かんのそうのブログ

30C3

IMG_4838
Chaos Computer Club(通称CCC)が主催する年に一度のCongressの第30回目のChaos Communication Congress(通称30C3)がハンブルグで年末に開催されていたので遊びに行ってきました。
CCCは日本語のwikipediaにも書いてあるけど

CCCが世界的に有名になったきっかけは、彼らがある銀行のコンピュータネットワークに侵入し、オンラインアカウントのID・パスワードを取得、見事現金を得るのに成功するという事件だった。その事件の翌日、彼らは得た金を銀行に返却した

とか、聞いた話ではSchonefeld空港で、警備員のキーカードをスキミングしてバックヤードに入り込んでから、空港のセキュリテイの脆弱性を公表するとか、基本ハック成功してから公表するみたいなことを色々やってるっぽくて随分かっこいいことを色々やっている模様で関心を持った訳です。

大小たくさんのプレゼンテーションルームで昼から夜遅くまでセキュリティに関するものやエンターテインメント、ソフトウェア、ハードウェアのエンジニアリングなどをテーマにしたプレゼンがなんかしらずっとやってて、アートがテーマのものも多くはないけどあって、基本的にプレゼンは英語だったのでありがたかった。(未だにドイツ語はさっぱり)newstweekMen in Greyで有名なJulian Oliverのプレゼンテーションが見れたのはとても良かった。(彼の作品はかなりセキュリテイがテーマ)

Maker Conferenceと似た部分もあるけど、だだっ広い部屋にたくさんのハッカースペースやらなんやらがテーブルを並べていて延々と開発してたり。別にMakeみたいに見せるとか売るとかじゃなくて、机も客に向いてるってわけじゃないんだけど、話しかけるとまぁ色々答えてはくれる。

あとBitcoinで買い物できる物販があったり。

一番印象的だったWSはピッキングワークショップ。なんか南京錠とかドアの鍵のパーツが机の上に転がっててみんな一生懸命針金つっこんでなんかやってるので覗いてみたらピッキングのWSで、あれはたいそうビックリした。いくらセキュリテイがテーマでも…と思ったけど、ソフトウェア的な鍵だけでなくハードウェアの鍵のハッキングもちゃんとカバーしてるんだなと思うと余計感心せざるをえず。

そして会場内には「ZZZ…」ってプリントされてるテントがあって中で仮眠してる人がたくさんいたり、DJがいてバーがあって壊れた車とかよくわからんものがたくさん転がってるパーティ部屋みたいのもあってそこは深夜から朝まで。僕が行ったのは一日だったけど、これが四日間続くのかと思うとなかなか衝撃的なイベントでした。

Impressionen-vom-30-Chaos-Communication-Congress-658x370-276836df4be18a0f
入り口にこういうのが貼ってあって、あんまり写真を撮らなかったので、イベントレポートのくせに写真がさっぱりないのはご容赦を。


某作家の話

友人のアーティストと飲んでいる時に、彼はたまに数日間、誰とも一言も喋らない時間を作るという話を聞いた。一切の会話をしない。メールもダメ(彼はSNSとかやってないと思う)、自分に話しかけるのもだめ。自分に話しかけるのは長時間それをやってるとなりやすいらしい。

そんなことしたことなかったのでビックリして、それするとどうなるのって聞いたら
「Focus」と一言。

初めてやったのは19歳の頃にプラハに行ってホテルに泊まって数日やったのが最初で、何度か、長い時は一週間とかやってたらしい。

彼の作品の感じからしてある程度納得しつつも、自分はそういうタイプではないなーと思ったけど。
一度くらい試してみても面白そう。