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XSCHOOL が 2018 年のグッドデザイン賞を受賞したそうです。関係者のみなさまおめでとうございます。このプロジェクトは 3 年目にはいって、ねんねん雪だるまのように仲間が増えてきました。そして XSCHOOL で生まれてきた種があちこちで芽生えはじめ、期を超えてメンバーがつながって、独特なエコシステムが出来上がりつつあるように実感しています。


自分はというと、プロジェクトの真ん中にいるような、でもまだ東京中心に考えているような、不思議な気持ちでいます。今年は XSTUDIO のスタジオリーダーとして参加しているのですが、「会社」でも「ゼミ」でもなく、「スタジオ」という自分にとってはじめての単位をどういう態度で率いるのか、まだ整理がついていないところがあります。

自分は整理がつかない物事を考えるとき、「パーミッション」という考え方を使って整理しようとする癖があります。

パーミッションというのは、コンピュータがファイルやフォルダをあつかうときに、誰にどのレベルまで操作を「許すか」をきめる設定の方法のこと。コンピュータの世界では、対象を「他人 / グループ / 自分」の 3 に分類し、それぞれに「読みだけ許可 / 書き込みを許可 / 実行を許可」の 3 段階の設定ができます。

たとえば、あるテキストファイルがあったとき、「他人とグループメンバーは読むだけ OK、自分は書き込みと読み込みが OK」としたい場合は、パーミッションを 644 と設定したりします。

パーミッションとは

スタジオの運営についても、同じようにいつもの癖でいろいろなタイミングで「パーミッション」がよぎります。

たとえば「アイデア」。

スタジオで出るアイデアの取扱は、自分としては「664」がいいと考えています。自分とグループメンバーは読み書き可能、他人は読みのみ。

ひとりでそうおもっていてもなかなかメンバーとパーミッションについての感覚を共有できないのですが…、自分の中で整理がつくのでこういう架空の設定してみたりします。

パーミッションについて考えてみると、難しいのがグループにおける「書き込み権限」の部分。

ここを許可するということは、人のアイデアにズカズカ自分のアイデアをかぶせて上書きしてもいいということになるのですが、これにはかなり緊張感が伴います。あくまでも信頼を持った上で、アイデアの上書きを許可できると、自分でもおもってもいなかったところにアイデアが運ばれていくのかも。

XSTUDIO 東京でも発表会が 1 月にあるので、お近くの方はあそびにきてください!

昨年つくった「旅するリサーチラボラトリ」のサイトに「チームをつくる」という項があるのですが、今はこれが心にしみます。