山口情報芸術センター「YCAM」にて、真鍋大度と石橋素による新作を発表する展覧会「particles(パーティクルズ)」が開催される。

アートからデザイン、広告、音楽に至る幅広い領域で、メディア技術を用いた多彩な活動を続けるクリエーター、真鍋大度石橋素による新作を発表する本展。

本展は、優れたメディア芸術の鑑賞機会を提供することを目的に、「文化庁メディア芸術祭巡回企画展」の一環として、YCAMと文化庁が共同で開催するものとなっている。

文化庁メディア芸術祭の受賞作家でもある真鍋大度+石橋素の新作インスタレーション「particles」を、YCAMがプロデュースして発表するとともに、第13回(2009)と第14回(2010)の文化庁メディア芸術祭の受賞作品の映像も上映。さらに、同時開催となるYCAM長期展示シリーズ「scopic measure」では、ユニークな発想と優れた技術で注目を集める彼らの代表作2作品も展示される。

リサーチや研究、実験を重ねながら、メディアアートの可能性を探求し、躍進を続ける彼らの活動を総合的に紹介する初の本格的な個展。
YCAMという充実した施設で、どんな体験ができるインスタレーションになるのか楽しみにしたい。


scopic measure #11
真鍋大度「electric stimulus to face」(2008|映像展示)


scopic measure #12
真鍋大度+石橋素「fade out」(2010|インスタレーション)


Information

真鍋大度+石橋素 「particles」
http://www.ycam.jp/art/2010/03/-flyingdots.html

日時:2011年3月5日(土)〜5月5日(木・祝)
   10:00〜19:00
   ※火曜休館(5月3日は開館)

会場:山口情報センター[YCAM] スタジオB、ホワイエ、2Fギャラリー

料金:無料

主催:財団法人山口市文化振興財団
共催:文化庁
後援:山口市、山口市教育委員会
制作協力:株式会社ライゾマティクス、株式会社DGN
技術協力:YCAM InterLab
企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]

※文化庁メディア芸術祭巡回企画展は、3月31日(木)まで。引き続き同展覧会を、財団法人山口市文化振興財団主催で、5月5日(木・祝)まで実施します。

Profile

真鍋大度
http://www.daito.ws/
身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さに着目している。2006年にウェブからインタラクティブデザインまで幅広いメディアをカバーするデザインフォーム「rhizomatiks」を立ち上げ、2008年には、石橋素とハッカーズスペース「4nchor5 La6」(アンカーズラボ)を設立。

石橋素
http://www.motoi.ws/
東京工業大学制御システム工学科、岐阜県国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]卒業。在学中、当時発売されたばかりの加速度センサーADXL202を使った「G-Display」を共同発表。卒業後はフリーランスを経て、2004年にデザインユニット「DGN」設立。アート作品を制作するほか、ショールームや科学博物館などに常設するインタラクティブシステムのデザイン、制作を行う。2008年に真鍋大度とハッカーズスペース「4nchor5 La6」を設立。アート、デザイン、パフォーマンスなど精力的に制作活動と研究を行っている。