに参加してきましたのでリポートしたいと思います。

3/5にオープンしたCanal Connectというアート、サイエンス、テクノロジーをテーマにしたフェスティバル、今回が一回目、スペインのマドリードにある劇場Teatros del Canalを会場に、キュレーターはCharles Carcopino, ディレクターにBlanca Li、ダンス練習スタジオなど劇場の色々なスペースを使ってインスタレーション展示が20点、10日間の期間中毎晩パフォーマンスやトークなどが開催されます。



僕はLasermiceを出展、ダンス練習スタジオの一つ、フラメンコ用の部屋をもらいました。Lasermiceは小型ロボット達が床を叩いて音を出すので、出音のいい床面が必要なのですが、今回はフラメンコ床ということで音はバッチリでした。そして部屋の壁にはIsrael Galvanのテキストが貼られていました。スペイン語だから読めないけど。YCAMのやつ見たかったなぁ。

面白い作品いっぱいあったんですけど、Justine EmardのSupraorganismとKaterina UndoのCreature ClusterがLasermiceと共通点があって、自作と並びで見れたことが個人的には面白かったです。


KaterinaのCreatures Clusterは光に反応して音がなる電子回路、ブザーやモータが、宙に浮いたワイヤーでできた構造体に配置されていて、それぞれが耳をすませないと聞こえないような小さな虫の鳴くような音を発しているという作品で、アンビエントミュージックな、森の中にいるような、小さな生命を感じさせるインスタレーションでした。これは本当に良かった。


JustineのSupraorganismは蜂の行動データをマシーンラーニングにかけて、抽出したパターンを元に、20台の吹きガラスの中にモータとLEDが入った構造体が光ったり鳴ったりする作品。一体どうやって蜂の行動が音や光のパターンに繋がっているのか、具体的なところを細かく聞こうとしたけれど、具体的なアルゴリズムの話までは聞けなかったので、そのうちまた会ったら聞きたい。展示されるのは今回始めてだったということなので、また見かける時がありそうな気もするので、また見たい。吹きガラスは形も透過した光もとても有機的で、音が儚げで綺麗でした。



Dries DepoorterはQuick Fix, Jaywalking, Surveillance Speakerの3作品を出していて、彼の作品はシンプルで皮肉で好きなんですが、残念ながら本人は来れず。会ってみたかったな。Quick Fixは手持ちのコインでは一番安いやつしか買えなかったので、僕はインスタグラムの50 likesを買いました。
自販機でLikeが買えたり、勝手に信号無視を警察に通報できたり、完全にディストピアなんですが、だいぶコミカルに経験できるようになってて、とても上手です。




異種間コミュニケーションをテーマにしたRocio BerenguerのLITHOSYSは浮いてる石が、横にあるiPadに表示される異種間チャットに連動して、たまに揺れてなぞの音を出す(喋る)作品で、週末には同じテーマの舞台作品「G5」を公演ということでめっちゃ見たかったけど、見れず残念。これは見たかったなー。

 

まさに「シャバの空気はうめえぜ」という感じの久しぶりの現実のフェスティバルに参加できて、僕はとてもハッピーでした。初めてちゃんとフラメンコ見れたのもよかった。あれは痺れる、また見たい。あとMadridはご飯が美味しいのも最高。街も古くて可愛らしい感じの町並みで、あんまり派手なスカイスクレイパーなどは見かけず、また来たいなーと思える街でした。天ぷらを甘いソースとか蜂蜜で食べたりするのはびっくりした。めっちゃアリだった。

 

Fundacion Telefonicaという、(スペインのICCぽい)の場所でJoanie Lemercierの個展がやってて、見に行きました。今まであんまりちゃんと彼の作品を知らなかったので、「プロジェクションマッピングとかをやってるアーティストが何故か、環境アクティビストでもある。」ぐらいに思っていたのですが、彼の作品には山、ランドスケープをモチーフにした作品が多数並んだ最後に、ハンバッハ鉱山を批判する作品が出てくるのですが、流れで見ると、彼が如何に自然を愛し、何故これに今注力しているのか、よくわかる、良くできた展覧会でした。
この生物多様性で知られた森を伐採して作られた、欧州最大の鉱山の映像は、巨大すぎる採掘機がショッキングであると、同時にその広すぎる掘った跡は、悲しいかな、美しくもありました。


35C3

2018年の暮は35C3(35th Chaos Comminication Congress)に行ってきました。
クリスマス明けから新年までの間、12/27~30にわたり四日間、Leipzigで開催されるハッカーの祭典である。今年は1万7千人ほどのハッカーが集まったとか。(Leipzigでの開催は二回目)
IMG_20181228_143539187 僕は今回で3回目。ちょっと検索してみたところ、日本語で紹介された様子が一見して見当たらないので、ちょっと紹介記事でも書いてみるかなと思った次第です。

