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poemsnotdemos

前回ポストからずいぶん長い事間が空いてしまったけど、やっと締められそうなきっかけがあったのでポストします。

昨日深夜、OF seminar #3初日クローズ直前に会場になだれこんでそのままライトニングトークをする流れになりました。どうせそんな事になるんじゃないかな、、、と思っていたし、死ぬ程テッキーな人達ばかりなのだろうと思って、多少の自分のaddonsを紹介した後、八王子へ向かう電車内でしたためた参加者の皆様への手紙を朗読しました。OFセミナーに参加した方々がどんな人達なのか全く知らずなので通じたかどうかは不明ですが、直前までの現場の盛り上がりもあり、無事乗り切りました。その時の手紙の内容を貼付けて、このカテゴリの締めとさせて頂きます。

poemsnotdemos.txt

清水基


SFPC: The first class @ EYEBEAM

なんやかんやでもうすぐ最終週。早過ぎる。。

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EYEBEAMでSFPC first class展示をやる事になった。展示って言っても卒業制作展みたいな各学生1人1作品出す展示会!みたいな感じじゃなくて、3ヶ月SFPCで何が起こったのかのタイムラインや、SFPCってこんな所です、っていう事を紹介するゆるやかな感じになりそう。 展示の話が出た時に「これはコンペティションじゃないし一人一人のマスターピース披露会でもないし、SFPCの10週間は種を蒔く時間だから決して展示準備の為に毎日を使わないように」的な事をZachとJenが説いてた。SFPCを○○養成所じゃなくて、学校でもなくて、みんなのホームにしたいっていうザック達の方針が表れてる感じです。先日NYに来ていたヤンツー選手と一緒に行ったLISA Conference 2013に似たような雰囲気になるのかな。(この辺の行ったイベントやsfpc中盤戦のまとめ記事あとでふりかえり形式で書きます。。)

とは言え学生それぞれが何も出さない訳には行かないのでみんな諸々アタックしてる模様。既に会期まであと一週間切ってるけど多分誰も何も出来てないし、今更諸々工作用コンポーネントを発注したり、香ばしい感じで非常に良いです。(僕はふつうに自分の学習プロセス記録展示みたいな感じなりそう)

11/22にNYに居る方は是非EYEBEAMまでお越し下さい!

 


5: SFPC 3rd week

2週目の週末はハギくんと一緒にフェリーでGoverners Islandに行った。自由の女神がチョロっと見えて、遠目でもシェイプが超カッコ良かった。予想外。
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この日はOpen Studioだったので沢山人が居るけど、普段はGoverners Islandには観光客が全く居なくて、アーティストの人達がアトリエを持って制作をしてる場所らしい。まじで天国みたいな離島だった。LMCC (Lower Manhattan Cultural Council)が運営してるとのこと。
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アオザイさんという日本人の方が滞在してた。この写真はhgwくんのブログ記事に出てくる写真を撮ってる所。詳しくはそっちで。
その後、丁度やってたDumbo Art Festivalに行ったりした。
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Dumbo Art Festivalは正直良くわかんなかった。
日曜はSFPCに籠った。自分の部屋に椅子も机も無い(ルームメイトから借りてたけどやっぱ返して!と言われて今自分の部屋ベッドとトランクとクリップライトしか無い)し、大家が使ってるルーターが古過ぎてWi-fiも超不安定なので。
IAMAS時代に交換留学で行ってたLinzのInterface Cultureで出会ったMahir先輩(SFPCが入ってるビルで働いてるっていう凄い偶然!)と会った。元気そう。



 

3rd week

学生同士の教え合いが自然発生しました。

僕のは茶番みたいな感じでしたけど。来週PaulくんにOF for iOSのレクチャーやるから手伝って!って言われてて来週もチョロっとなんかやるかも。コード書ける勢が今週色々やったので、来週デザイナ勢とデバイシー勢が色々やるっぽい。卒業時期に向けて縦に進んで行く普通の学校のカリキュラムと違って、横同士の助け合いを重要視してると最初に言ってた通り、最近学生同士の色々が起こっている感じです。それぞれが持ってるバックグラウンドが違い過ぎなのでSFPCの守備範囲結構広いポイです。個人的にはAndyくんのFontデザインworkoutを期待してます。(Andyくんが所属してたのが www.typography.com っていう凄過ぎるドメインの会社で、相当な数のフォントデザインに関わってたポイ)

