「インターフェイスとしての振る舞い」を追求した、アルゴリズミックなインスタレーションやライヴ・パフォーマンス作品を発表、コンピュータ・プログラムやデヴァイスの各自律的要素から、体験者までも非均質な主体と見なし、それらの関係性を作品とするアーティスト魚住剛

彼の初個展『F』が現在、京橋にあるASK?の地下に親切された「ASK?P」にて開催中だ。

「 F 」 は,コンピューティングによってはじめて可能になる造形システムを用い、かつてない表現領域へ挑戦するプロジェクト。それら新作を含め紹介するものだ。
展覧会は、観客がミクロな光を覗くことになる2009年に文化庁メディア芸術祭でも受賞した《F – void sample》の最新ヴァージョンと、マクロな光を浴びる《F – life》(新作) という対称的な2作品で構成される。

目の盲点の様に、「見えていない事が見えていない」といった普段気づかれない知覚の断絶。魚住はそれを「void」と呼び、「void」着目した制作姿勢は、作品とそれを展示する空間に独特な世界観をもたらしてる。

『人類史上で長く続いた認知レベルのものから,情報化時代に台頭した知覚レベルを扱うものへ.そして,より潜在的で不確定な領域へ.表現は,第3フェーズへと移行する.』(魚住剛)


魚住の探求する新たな知覚の領域を体験しに行こう。


Information

魚住剛個展『F』
http://gohuozumi.com/F/

会期:2010年12月13日〜12月28日 ※日曜、祝祭日休廊
   11:30〜19:00 ※最終日17:00まで
会場:ASK? P
104-0031 東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビルB1F
   http://www2.kb2-unet.ocn.ne.jp/ask/
入場:無料
キュレーター:四方幸子(メディアアート・キュレーター)

Artist Profile

Goh Uozumi / 魚住 剛
http://gohuozumi.com/

アーティスト.1987年生まれ.
大阪府出身.2007年より,「インターフェイスとしての振る舞い」を追求した,アルゴリズミックなインスタレーションやライヴ・パフォーマンス作品を発表.コンピュータ・プログラムやデヴァイスの各自律的要素から,体験者までも非均質な主体と見なし,それらの関係性を作品とする.主なプロジェクトに,離散ネットワークを造形システムへと昇華した 《F – void sample》(2009年度文化庁メディア芸術祭アート部門奨励賞受賞,2010年国立新美術館にて展示),あらゆる観測次元を横断する 《observer n》 (2008-,2010年横浜赤レンガ倉庫にて展示),アルゴリズミック・リスニングで環境と対話する《musing》(2008-, 創造空間9001) などがある.2010年多摩美術大学情報デザイン学科卒業.