このイベントのオーガナイズはCCC(Chaos Computer Club)。1981年に設立され、ベルリンにC-baseという拠点を持つ団体でWikipediaにも記事がある

ハッカーという言葉の一般的な理解と、この文化圏での理解には若干の剥離があるが、その論争はここでは割愛して、興味のある人はwikipediaにもそのへんの説明があるので参照していただきたい。

Chaos Communication Congress(以下コングレス)では多種多様なテーマのプレゼンテーションや、カンファレンス会場の小会場を使ったプレゼン、スタディグループ、ワークショップ、ミートアップに加え、アセンブリと呼ばれるだだっ広いエリアでいろんな団体が仮設のブースを作ったり、机を並べて展示なり開発なりなんなり、自由にやっているエリアで構成される。あとはフードエリア、バーとDJブースのあるパーティエリアがあります。

3つの大規模プレゼンスペース、2つの中規模プレゼンスペースでは昼から深夜までトークが続きます。テーマはArt & Culture, CCC, Entertainment, Ethics, Society & Politics, Hardware & Making, Resilience, Science, Securityと多様。下の図は一日目のプレゼンのスケジュール。
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僕が見た中でいくつか面白かったトークを紹介します。
ちなみにすべてのトークは録画があって、こちらのサイトで公開されています。
リンクはプレゼンテーションの動画にリンクしています。

“The” Social Credit System by Toni
IMG_20181227_131618985_HDR 最近何かと話題の中国の監視+評価システムについての細かいことを含めた最新情報。ドネーションによってポイントを稼げるシステムがあるらしくそれで稼ぐポイントに制限がないというのが、あらあら結局なんでも金で買えるんですね、じゃあ結局今と変わんないすね、と思いました。

Tactical Embodiment by Angela Washko

上のvimeoは彼女のゲーム作品のトレイラー。アメリカ人アーティストの彼女は、所謂「ナンパマニュアル」(男性用のもの)をリサーチし、その女性の扱われ方を女性の視点でプレイするゲームに落とし込んでいる。強引で犯罪まがいなやり口を紹介することが商売として成り立っていることを告発している。プレゼンの最後に会場でオーディエンスと一緒にゲームをプレイしてみようという時間があったのだが、あまりのしつこさに会場は盛り上がったが、実際自分に起きたらキツイだろうなーというのは十分伝わった。


The Enemy by Karim Ben Khelifa

戦争写真家である作者が、ある時から紛争地帯の対立する双方からインタビューをとるシリーズを作り始め、それをVRに組み込んだ作品「The Enemy」として完成させた。VRは強く感情移入に働くシステムだと言われるが、体験した友人はこのプロジェクトが今まで見たVRのアートプロジェクトでベストだと言っていた。特に紛争地帯におけるジャーナリズムがVRやARといったフォーマットに展開されることによって受け取り方が変わる可能性について多く語られ、非常に学びの多いプレゼンテーションだった。ベルリンにも巡回予定があるようなので是非体験したい。


Transhuman Expression by Liat Grayver & Marvin Guelzow
IMG_20181229_130616127_HDR ロボットと絵画表現がテーマで、僕としては外せないテーマのプレゼンテーションでした。大学の研究室とアーティストのコラボレーションという形で進められているプロジェクトで、ロボットエンジニアとアーティストの二人が来てプレゼン。質問「1950年代からTinguelyの様なロボットとドローイングを組み合わせた作品を作っている作家がいますが、自分たちの作品をどのように位置づけますか?」に対して、「私はキネティックアートやパフォーマンスには興味がなく、純粋に平面表現に対してロボットという新しい道具が及ぼす影響について考えているのでコンテキストが違う」と彼女は答えた。立ち位置の明確さに感心しました。


Internet of Dongs by Werner Schober
IMG_20181229_230117297 スマートフォンのアプリ制御のアダルトグッズのセキュリティの脆弱性に関するプレゼンテーション。ランダムに世界中の何処かのバイブをアクティベートできてしまう可能性などを指摘した。会場は満員。


Hebocon by honky
IMG_20181229_12315554 何年か前に聞いて、すごく興味があったけど、実際に見るのは初めてのヘボコン。ちょっと調べたらいつの間にか世界中に展開してるムーブメントになっていたんですね!すごい、ヤミ市みたい。会場内で作られたロボットで対戦。honky氏の見事な司会・レフェリーでテンポよく試合が仕切られて非常に盛り上がった。



アセンブリで見つけた個人的に興味深かったものを紹介します。
Moving Objects



ちょっとしたサーキットがあって、Hoverboard(ミニセグウェイ)をハックしてる人がたくさん。4輪のカートに改造したり、動くソファを作っている人も。カヌーも。色々写真を載せているインスタグラムのポスト。市販のhoverboardのファームを書き換えて自作のコントローラを接続できるハックが公開されている。すごい。