勉強会の諸々のログやナレッジはHackpadでまとめてます。全員同時にログインして同時に編集しまくる、みたいなスタイルが主流です。ザックは遠隔に居ても大抵オンライン出席して、Hackpadを見て何が起こってるか予測してコメント書き込んでくる。遠隔参加楽しいね!て言ってた。IAMAS DSP時代に鈴木選手やキヨ丸選手とGoogleDocs同時編集会議をよくやってて、その時に感じた高揚感的なのをザックも感じてテンション上がってんのかな、と思ってなんか親近感が湧いた。

1,2週目が朝10時〜夜10時くらいの鬼スケジュール+毎日課題だったせいか、今週はやや緩め(教員方もちょっとスケジュール見直すわ!みたいな事を言っていた)で、木・金は5時間くらいガツッと各自好きな事やっていいよっていう時間があった。僕は数学とビジュアルプログラミングに関してコンプレックスがあるので、この滞在中いい機会だからちゃんと数学とOpenGL, GLSLを勉強しようと思います。今更&今日日OpenGLかよっていう気持ちもありますが、個人的にどうしても潰しておきたい所で、ZachとJenに色々聞けるのでこの機会を逃してなるものかと、Jasonくんと一緒に勉強を始めました。帰国までにある程度OpenGLに神経通せるといいな。。あとザックがジェネ発見したからみんなで外にプロジェクタ持ってってどっかに打とうぜ!て言ってたのでバークレーセンターとかになんかフラッと打ちに行きたいな。(SFPCのプロジェクタはL.A.S.E.R. Tagで使った奴と同じやつで6,000ルーメン。ちなみに最近カイルが13,000ルーメンのプロジェクタを数台使ってなんか作ってるらしくて、多分年内にマンハッタンのどこかのショーウィンドウに展示されるとのこと)

ここ2週間メタな事ばかりやってて、Before/Afterがはっきり分かる形で帰国出来るか不安だったのでXcodeに向かっていると安心できる。でもこれは東京でも出来る事なので諸々うまいことバランスを取ってやっていきたいっす。とりあえずこっち居る間はあまり深く考えず、帰国後に諸々振り返ろうと思います。けどもう3週間経ったのか…ていう感じで早杉。


4: SFPC 2nd week

1週目の週末は、NYC Maker Faireに行った。

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単発の「作ってみた」系のものが本当に見当たらなくて、どのMaker様達も自作のモノを使い込みまくってる感じが凄い良かった。特に自作楽器系の人達はずっと演奏しっぱなしで、各楽器のsweet spotを知り尽くしてる感がビシビシ伝わって来て結構感動した。個人的MVPはテニスラケット・ゴルフクラブ・謎の鉄パイプ等を使って作ったギターで演奏し続けて無限Captain Beefheart状態に入ってるおじさんだった。このおじさんの名刺を探し中なので見つけたらリンク貼ります。。

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あとコレも良かった。


途中ケンケン選手にバッタリ会って、ビールをやっつけながらNYC情報を聞いたりrPi Kitをゲットしたりもした。翌日はNew Yowkに来ていたハギくんやYCAM井高さんと合流してインジェラを食ったり、エンリコくんのスタジオにお邪魔しに行ったりした。



ハギくんがザック宛に持って来てくれた2冊のBeyond Interaction 2は、めでたくSFPCの備品になった。丁度学生からザックにOF入門オススメ本は無いか?という質問が飛んでて、ザックも日本語のだったら知ってるけど… と言ってたので超ナイスタイミングでした。本棚の肥やしにはならずに色んなテーブルにBI2が転がってるのをよく見かけるので、英語版の需要がメチャメチャありそうな感じです。


