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hallointer.net

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Hallointer.net

シンガポールから帰ってきました。

David Liebermann さんに声をかけてもらい、 Hallointer.net という「ウェブサイト紹介ウェブサイト」にキュレーターとして参加しています。

オランダをはじめとするヨーロッパ各国や、アジアでは韓国などでは、実験的で攻めた独特な強いビジュアル表現が生まれている印象があって、ウェブもなんというかワイヤーフレーム的ではなくて面白いものが多いです。一方日本ではここのところ分業・縦割りが進んで、なんだかワイヤーフレームそのままみたいなサイトが増えているような気がします。気のせいかもしれませんが、コンセプトづくりから紙・ウェブ・映像といった各種のアウトプットを一気通貫したビジュアルコミュニケーションはやっぱり気持ちがよいですね。

ということで、今週 (20170917) は萩原セレクトのサイト 3 サイトが掲載されますので、ぜひチェックお願いします。


The Explorer 2015



The Explorer 2015

2015 年春に六本木ミッドタウンにある Design Hub で「ももも展」が開催されました。わたしはそこに「The Explorer」という作品を出展したのですが、いまさら記録を簡単な映像にまとめました。

ギャラリー入り口に設置された観光用の望遠鏡を覗くと、はるか 50 メートル離れたところに設置された Mac の画面が見えて、望遠鏡側の手元に置かれたマウスとキーボードをつかってインターネットができるという作品です。トリッキーな作品なので、映像で説明できるといいかなと思ってはいたものの、撮影したっきり放置してたのですが、シンガポールのプレゼンに使おうと思って、今回編集し直しました。

こぼれ話をすると、観光用の望遠鏡は京都にある COVAC というメーカーさんにご提供いただきました。COVAC さんの望遠鏡は日本中の観光地にあちこち設置されているそうで、淡いなブルーとどっしりとした美しいたたずまいが目を引きます。「室内で離れたところにあるパソコンを見る作品をつくりたい」 というまるで意味不明な依頼を快く引き受けてくださって大変感謝しています。望遠鏡というだけあって、通常は数キロ先のものを見るためにレンズを調整してあるらしいのですが、この作品のために 50m という望遠鏡にしては超短距離で焦点が合うようにカスタマイズしていただきました。

ちなみに動画の編集は、 iMovie をつかってみたのですが、いままで独特の操作感で避けていたのにいつのまにかすごく使いやすくなっていて驚きました。書き出し速度は異常に早いし、動画のプレビューもほぼリアルタイム。どうなっているんだろう。Youtube もアップしてから公開まで、ほぼタイムラグがなくてすごくスムース。動画の時代がきていることをいまさら実感。

出演はチョロくん、音楽はあの GarageYokotaBand です。


シンガポール

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Graphic by Saki Ho (Milkxhake)

2014 年の 4 月以来久しぶりに blog を書きます。前回書いてからずいぶん時間がたったようで、大人になるとあっという間に数年がすぎちゃうんだなとあらためて感じます。

で、今度 2017 年 9 月 9 日にシンガポールのナショナルデザインセンター (NDC) で Mobile Talk というトークイベントが開催されます。後藤哲也さん、 Javin Mo (Milkxhake) さんが企画しているトークイベントで、たぶんアジアのデザイナーが国を超えてプレゼンテーションと交流をするイベントだと思っています。

Mobile Talk は過去に 3 回開催していて、日本からは UMA/design farm + Muesum, 写真家 Gottingham さん + YCAM 西翼さん、雑誌 アイデアの室賀さんなどが、外国勢では韓国の Na Kim さん、ShinShin, The Book Society など面白い活動をしている面々が参加しています。

自分は web とインスタレーションが中心で、ブックデザインやテーブルに並べてかっこいいグラフィック作品を作っていないので、会場で浮いてしまわないようにと震えながらも 4 回目の日本担当としてトークすることになりました。新しい人と会える嬉しさと、浮かないようにという不安が混ざっています。

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Photo by Kim Jinsol

あわせて、シンガポールの Temasek Polytechnic Singapore にて City Text/ure Exhibition が開催されます。 2015 年に韓国・ソウルでおこなわれた TypoJanchi の巡回展で、わたしは後藤さんとの共作「ASIA CITY TEXT/URE」を展示します。アジア 7 都市のデザイナーが撮影した街の看板などの文字を 7 台のディスプレイで表示するという作品です。

7 台がバラバラに動いているだけでは作品としてまとまりがないので、韓国では wifi を使って各端末を LAN で連動させる形で動きでつなぐような演出をしました。それに現代のディスプレイ大国というだけあり、 SAMSUNG の 4K モニターを 7 台も展示用にお借りできたので、 Zero Lab の躯体デザインあわさって、とても美しい作品になりました。動画を撮り忘れたのが悔やまれます。