LOCKPICKING-AREA
おなじみロックピッキングWS。セキュリティが大きなテーマのひとつであるコングレスですが、フィジカルでトラディッショナルなセキュリティである鍵のハック、ロックピッキングのワークショップがやってます。いつでもやってて、ロックピッキングツールセットが購入可能。


そういえば、夏に開催されていたMaker Fair Berlinに行ったけれど、企業ブースの多さや、子供・ファミリー向けな感じが強く、あまり楽しめなかった。その時に思ったのは、ベルリンはCCCが拠点を置いているし、Maker Movementが押し寄せる前からHacker Cultureがもともと根付いていて、そのコミュニティにいる人はMakeには来ないんだろうなーというのが印象だった。コングレスのアセンブリエリアはちょっとMakeに似た雰囲気があるけれど、決定的に違うのは、必ずしも店みたいにしなきゃいけないわけじゃないところだと思う。アセンブリは、通る人を相手にしてもいいし、しなくてもいい。見に来る人を相手にする義務はなく、開発をしていてもいい、好きにすればいいという感じがある。やってることが面白そうで知りたかったらこっちから声を掛けるし、声をかければ熱心に答えてくれるけど、向こうは話しかけられるのを待っているわけではない。僕はこの感じがとても好きだなーと思った。企業が入っていないこと、チケット数に限りがあることなども、これが実現されている理由としてはあるのだろうな。

その他
面白い張り紙がたくさんある。


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交通

コングレスのリストバンドで市内の交通機関が無料で乗車できました。中央駅の電光掲示板にwelcome to 35C3と表示される粋なはからい。

写真撮影
aab32f3926ba921a source: https://mastodon.social/@eric_s/101312201296875589
写真は取る前に確認!
さすがドイツ。クラブに行くとケータイのカメラにシールを貼られる国。

あとでチェックして知ったけど、仮想通貨のウォレットTresorのセキュリティに脆弱性があるというプレゼンテーションがあって、Tresorのtwitterアカウントがちょっとアタフタしていて、さすが…!と思わせられました。


二年前か、はじめてコングレスに来たときはSnowdenのポスターがどこにでも貼ってあってけっこうびっくりしました。その年にはSnowdenのリークを追った映画「Citizenfour」のスクリーニング+監督のプレゼンテーションがあったせいもあったと思うけど。日本にいたときはSnowdenの名も知らず、そういう議論があったことすら知らなかったが、これを期にwikileaksを調べたり、ジョージオーウェルの1984を読み直したり、ソーシャルメディアに対して少し懐疑的になったりしました。

以上35C3レポートでした。



Counter Surveillance Workshop

Avatarsを作ったこともあって、セキュリティ、監視、プライバシーといったトピックに関心が再燃していたところ、Critical EngineeringCounter Surveillance Workshopが開催されると言うので参加することにした。Critical EngineeringはJulien OliverGordan SavičićDanja Vasilievの三人によるもので、websiteで公開されているマニフェストには日本語の訳もあって翻訳は牛込くんでびっくり。CEは日本でもメディア芸術祭で賞をとったMen in Greyという作品や、Ars ElectronicaのGolden Nicaを取っているNewstweekで知られる、著名なアーティストだ。
ワークショップは土日月、九時から五時まで。計24時間みっちり、如何に監視から自分たちのプライバシーを守るかを学ぶ。

初日は各自のマシンに仮想のリナックス環境をインストールし、コマンドラインの使い方を習う。曰く
「リナックスを使えたほうがいい理由は、ネットワーク・インフラは基本リナックスだからだ。みんなが普段使うPCやスマートフォンは画面があってキーボードとかタッチパネルがあるけど、サーバーにはない。これからIoTが浸透すると、画面も入力装置もないコンピュータが増えていく。そのとき使える手段はコマンドライン・インターフェイスだ。宇宙ステーションだってCLIだ」
なるほど。

色々なコマンドやネットワーク、プロトコルの仕組みについて習っていく中で、あるソフトウェアを使って流れてるパケットを覗く。暗号化されてないとここで色々バレるんだよ、とのこと。「パスワードのかかっていない空港のwifiとかは、暗号化されてなくて全部見えちゃうんだよ」ってよく聞くけど、こんな簡単にこんな風に見れるのかと思うと、けっこう唖然としてしまう。

みんなで同じネットワークにいて、初期設定が全員同じユーザ名でパスワードだから、SSHで簡単に人の環境に入れる。隣の子のパソコンに勝手に猫の画像を表示したり、いきなり自分のデスクトップにファイルが増えたりする。盛り上がったし楽しかったけど、冷静になるとパスワードとIDがバレるということはこういうことなのかと身をもって知る。

一日目終了

友達にWSの話をしたところ「カウンター監視WSが実質監視WSなのウケる」って言われて面白かったのでJulianに話したら、「薬を作るのにはウイルスがどうやって病気を引き起こすのか知らなきゃつくれない、護身術もそう」って言われて納得した。知ることは力だ。