2nd week

MAKEwithMOTOの人達がSFPCに来た。



動画に出てるVictorくんは数日間IAMASに来た事があるそう(小林茂さんと会ったよ!とのこと)。Victorくん達は現在モトローラに所属していて(って分けでも無さそう。それぞれ個人活動していて、モトローラとの関係はパイレーツみたいな感じ!て言ってたけどたぶんR&D的な事をうまく短期契約条件付けて自分の活動の為にやってるポイ)レーザーカッター、3Dプリンタ(ABSの奴と粉の奴計二台)や電子工作的な事に必要そうなコンポーネントをぎっしり積んだバンに載って数ヶ月アメリカをWorkshopしながら回っているらしい。凄過ぎる。。

Victorくんが作っているProtoCoderというAndroid向けのお手軽app制作 + Physical ComputingみたいなIDEがすごい良かった。JavaScriptを書ける人だったら一瞬で使い方理解出来ると思う。近日中にopen sourceになるらしい(たぶん来週末) 既に公開されてた

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これが興味深くて、MAKEwithMOTOの活動や機材は全てモトローラのお金で動いてるけど、VictorくんはProtoCoderを作るにあたって、ProtoCoderに関する諸々をモトローラが占有するのではなくopen sourceにする事を主張してモトローラもそれを快諾したとの事。同規模の日本の会社で同じような寛大な事をやってる会社があったら知りたくなった(日本の事を悪く言うつもりは全く無いです)。

その後は先週同様ソフトウェア・ハードウェア目線でのローレベルな授業。構造制御・条件分岐・論理回路・変数等の理解。宿題はこれらを知らない人に伝える為のメタファーや学習ツールを作ったり見つけたりして来なさい、みたいな。いい感じに各個人のプログラミングスキルが無力化される課題が続いています。PoeticなComputationて何?っていう質問にズバリと一言で答えられる人は多分教員人含めて一人も居ないと思うので置いといて、SFPCがフォーカスしてるのはきっと応用可能な「見立て」の能力、レシピのレシピをつくる能力、みたいな感じですかね。たとえばC++のmethodに渡す引数がコピーなのか参照なのかポインタなのか、これらの違いを自分の母親、祖母、子供にも適切に伝えられるか = 自分のアイディアを表現する時に適切な伝え方が出来るか的な所で、SFPC序盤は物事をシンプルに抽象化できる能力の訓練ていう感じですかね。(同じような事をjoiito氏が言ってる気が)当然中の当然の事だけど、大事な事だしムズイ。

※参照、ポインタ等をスムーズに学生に教えるのは神業に近いと思うのですが、ザックが学生達に真っ向から教えていた時に未経験の人達はウーム…みたいな顔を一瞬したけど一コマの授業でちゃんと理解していた。みんな英語ネイティブだからちゃんと意味をイメージ出来て、学習する意思や興味もあって、ドキュメントも普通に読めるから日本人と違って当たり前だけどビビった。。Gitの使い方をみんなに教えた時も変に抽象化したりGUIを使うよりも、コマンドライン叩いて見せた方が理解してるっぽかったのが衝撃だった。

コードを書く授業では、序盤はcode {poems} の例に則って怒りや悲しみ、笑い、ジョークをコードで表現してきなさいっていう大喜利が課題だった。コンパイル出来るかどうかは完全に無視で、構造制御・条件分岐・演算・変数等を道具にしてコードで詩を書いてくる作業。以下はcode {poems} の序盤にあった例。

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各自sketchのアイディアを考えて隣の人に渡す、っていう課題。僕が受け取ったのはこんなでした。暇だったらどうぞ。

// sketch ideas from Jon

– Create a sketch that predicts the future.
– Create a sketch that recounts a scene from your childhood.
– Create a sketch that lives underwater.
– Create a sketch that ages, eventually dying.
– Create a sketch that requires a secret handshake.
– Create a sketch that turns sound into something visual.
– Create a sketch that turns something visual into audio.
– Create a sketch that is painful to run.
– Create a violent and/or harmful sketch.
– Create a sketch that can laugh and cry.
– Create a sketch that speaks a fictional language.
– Create the shortest sketch possible.
– Create a sketch that must be fed periodically

みたいな。おまえのビジョンを抽象化してコードで表現する為の訓練だぞ!っていう事すねきっと。コードを書く時は自分のやりたい事が先行してると素敵なので、この教え方は良いなと思いました。

