『Catch and Release』(2010年)   photo : 木暮伸也
鶴岡アートフォーラムでの展示風景


“何も釣らないフィッシングマシン。鉄の台車のキャッチとリリースを繰り返す。そのロッドとリールの純粋な性能を提示。竿はしなやかにしなるために、リールは巻き上げるためにある。”

現代美術作家タムラサトルの展覧会が、吉祥寺のアートセンター・オンゴーイングにて12月9日(木)より開催される。

タムラサトルは、1995年のデビュー以来、一貫して作品の中で意味を積極的に破壊するか、もしくは、もはや意味を持たない状態にするというスタンスで制作活動を行ってきた。

山が山を登るインスタレーション作品『Double Mountain』(2001年) 、フライドチキンがはさみ込まれたマンガを読む、映像作品『フライドチキンコミックス』(2002-2003年)、牛の彫刻の重さを2000gぴったりに調節し、それをデジタルはかりで計測している状態を展示した作品『2kg Cow』(2004年)など、ユーモラスでアイロニックな作品を数多く作っている。

今回の展示ではどのような事象のループが巻き起こるのだろうか。

12月11日(土)にはオープニング パーティー、12月18日(土)「PEELER night IN Tokyo タムラサトル インタビューVol.2 × 藤田千彩 PEELER + 横永匡史 PEELER」、12月19日(日)には作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャーが予定されている。

Information

タムラサトル展『キャッチ・アンド・リリース』

■会 期:2010年12月9日(木) 〜12月19日(日) /月火休
■時 間:11:00~21:00
■会 場:アートセンター・オンゴーイング /Art Center Ongoing
URL : http://www.ongoing.jp

■助 成:小山市若手芸術家育成支援事業、アサヒビール芸術文化財団
■協 力:TSCA

■内 容:何も釣らないフィシングマシン。鉄の台車のキャッチとリリースを繰り返す。そのロッドとリールの純粋な性能を提示。竿はしなやかにしなるために、リールは巻き上げるためにある。

■会期中イベント
12月11日(土) 19:00 〜 オープニング パーティー 無料
12月18日(土) 19:00 〜 PEELER night IN Tokyo タムラサトル インタビューVol.2
× 藤田千彩 PEELER + 横永匡史 PEELER
1,000円( ワンドリンク付き 、先着30名 )
12月19日(日) 15:00 〜 Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー、お好きなケーキとお飲物がついてきます。
1,500円 ( ケーキ・ドリンク付き、先着30名 )