二日目午前、DNSをいじって、「google.com」にアクセスすると変なページが表示されるようにする方法が紹介される。けっこうびっくりする。「you are watched」って書いてあるから違うってわかるけど、このテクニックで銀行のサイトを偽装したりして、パスワードを収穫したりする輩がいるらしい。
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二日目の午後は「薬」の処方だ。仮想環境のLinuxにVPNやTorをインストールしていく。
wtfismyip.comdnsleaktest.comにアクセスして動作確認。現在位置がどんどん変わってく。

三日目はホストシステム(僕の場合Mac)に昨日仮想環境のLinux入れたVPNやTorをインストールする。
あとはスノーデンも使ってたことで知られる暗号化メールPGPのインストール。もしどなたか僕にPGPのメールを送る必要がある方はこちらをご参照ください。僕の公開鍵です。

あとはスマートフォンを持ち歩いてると、通信の中身が取れずとも、アクセスポイントの名前と電波強度とかがわかるだけで、どこにいるかがかなりの精度でわかってしまうとか、そういう話を聞く。
ブラウザから全部の検索・閲覧履歴や友人関係とかが筒抜けなだけでもう十分だが、スマートホンを加えると、いつ何処に誰といたかまで筒抜けである。もはや神の眼だ。僕は無宗教だが、小さいころ「神様は空からなんでも見てるから」みたいなことを言われて、なんとなく信じていた気がするけど、IT大企業は神の目で僕らを見ているようなものだ。ただ神様は僕らの行動を見て、情報を売ったりしない。こうやって考えると神の目を使って商売するだなんてけしからんと思う。反面、全ての検索履歴からサジェスチョンされるニュースがまさに知りたかった情報を届けてくれることもあるし、gmailのinboxの自動振り分けシステムはこれがなかったらメール使う気失せるくらいには便利だったりする。これはユーザー情報の収集無くしては実現されなかっただろう。

Berlinに来た4年前、僕は恥ずかしながらスノーデンも知らなかった。は?知らないの?ウソでしょ?って言われて焦って慌てて色々調べた。
プライバシー保護性能の高いインスタントメッセンジャーとしてtelegramはオススメとされていたが、今はsignalだそうだ。google検索に全てのクエリを持っていかれるのが嫌な人はduckduckgoを使う人が多いと思っていたら今はstartpageがイケてるらしい。
Counter Surveillanceアプリは流行り廃りが速い。でもgoogleもfacebookも変わらず君臨している。

WSが終わって、一通りの道具が揃った。気合をいれればgoogleアカウントもdropboxもskypeもなくても殆ど今まで通りの便利さで仕事をすることができそうだ。ただ、全部ちゃんとセットアップするにはけっこう時間も手間もかかりそうだ。

WSを主催する彼らはそれが仕事だし、そういうのにアンテナを張り、色んな状況に対して戦っていくのが職業だから最新情報に詳しいが、専門ではない人は詳しい人から頻繁に最新情報を聞いておかないと、あっさり置いて行かれるんだろう。セキュリティばっちりです、みたいな顔して時代遅れみたいなことになりかねない。というかそれでも全体からみたら(特に日本人としては)僕はこの辺のトピックには関心が高く、よく知ってる方に分類されるはずだ。それでも全然初心者である。

そんないくら見られてるって言ったって、データ集めてるのは機械だし、人に見られてるわけじゃないだろうし、見られて困るようなことしてなきゃ問題ないでしょって僕も最初は思っていました。けどスノーデンの暴露の本やジョージ・オーウェルの1984を読んだりこのワークショップに参加することで、考え方がけっこう変わった。一歩インターネットの海に出れば、見てまわっているのは自分で、誰かに見られているって言う風には意識しずらいけど(意識しづらいから余計に厄介)、事実見られている。それに対してどう振る舞うかは個人の自由だけど、少なくとも知っておいたほうがいい。

もしどなたか興味と機会があったらぜひCritical Engineeringのワークショップを日本でも開催して欲しいなと思います。手伝えることがあったら言ってください。


雑記 20151217

物事を理解するためには、比較対象が必要である。比較して違いを発見し、相対化することなしに、正しい理解は難しい。故郷のことを考えるには故郷を去らねばならない。都市のことを考えるには田舎を知らねばならない。日本のことを考えるには日本を出なければいけない。日本語のことを考えるためには外国語を話せるようにならなければいけない。人間を理解するために、ロボットを作ったり人工知能を使い、人間の行動を模倣させてみることによって、逆説的に人間がどういうプロセスで行動しているか考え、学習しているかについて、考えることが出来る。