ふと思い出したのが昨年末YCAMで作業をしている時にガーヒー先輩と一緒にヘッダー会議(コードを書き始める前に”僕たちの夢.txt”を作ってそれを.hにしてから各自実装作業開始する会議。ヘッダー会議は楽しい)をした時の事で、たぶん普通のタスク洗い出し抽象化作業なんですが、これは作業ジャンルを問わず必要な行程だしセンスがモロに出る所かと。ザックからの「メタファーを見つけてきなさい」系の課題はヘッダー会議力のトレーニングに通ずる所があるなと思いました。何がどう通じてるのか、ウマいこと書けないですけど。。プログラミングに関する質問を僕にして来た学生に、試しに「まずour_dreams.txtを作ろう!」と提案したら、code {poems}感覚でサクサク書いた後よーしあとはコレをclassにすりゃいいんだな!みたいな感じですんなり初の自作classに辿り着いてたので、なんか自分的に合点が行きました。 この辺はまた改めて書きたいなー。

その他

引き続き英語力問題で日々困ってますが、OF教えるから英語レッスンしてくれ!ていう取引が最近成立して良い勉強環境を手に入れました。今日はofxFaceTrackerのexampleがビルド通らなくて困ってる人を助けて30分無料レッスンをゲットした。やっててよかったオープンフレームワークス。。

エンリコくんのスタジオで出会った佐伯夫妻から滞在中チャリをお借り出来る事になって本当嬉しかった。これを”お世話の連鎖”と言うとの事です。土地勘が一気に広がった。



ただし我が家の近所のダンキンドーナツの商品受け渡しカウンターは防弾ガラスで覆われているとの事。


3: SFPC 1st week

初週。


 

人々

なぜ、どうやって学生が選ばれた(応募50人, 15人が選ばれた)のか聞くのを忘れてた。
見渡してみると…
  • ニューヨーク在住 vs 外から来た人
  • 男 vs 女
  • コード書ける人 vs 書いた事ない人
が出来るだけ半々になるように選ばれたんじゃないかと思う。
学生以外にも講師陣の知り合いが突然混ざっていきなりプレゼンを始めたり、ビル内住人が出入りしたり、色々混ざってる感じです。

 

カリキュラム等





 

最初の2週間は午前中毎日ザックの授業 + 午後に他の誰かの授業 (+ 突然のプレゼン)みたいな構成。
コードは全然書かず、ひたすらビット演算の基礎、コンピューターが何故・どうやって動くのか・何をしているのかみたいな、meta + low levelな感じの事を、ザックはソフトウェア目線で、Taeyoonはハードウェア目線で、Amitはもうすこし大きな概念目線で講義してます。今週のJenの授業は丁度MOMA PS1で開かれていたPrinted MatterのArt Book Faireがあったので、本の枠を超えてると思う本を探してくる、みたいな。あとみんなで公園に行ってポエム読む授業もあった。。

2進数に慣れてない人の為の、2進数学習ツール・ゲーム・その他なんでもいいから作ってくる課題発表中

毎日課題が出るけど、やってきたかどうか全然チェックされない。毎日頭を働かせる環境を用意してくれてる感じで、それに慣れる事や新しい概念を頭に芽吹かせる為の2週間ではなかろうかと察しています。数日授業を受けて、全く実践的な事をやらないので「10週間後に一体何を得るんだろうか」みたいな気持ちになって、ちょっと不安になった。オーディオビジュアルが得意なプログラマ兼パフォーマーのジェイソンくんに話してみたら、彼も同じ気持ちだった模様。得にOFユーザーはザックが居るだけにスキル的な自分の成長を期待していたとおもう。

だけど金曜夜の初週おつかれ飲み会の時に「low levelな事を考えるクセがついてきた気がする。なんか脳が育って来たように感じる。実践的なスキルは自分で勝手にやればいいし」的な話に落ち着きました。Amitが早々に、間違ってもポイントクラウドを描くためにプログラミング言語習得なんてするなよ、てビシット言ってたのも納得。前記事に貼った10 Rules for student and teachers from Jhon Cageに則って、僕はSFPC講師陣を信頼し切っています(ほんとに)。僕がSFPCに期待していたのはスキルアップ的な話ではなくて、マインド成長的な話なので今の所無問題です。ただ年末に展示やるぞ!との事なので、それで一体自分が何を展示する事になるのか完全に謎です。。Taeyoonのハードウェアの授業面白いし、週末のNYC Maker Faireで勢いでRasberry Pi買っちゃったし、なんかデバイシーな事に挑戦しようかな。やったことないけど。