今回は準備期間も短いので、「意外と時計で正確に動きを合わせられるのでは」という直感をたよりにき wifi を使わず、ローテクに時計を使って、7台を同期する仕掛けを用意しています。 個々の端末が connect していないのに、勝手に時代を共有しシンクロしているような展示状態というのは作品のコンセプトにも合うようにおもっています。それに今回は 4K モニターはないので、レイアウトも工夫しながら、通りすがりに握手するようないい感じにばらばらで、いいかんじにつながっている関係を作り出せればできればと思っています。

ということで、どちらもフリーなので、もしシンガポール付近におられる方はぜひお越しください!


キャッシュを空にする

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孵化日記

学生CGコンテストというコンテストの評価員をつとめさせて頂いていて
今年で3年目になるのですが、昨日はその授賞式がありました。
CGコンテストといってもコンピューターグラフィックスの賞ではなく、
今はCampus Geniusの略で、学生であればジャンル不問で何でもありな
ちょっと変わったコンテストです。

ノミネート作品をみればアニメーションからパフォーマンス、
個展、研究、画像などなど本当に多種多様で面白いです。

評価員という立場上、
評価する際はあまり個人的な感情で作品を見すぎないで
あくまでウェブデザインという領域を意識した面で見ようと努めていますが、
やっぱり個人賞のところは個人的な視点が入ってきてしまうもので、
今年の萩原賞は青柳菜摘さん孵化日記でした。

マジックリアリズムの小説を呼んでいるようなドキュメンタリー映像で、
カメラが誰の視点なのか、「私」がどこに居るのか麻痺してくるような
全然わかんないんだけど引きこまれる作品。なんなんでしょうね。


孵化日記


孵化日記Ⅱ(昨日公開されたみたい)


というか青柳菜摘さんのウェブサイトも、昨年グランプリだったぬQさんのウェブサイト
人柄をよく表していて、ああ、[ホーム]ページだなと今だに感じさせてくれます。
これはこれでまた嬉しい。



今日(2013-12-02)はディスカッションがあるので、Ustも見ていただけると嬉しいです。


機械の手仕事

mrs
先週末にウィリアム・モリス展をみに府中にいってきた。府中市美術館は場所はちょっと駅から行きにくいけど、よく面白くて不思議な展示がやってて好きな場所なのだ。で、モリスだけど、モリスといえば、アーツ・アンド・クラフツ運動を世に広げたこと知られている。自身もデザイナーで、建築・絵画などいろいろ試したけどどれも失敗し、機械化していく19世紀の社会のなかで、手仕事による壁紙やテキスタイル分野で成功し、丁寧な仕事と生産の仕方を提唱してきた。その後、アーツ・アンド・クラフツはヨーロッパへ広がり、海を超えて日本の民藝運動へ、時代を超えて(たぶん)ヴァナキュラーウェブとかインターネット民藝にもつながっていると思う。そんな展示はテキスタイル、ステンドグラス、それに家具の見せ方が面白く良い時間が過ごせた。


しかし、やっぱ手仕事すごいな〜とか思いながら、その後ミュージアムショップへといってみると、そこにはモリスのパターンが印刷されたチープな紙やら化粧ポーチやらが販売されていて、思わず吹いてしまった。さっきまで展覧会で語られていたモリス時代の機械生産に抗う姿勢はどこへ行ってしまったのだろうと。でも、もちろんあれから100年以上立ってるわけだから全然状況は違うし、僕は結構それで満足できるので、そのお土産物を本気で悪くいうつもりはないんだけどね。

それを見ていてふと思ったのは、美術館に行く前にランチでたべた府中のラーメンが、そういう意味では徹底的に手仕事だなということ。煮干しから時間をかけて出汁をとり、麺にこだわり一杯ラーメンつくって800円。大きな鍋でグラグラと時間をかけて煮込まれるスープからつくられるラーメンをモリスが見たらどう思うだろうとか。そういうラーメン屋さんが幹線道路に何件も立ち並び、激戦区と呼ばれていることとか。働いてる人に外国人も少ないくないこととか、そんなことを考えてしまった。もはや機械生産に対しては日本では抗うこともあまり意味もないし、どちらかといえば機械の先にあるインターネット上に、グリッジ刺繍とか、gifアニメとか、手仕事的なものが生まれていることへの興味のほうが僕には興味がある。
モリスの化粧ポーチや簡易のポスターは「モリス作ったモノ」ではなく、『「モリス作ったモノ」のイメージ』なのかもしれない。そうなると、どちらかと言えばそれらの安いポーチの類は、本物を写しとって改変されたgifやjpegなどに近い存在になるんだと思う。