そう考えると、「翻訳」という行為に非常に興味が湧いてくる。翻訳は一つの言語からもう一つの言語へ、なるべく意味を変えてしまうことなしに変換する行為だ。でもそれは完全には不可能だ。そのプロセスには言語間の比較から、共通点の発見と同時に共有できない事柄の発見がある。たとえばアイヌ語やハワイ語には雨や風、雪を意味する言葉がたくさんあるらしいのだが、それが日本語に翻訳される際にそれぞれすべて「雨」「風」「雪」になってしまうなら、それは多くを失うことになるだろう。違う事象における共通点を見つけ出し、同時に共有できない事柄を発見し、見つけた共通点を伝えること、見つけた共有できない点をどうにかして伝えようとすることは芸術表現においての、ある種の方法でもある。メタファーを用いた理解、表現は非常に翻訳的である。

またもう一つ興味があるのは、コンピュータにこのような「翻訳」ができるのかということ。狭義の翻訳は自動翻訳などの多数の事例があるが、いわいるメタファーを用いての理解がコンピュータにはできるのだろうか。人間は何かを創造する時にこのメタファーを用いた思考法を多用する。いくつかの違った種類のデータ(例えば音と画像)のディープラーニングを施したプログラムを接続してメタファー的なものを発見させることは可能だろうか。いきなり共感覚みたいなものが発生し、人間にとっても意味の通る、音と画像のセットを提示してくるだろうか。少し難しそうな気がする。
人間は五感をリアルタイムに駆使して経験する。たとえば、「うどん」の記憶には見た目、味、匂い、箸でつかむ感触、咀嚼中の音まで、同時に経験し、これらの経験はすべて紐付けられて記憶される。機械学習では画像データは画像データで音や匂いといったデータは紐付けられていない。この辺に活路が見いだせないだろうか。そんな研究はどっか大きな研究所でとっくに始まっているんだろうか。ペッパーがいくつ感覚器官を持っていたかは忘れたが、経験して紐付けられた複数の種類のデータがサーバーに送られているなら、そのデータにはとても興味がある。

高松メディアアート祭の設営中です。


ロボットの身体とキャリブレーションとクセ

この夏、絵を書くロボットを展覧会3つ分、作っていました。
センサの調整をしたりして機械が認識している位置と実際の位置をなるべく近づける、キャリブレーションという作業があって、そこに多くの時間を費やしました。

やんつくんが入居したアトリエが京都にあって、そこでほとんどの制作が行われたのですが、そこは古い小学校をアーティストに貸出している施設で、グラウンドは近隣の中学校のテニス部が部活しに来たり、消防隊員が訓練してたりと、わりと色んなことに使われているのですが、ある時幼稚園生が運動会の練習をしていました。
みんなでラジオ体操とかなんとか体操とか、前にいる先生の動きをみながら幼稚園生が真似しているのを見ていると、本当に下手くそでみんなバラバラの動きをしていて、本当に可愛らしいのですが、僕の持った主な感想は「あいつらキャリブレーション済んでねえな」でした。

ロボットを作っていると人間のことをロボットの構造で理解しようとしたりすることがあります。
子供は、大人ができるような細かい作業や動きができなかったりしますが、まだしっかりとした身体の使い方ができていなくて、フィードバック制御の訓練の最中というか、長い時間をかけた身体のキャリブレーションをしているところなのかなーとぼんやりと思いました。

最近ヌケメ君に誘われてカポエラに行きました。
先生の動きを真似しようと頑張りましたが、身体が固いのもあって足は先生の半分程度しか上がらないし、さっぱり足は回らず蹴りも決まらず、体操のできない子供を全然バカに出来ないくらいに僕の身体はキャリブレーション不足でした。

某展覧会のオープニングで大岡さんと会ってそんな話をしていたらイチローが如何に自分の身体のコンディションを把握しているか、人間は鍛えればそこまでいけるという話を聞いて、僕はむしろイチローは超高級なロボットアームみたいなもんなんかなーとか思ってしまいました。

ロボットのキャリブレーションはある程度以上は設計から変えないと精度上がっては行かないけど、人間のキャリブレーションは訓練でかなり精度が出るというか、そこは人間と機械の違いだなーと思いつつ、とりあえず精度!精度!って方向に行かないで、ヘタウマみたいなものとか味とかクセのある感じがコンピュータとかロボットに発生してくれば面白いなーと思うのです。乗り物の場合、クセのあるエンジンとかはよく聞くけど。
ただヘタウマな人とかは別に狙ってそれやってるんじゃなくて、がんばって描いてるけどそういうふうにしかならないって人が多いと思うので、僕は確信犯的にロボットにヘタウマ的な何かが発生することを期待しつつ、自分の設計で出来るだけ精度は出るように調整します。

というわけで展覧会が3つ進行しています。よろしくお願い致します。
ICC Open Space ~2016/3/6
21_21 DESIGN SIGHT 動きのカガク展 ~2015/9/27
茅ヶ崎市美術館 正しいらくがき展 ~2015/8/30