あと、ザックは教育の為にOFを作ったっていうのが凄く納得出来た。教えるの凄いウマい。

 

参考: 今週出た課題

  • コンピューターに関するメタレベルの疑問を出来るだけリストアップしなさい(冒頭の写真がそれ)
  • 使った事のないプログラミング言語で毎日何かコードを書きなさい
  • プログラミング言語を作って来なさい
  • あなたが使っているコンピューターについて、Georges Perecの “Notes Concerning the Objects that are on my Work-table”のスタイルに則って4ページ文章を書きなさい
  • 身近な”変数”を見つけて来なさい
  • コンピューターがどうやって動いているのか、あなたの祖母に説明するためのダイアグラムを描いてきなさい
  • 2進数に慣れてない人の為の、2進数学習ツール・ゲーム・その他を作ってきなさい
  • に倣ってジョーク・ストーリー・個人的な変数やデータセット等をコードで表現しなさい
  • 般的なソフトウェアでは画面左上が {0, 0} となる事が多い。理由を説明しなさい
他にも細かいのがあった気がするけど…


2: Hello SFPC (オープニングパーティーまで)

SFPC始まりました。日々大変です。
ざくっと時系列に沿って書いて行こうと思います。

到着〜開始まで


到着初日、Kyleと合流して色々情報収集 @ Barcade。(動画暗い)



翌日はIAMAS同期の桜、ケンケン選手の生存を確認しにManhattanへ。ケンケンは今ChelseaでWebのFront-endの仕事をしていて調子良さそう。



その他、食材やら生活用品確保をしながら過ごした。
Manhattanをフラついてる時にHobo codeらしきものをちょくちょく見かけた。

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日本を出る前にOUGHTの遠矢さんからHobo文化について教えてもらって、あぁNYに行ったらWi-fi availableとかGPS等関連codeを追加したいなと思ったら既にあって、それじゃHobo code viewerを作ろうと思ってたらそれらしきアイディアも既にあって、というかそういえば既にGolan Levin御大がやってたのを思い出してとりあえずネタ帳に眠らせた。

SFPC開始

SONY DSC 場所はDowntown Brooklynのド真ん中で立地が凄くいい。

SONY DSC SFPCはこのビルの2F。

Interface CultureのMahirが突然現れて、どうやら同じビルの4Fで働いてる模様。YCAM Interlabのボスの伊藤さんもNY在住時代毎日ここに来てたらしい。7FではBjörk Biophilia TourのGravity Harp作った人達が居るらしいし、ビル内で会う人々のただ者じゃない感があってなんか色々凄い。
このビルはMEX (Metropolitan Exchange)という名前で、色々ストーリーがあるらしくて、詳しくはNY Timesに書いてあった

SONY DSC オープニングパーティーが大盛況。

ramsey オープニングトークでRamsey先輩がアツいトークをしていた。超簡潔に言うと、コードは結果じゃなくて道具だぞ的な内容。プレゼンはKeynote等のツールじゃなくてコレをつかっていた。

SFPC 次にZach, Taeyoon, Jen, Amitのトーク。

10 Rules for students and teachers from John Cage
ザックは10 Rules for students and teachers from John Cageの朗読をしてた。

それに続いて学生全員のライトニングトーク。
僕は英語ヘタクソなので1,2割くらいは言いたい事言えたかなー位に思ってたら数人オマエの卒制いいぜ!的な感じで話しかけてくる人が居たからとりあえずオッケー。語学的な課題は滞在末に復讐できればいいかと、楽観と悲しさの狭間でビールとピザの味があまりしなかった事を自戒の念を込めてここに書き留めておきます。今まで日本で普通に喋ってたガイジン達は、日本人と話す時用英語モードのスイッチが入っていたり、そもそも英語が母国語じゃない人達だったんだなと改めて分かった。準備したつもりだったけどネイティブ容赦無さ杉と分かったので最近英語の勉強をしてます。