一昨日、大阪に出張してきたのだけれど、大阪民俗学博物館でみた芹沢けい介の縄のれん(本物)と、それがプリントされた手ぬぐい(イメージ)をミュージアムショップで見た時にも同じことを思った。手仕事を機械生産で再現する「イメージ」的なものは少なくない。無機質な器よりもそういう手仕事的な雰囲気を感じるモノを好む人も多い。こういう機械の手仕事(メカニカルハンド)について興味が湧いてきて少し意識して生活しようかなと思う。


ガバナーズ島 オープンスタジオ

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こんにちは、突然ですが思い立って今ニューヨークに来ています。
こちらではみんな忙しいのにもかかわらず事務所を貸してくれたり、ご飯に誘ってくれたり、インターネットのフレンズのお世話になっています。インターネット最高です。

お世話になっているそれぞれの友人については、これから簡単にインタビューしてブログに書こうかなと思っていますが、今日はそのうちのひとり、こっちで仲良くなったアーティストのレイチェルに誘ってもらい彼女のスタジオのあるガバナーズ島というところに行ってきました。

一緒に誘っていったSFPCモトイ君と「天気も良くて涼しくて最高だね」、なんて言いながらフェリーに揺られてわずか数分(700メートル)、あっという間に到着。ガバナーズ島はニューヨークの先っちょにある島で、簡単にいうと代々木公園が海に浮いているようなところです。


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平日は一般の人には開放されていなく、島で働く人以外はスタジオを構える20組ほどのアーティスト以外は出入りができない?らしいんですが、この週末は一般にもスタジオ見学が出来るイヴェントが開催されていました。スタジオ見学以外にも外でビールが飲めたりチル度高めなピクニックができます。


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そのガバナーズ島にスタジオを構える作家を調べているとその中に日本人のAOZAKIさんという方が。どこか名前に見覚えがあると思ったら先日sugeさんのツイッター経由でやCBC-NETでも触れられていた作家の方ではないか!ということで少しお話させてもらうことが出来ました。


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今はブルックリンとガバナーズの2つのスタジオを利用していて、7年ほどまえからニューヨークで活動されているそうです。また改めてゆっくりとお話を聞く機会がもてるといいなぁと思いました。
青崎さんの作品はどれもフォーカスが広く、環境から作品を見つけてくるという一貫した編集的な視点が置かれています。たとえばこれは制作中のものだそうですが、ガバナーズ島のいろいろなところを粘着テープ(コロコロ)で掃除してそれを並べた作品で、芝生や自販機のペンキなどの質感がそのまま均一に張り付いて一覧されています。作品を作るだけではなく作品が生まれる環境を見つめる視点があってハッとさせられるものがありました。


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ちなみに青崎さんは11月に丸の内でおこなわれる展示のために来日の予定もあるそうです!ぜひラジオでてほしい〜!sugeさんもゲストで来ていただけたら楽しそう!


さて、僕はじきに帰りますので、探さないでください。では!


WebDesigning 9月号にコラム書きました

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こんにちは。
「風立ちぬ」について、は、ぼくも思う所ありますが、ポニョが一番好きです。
映画館で見終わった後に、周りの人からちらほらと、
「映画の泣き所」はどこだったか
というようなコミュニケーションを見かけたけど、
そういうオチ探しみたいな見方をすると戸惑う作品だとおもう。

そういう見方でなかったぼくも結局、戸惑ったし
一緒にいった人も、
さきに見に行っていた友人も戸惑ってたから、
きっとたくさんの人が戸惑う映画なんだと思う。

ほかの職人みたいなおじいさんが見たらどう思うんだろう。

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同期とズレ

sekahan

インターネットリアリティー研究会(IR研究会)とラファエル・ローゼンダールのトークイベントが今週の土曜日(2013年7月20日)に川崎市民ミュージアムであるんで、それに向けてというわけでもないんだけど、なんかヤミ市以降、忙しかったり、暇だったりして、あんまり考えてられなくなっていたのでひさびさにブログ。

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思い過ごすものたち

谷口くんの個展「思い過ごすものたち」にいってきました。なんとなく関連するものやことがなんとなく連動しながら、なんとなく存在している展示で、オブジェクト同士を「気配」とか「プロパティ」が繋いでいるという感覚がしました。どんなオブジェクトも、それはデジタルではなくてもその「機能」や「材質」や「見た目」からAPIのようなものを提供していて、それを気持ちのよい所で繋げば、関係性をもってリンクするハイパーテキスト的な状態をつくることができるという谷口くんの発見力が発揮されててさすがだと思いましたし、そういう意味でネット的(網的)なテーマになっているなぁと感じました。
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