FITC Amsterdam 2015

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こんにちわ
2/23-24とアムステルダムで開催されたFITCでトークしてきました。
トップバッターで人集まってるのか不安でしたが、月曜火曜という謎な日程のせいもあってか、ありがたいことに席はけっこう埋まっていて良かったです。しかも最初だと、そのあとリラックスして全部見れるし、けっこうウケた模様で歩いてるとけっこう話しかけられるし、けっこう良かったです。ドイツ来て一年半が過ぎまして、ドイツ語は未だひどいもんですが、英語に関しては普通にプレゼンできる程度には上達したようで嬉しいです。

話しかけてくれた人が前から気になっていたECALというスイスの学校の学生だったりして興奮したりしました。ECALはこのプロジェクトで知って、vimeoをよくチェックしていますが、面白いプロジェクトが多いです。あとビデオ色々と上手。どうにか予定をつくって遊びに行きたい。

僕が見たプレゼンで一番印象に残ったのはQuayolaのプレゼンで、ローマ生まれで古くから彫刻とか教会が残ってる街で育って、ローマ美術を素材にデジタル技術と色々つなげて作っているとのことで、ローポリのオーディオ・ヴィジュアルとかロボットアームで彫ってる彫刻とかを3面スクリーンで見せてて非常に美しかったです。作品は知ってたし見たことあったけど、プレゼンを聞くと色々納得できる、というケースはわりとあると思う。
あとはSougwenのスライドによく出てきたGOTHSCREENSHOTSっていうTumblrの画像は非常に頭から離れない…
スピーカー同士でも色々と交流があって非常に有意義でした。

あとアムステルダムではStedelijk MuseumEd Atkinsの個展が開催されていて、不気味の谷を登って行きそうなレベルのコンピュータ・グラフィクスがデカいスクリーンで再生されていて、イギリス人だなぁって感じの気持ち悪い感じ(ダミアン・ハーストが動物切るのとか、クリス・カニンガムのラバージョニーに近いような印象)のかっこよさがありました。あのイギリスっぽいセンスってなんなんだろう…




インドネシア

A photo posted by So Kanno (@so_k) on

ご無沙汰です。
一旦書かなくなると本当に書かなくなるブログですが、文化庁の海外展でインドネアシアに行ってきたので日記くらい書こうと思います。今回は色々事情がありyang02君はバルセロナにいて、且つ前の展示以来色々問題もありロシアから輸送できなくて、作品が預けっぱなしになっていたので回収に向かい、そこからインドネシアに向かい、一人で設営等行いました。友人には「いやーロシアはダメでしょー、作品帰ってこないんじゃない?回収諦めてお金請求したほうがいいんじゃない?」と言われていてビビっていましたが、無事回収出来ました。何故かラップぐるぐる巻でした。ちなみにスターアライアンス系は超過荷物が非常に高額なので気をつけましょう…

A photo posted by So Kanno (@so_k) on


ふとtwitterか何かでこのセルフィーに関する記事が流れてきて、ああ確かにインドネシア自撮り棒やたら普及してたし、かなり派手なヒジャブをまとった女の子たちがモスクをバックにセルフィーしてたり、カフェやら広場やらしょっちゅうで見かけて、けっこう衝撃的でした。ベルリンの街では全然見かけない自撮り棒ですがアジア圏ではかなりポピュラーになりつつあるようですね。(ベルリンの家電量販店でセールのカートに入っているのは見ました。売ろうとはしたんですね…)

ちょっと面白かった事があってマカッサルの広場にいる時に女の子に「一緒に写真撮ろう!」話しかけられてテンション上がったのですが、写真撮り終わった瞬間に「ありがとう!じゃあね〜。」みたいなかんじでその子は去っていき、一体コレはなんだったんだ…ということがありました。
あまりにもサッとホントに写真だけとっただけだったので、写真送ってねと連絡先を伝えることも聞くことも叶わず、「アレ…?」ってなってしまって、ちょっとおもしろい体験でした。写真を取ること事態が目的になっている感じがしました。(記録されてアップされて完了なのかもしれないけれど、きっとどっかにアップされてるんだろうなーと思いを馳せる。)
なんか犬のマーキングみたいな心理なのでしょうか。

別の日に牛の脳みそとかが出てくる手食いな店で食事をしている時に、インターネットのプライバシーの問題とかの関心がどんな感じなのかを聞いてみたところ、CCCがあったりするドイツとは打って変わって、みんな全然無頓着。
「そんなことよりみんなSNSでlike集めるのに一生懸命だよ。」とのこと。