ちょっと長くなったので最初の週の授業の様子等はまた次回に。


1: Hello Brooklyn

到着

旧Kyle McDonald邸 屋上

アパート到着。先月までカイルが住んでた部屋に泊めてもらってる。アパート屋上めちゃいい感じ。来週月曜からSFPC開始。

以下にSFPCの事をちょっと書いておきます。

SPFCとは…




School for Poetic Computationは、10年間パーソンズ大で教鞭を執ってきたZachary Lieberman(以下、ザック)が既存の教育システムに疑問を感じてこの度新しく作る教育機関。講師陣はザック, Jen Lowe, Amit Pitaru, Taeyoon Choi。たまに外部からもゲスト講師が来るらしい。旅行者ビザでも参加出来る様に、1 termは10週間。某かの学位がもらえる訳では無い。学校というよりもコミュニティと言った方が正しいかも。ハッカーズスペースのような、横との関わり・助け合いを基本方針としているようです。(別目線の解説記事がNY Timesに)

※ この辺の説明がメチャ難しくて、入国審査で引っかかって大変だった。最初はイミグレで観光目的の滞在と言い張ったけど、入国日が9.11だったこともあってか凄くシツコく色々聞かれてウッカリSFPCの事を言っちゃったらそこからまた質問地獄・別スペースで待機・クレジットカードのチェック等々あって大変だったし、せっかく持って来た味覇を没収されそうになった。

モットーは “More poems, less demos”(文法的に間違っているらしく、less demos >> fewer demosに変更するかもとの事)
Poetic = 「商業的」の対義として使われています。
ざっくりまとめると…

  • テクノロジーのDemoではなく、相手に届けるPoemを。
  • 「コンセプト」の上のArtではなく、情熱を込めたPoetryを。
  • ○○をやってみた的な単発モノ・職業訓練・就活の為の訓練等ではなく、自分の人生や興味を。
みたいな感じですかね。
日本で紹介されたのは、FITC TOKYO 2013でザックが話していたのが最初の機会だったと思います。僕はこのイベントに行けなかったけど、数日後に同イベントにスピーカーとして出ていたカイルくんと会った時に話を聞いてSFPCの存在を知りました。で、一目惚れ(一聴惚れ)して、その場ですぐザックと連絡を取り始め、行くならば絶対に一期生で参加したいと思い大阪の某イベントの為に来日したザックに凸りに行って自分の印象付けをしたり、その他諸々の応募選考等を経て今に至ります。

第一期生は作家、プログラマ、ビートボクサー、サウンドエンジニア、プロダクトデザイナ、映像職人、iOS App会社の人、グーグルのエンジニア、ノキアのデザイナ、刑事裁判後の犯罪者の行動を可視化したい博士課程の人、ハードウェアエンジニア、インターネットヤンキー等々各方面の方々が集まっているようです。経歴だけ見ると、お前今更学校ってマジかよみたいな人も結構居て、それでもSFPCに参加するのはワンステップ前に進みたいからなのかなと想像出来て、合流するのが楽しみすね。

Screen Shot 2013-09-08 at 3.39.54 AM

ポエムある?

最近、展示されている作品めいたモノに限らず日常の物事等について知り合いと話す時に、”ポエムの有無”っていう評価基軸を使う事があって、これが異常に端的に良さを表せるので気に入っています。「これポエムあるね!」みたいな。poetic vs non-poetic みたいな事を考えてしばらくBrooklynで生活していこうと思います。僕はポエムが欲しい。


0: Hello CBCNET

こんにちは!
ひょんなことからCBCNET様でブログを書かせていただける事になりました、野プログラマの清水基と申します。栗田さんありがとうございます!

僕は9月11日からBrooklynへ行き、SFPCに参加する事になりました。
SFPCに関する日本語リソースが今の所皆無 + CBCNETを見てる人でSFPCの事が気になっている人が多いのでは、と思うので今コレをリアルタイムで見ている人に限らず数年後に興味を持った人にも向けて諸々記録して行きますね。

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これはIMG SRC様のOpen Labで撮った写真。