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ご無沙汰です。
一旦書かなくなると本当に書かなくなるブログですが、文化庁の海外展でインドネアシアに行ってきたので日記くらい書こうと思います。今回は色々事情がありyang02君はバルセロナにいて、且つ前の展示以来色々問題もありロシアから輸送できなくて、作品が預けっぱなしになっていたので回収に向かい、そこからインドネシアに向かい、一人で設営等行いました。友人には「いやーロシアはダメでしょー、作品帰ってこないんじゃない?回収諦めてお金請求したほうがいいんじゃない?」と言われていてビビっていましたが、無事回収出来ました。何故かラップぐるぐる巻でした。ちなみにスターアライアンス系は超過荷物が非常に高額なので気をつけましょう…

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ふとtwitterか何かでこのセルフィーに関する記事が流れてきて、ああ確かにインドネシア自撮り棒やたら普及してたし、かなり派手なヒジャブをまとった女の子たちがモスクをバックにセルフィーしてたり、カフェやら広場やらしょっちゅうで見かけて、けっこう衝撃的でした。ベルリンの街では全然見かけない自撮り棒ですがアジア圏ではかなりポピュラーになりつつあるようですね。(ベルリンの家電量販店でセールのカートに入っているのは見ました。売ろうとはしたんですね…)

ちょっと面白かった事があってマカッサルの広場にいる時に女の子に「一緒に写真撮ろう!」話しかけられてテンション上がったのですが、写真撮り終わった瞬間に「ありがとう!じゃあね〜。」みたいなかんじでその子は去っていき、一体コレはなんだったんだ…ということがありました。
あまりにもサッとホントに写真だけとっただけだったので、写真送ってねと連絡先を伝えることも聞くことも叶わず、「アレ…?」ってなってしまって、ちょっとおもしろい体験でした。写真を取ること事態が目的になっている感じがしました。(記録されてアップされて完了なのかもしれないけれど、きっとどっかにアップされてるんだろうなーと思いを馳せる。)
なんか犬のマーキングみたいな心理なのでしょうか。

別の日に牛の脳みそとかが出てくる手食いな店で食事をしている時に、インターネットのプライバシーの問題とかの関心がどんな感じなのかを聞いてみたところ、CCCがあったりするドイツとは打って変わって、みんな全然無頓着。
「そんなことよりみんなSNSでlike集めるのに一生懸命だよ。」とのこと。

プライバシーに関する感覚はアジアと欧州では違うというのが定説ですが、この辺にも色々と違いを感じつつ、セルフィー文化はちょっとしばらく観察を続けたいテーマだなーと思いました。

fbに写真をまとめてアップしております。
展示の写真
洞窟ツアーの写真

つい去年まで、世界で最も古い壁画はフランスにある3万2000年前のものとされてきたらしいのですが、インドネシアのマカッサルに4万年前に描かれたとされる壁画が発見され話題になっているようで、現地の考古学の先生に連れ回していただきました。
絵もあったのですが、絵らしい絵は2万年前とかなようで、一番古いものは手形のようなもの。4万年前というと言語が生まれる前らしいのですが、言語がない状態を想像するのが難しすぎて、この原始の創作活動にはどんなモチベーションがあったのかと実際に洞窟で想像するのはなかなかおもしろい体験でした。