プライバシーに関する感覚はアジアと欧州では違うというのが定説ですが、この辺にも色々と違いを感じつつ、セルフィー文化はちょっとしばらく観察を続けたいテーマだなーと思いました。

fbに写真をまとめてアップしております。
展示の写真
洞窟ツアーの写真

つい去年まで、世界で最も古い壁画はフランスにある3万2000年前のものとされてきたらしいのですが、インドネシアのマカッサルに4万年前に描かれたとされる壁画が発見され話題になっているようで、現地の考古学の先生に連れ回していただきました。
絵もあったのですが、絵らしい絵は2万年前とかなようで、一番古いものは手形のようなもの。4万年前というと言語が生まれる前らしいのですが、言語がない状態を想像するのが難しすぎて、この原始の創作活動にはどんなモチベーションがあったのかと実際に洞窟で想像するのはなかなかおもしろい体験でした。


Captured Desireにまつわる色々


先日、某CV研究者の友人がベルリンに遊びに来ていて、ご近所のものづくり同盟の作品、Captured Desireの話していたところCV(コンピュータヴィジョン、画像解析のこと)の研究で同じことをやっている研究がある、というのを聞きました。その研究の論文がこちら。2011年のものです。
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もちろん制作を進めている時も似たような事例や先行事例を調べてはいたのですが、これは見つけることができていなかったものでした。この研究の面白いところはタイトルが「Face Reconstruction in the Wild」というもので最後に「in the Wild」ってなっているところです。どういうことか最初はわかりませんでしたが、研究者の彼曰く、基本的にこういった研究は予め研究者が用意したデータセットを用いて行われるのが一般的で、それに対してインターネットに転がっている整頓されてない画像を用いる、というポイントが「in the Wild」なのだそうです。

ただ、やはりやっている内容が完全にダブっているとはいえ、目的が違うのが面白いところです。
この研究
– 目的に合わせて用意された画像を使わない。
– ネットに転がってる表情やライティングの異なった画像を使う。
– それで如何に3Dモデルを作成するか
僕らのはプロジェクト
– システムを用いてエラーで遊ぶこと
– モデリングできる対象が人間の欲望を反映してると言えるのではないかという視点
– 進歩の早いテクノロジーの途中の状態の標本化

同じような処理をコンピュータにさせていても違う視点を与えることによって見えてくるものが違うという面白いと思います。なのでこれからは研究系の論文も色々漁ってみようかと思います。幸い、一昔前は論文は年会費の要るウェブサイトに登録すると全部見れるとかだったのが、最近は公開していることが増えてきているそうです。今気になるのはSkypeのリアルタイム通訳とかDeep learning系とか、あとはバイオ系はなにか面白いことができそうな気がします…


他の先行事例

Lorna-Barnshaw-Replicants-designboom-09
他の類似する事例としてはLeona Barnshawの作品があります。同様に123D Catchを用いて制作されているようで、そのモデリングの不完全さがフルカラー3Dプリントアウトされることによって浮き彫りにされている印象があります。
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またYuri PattisonのRELiable COMmunicationsという作品は2013年にロシアのチェリャビンスクに隕石が落下するという天災がありましたが、その後ebayでその隕石の欠片と称する石が販売されていたらしく、隕石の画像をebayのページより収集し123D Catchでモデリング、プリントアウトをして作品はPaddles On!で出品されたようで、僕は水野さんのブログから見つけたのですが、ちょっと引用すると

もともとの「石」が本当に隕石なのかどうかわからない.ここでは「隕石」かもしれないという情報だけで,その「石」は売買されている.そして,Yuri Pattisonはその「石」の画像から3Dモデルをつくる.ここではもともとオリジナルかどうかわからないものが,いくらでも複製可能な画像になり,それを使って,またいくらでも複製可能な3Dモデルをつくるわけである.その結果として,エディションが「3」と生産数を限定された彫刻(?)がつくられ,それがいくらでも複製可能な3Dモデルデータとセットでオークションに出品されて,価値がつけられようとしている.

ebayで売られていた石とプリントアウトされた自作の石を比較しているところが非常にうまいな~という感じで、これはやたれたー感がとても強い、妬ける作品だと思いました。

そういえばマテリアライジング展Ⅱのトークでひこひこパイセンに「あざとい」って言われたのが印象的でしたが、要はそのあざとさは実は作品のコアであってそれ故に、個人的に好きかと言われたら別にそうでもなかったJustin BieberやA BATHING APEをモチーフに使っているわけだし、揚げ足を取る様に意図的にテクノロジーから稚拙な部分を抽出しようとしているわけです。

あ、そういえば、文化庁の派遣制度の一年が完了しましたが、日本には帰らずもうしばらくベルリンに居ることにしました。


一時帰国と展覧会のお知らせ

7月に2つの展覧会に出展するため一時帰国します。
ひとつは7/19日からの札幌国際芸術祭。地下歩道でyang02くんとの20Mの壁面に新ドローイングマシンを展示します。
写真は量産されたドローイングモジュールです。
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「アートより除雪」とかチケットの売れ行きが不調とか、現地に行くのが不安になるようなニュースをちょこちょこ見かけますが、できることをしっかりやろうと思います。

もうひとつも7/19日からなのですが東京藝術大学で行われるマテリアライジング展2。こちらではyang02くんとヌケメくんとご近所ものづくり同盟という名義で新作を二個出展いたします。

ワークショップも7/26に予定されております。
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見に来て下さい!よろしくお願いします〜。


Moscow

ボストンのモスクワにはこちらのロボットの展覧会に参加するために。
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Бал роботов ←既に読めない。

今回は輸送が色々大変だったのですが、参考になる人なんてあまりいないだろうなーとは思いつつ、書き留めておきます。
ボストンのイベントからヒースロー経由で直接モスクワに行くことにしたのですが、BOTをボストンから普通に輸送業者に頼むと、僕らに数日遅れてBOTが到着することになってしまうので、どうにか1300 x 640 x 590(mm)というサイズで80kg近い木箱を無理やり荷物としてチェックインしようと画策しましたが重量的にアウト。しかしサイズは超ギリギリでOKらしく、せっかく作ってもらった燻蒸処理された木箱はモスクワからの搬出用にキープしたかったので、木箱は空で、BOTは分解してスーツケースにつっこみ、ボードはスノーボードケースに収納して二人で合計6つの荷物をチェックインし、$660の超過料金を支払ってなんとか運ぶことにしました。(輸送業者に頼むより明らかに安い。)Virgin Atranticの担当者は木箱はVirgin Atranticのレギュレーションではギリギリだけど、荷物はヒースローからはロシアの航空会社の担当になるから、ちゃんと届くかどうか保証はできないと言われましたが、無事、全ての荷物がロシアに届きました。

モスクワに行くのの最も不安だったのは通関でした。主催者と色々連絡を取っていく中でモスクワの通関は厳しくて有名らしく、担当者から「展示できたとは絶対言うな」「ロボットが入ってるって言うな」「友達に会いに来たって言え」などと不安になりすぎることを言ってきたので、さすがにもっとマシな方法ないのかよと聞いたら「英語が喋れないふりを通せ」というもう不安になりすぎる返答。
予想通り通関を通れず、その場で木箱を開けることに。外に迎えが来ていることを伝えると、その彼も通関に通され彼の懸命の説明も虚しく、彼は追い出されてしまいました。(会話はロシア語なので全くわからず。)結局入れるところがなくて木箱に入れてたBOTの制御回路箱について色々と聞かれたけど、BOTにその制御回路箱が乗っている写真を見せたら無事クリア。本体の入ったスーツケースも開けられましたがこちらはなぜか一瞬でOK。よくわからないけど結局30分ほどで通れました;)
↓無事OKを貰って記念写真

モスクワの通関 – Spherical Image – RICOH THETA

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そしてむしろ衝撃だったのはここから。TAXIで全ての荷物を現場に運ぶために積もうとしたところ、あと一息のところで木箱が車に入らず、どうすんべとなっていたところ、いきなり運転手が箱の台座を無理やり引っこ抜き始め、唖然。おそロシア…


(無事?)TAXIに積むことができました。

先にBostonのオファーをもらっていたこともあって、会期は実は既に始まっていたのですが途中からの参加でもOKであればということだったので、そういうこともあるんだなーと思いながら既に始まっている展示の中で設営作業だったのですが、展覧会自体はロボットがテーマで、世界中から様々な目的で作られたロボットを集めた展覧会で非常に面白かったです。
普通にお掃除ロボットがあったり、パロっていう日本のアザラシのぬいぐるみロボットがいたりする中で、Ars electronicaでも見かけたThe Blind RobotPaulというポートレートを描くロボットアームも展示されていました。

日曜日の朝からロボットと人間の関係の未来みたいなテーマのパネルディスカッションがやってたりして、シンギュラリティのことについてけっこうリアルに語られてりしていて非常に面白かったです。

メールのやりとりをしている段階から色々と不安でしかたなかったのですが、想像通り過去最高にオーガナイズがしっかりしてない感がいなめなくておんなじことを色んな人に聞かれたりとか、頼んだことがなかなか進まなかったりとかで、生産性最高なアメリカの直後だったのもあってかなり差を感じてはしまいましたが、ロボット系の展示なこともあってちゃんとテクニカルな面倒を見れるスタッフがいたので、久しぶりにまたコンデンサが爆発したりしてけっこう焦りましたが、なんとかなりました。
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そしてオーディエンスの反応は過去最高に薄かったです。
しかしながらSENSELESS DRAWING BOT、けっこうな重量で思いっきり前後に切り返すという駆動系にかなり負担のかかることをさせているのでかなり疲労している部分は疲労しているようです…

あと関係ないけど、今まで割と色んな国の都市に行ってきた方だとは思うのですが、今までで一番美人が多かったです;)