日本のものづくりの特徴と言えば、「きめ細やかで質の高い」というところだ。これは、昔からの、ものづくりに携わる人々の創意工夫や地道な研究によって導きだされた、優れた技術力と職人の力である。しかし、現代の製造の現場ではコスト削減の優先から優れた人材が流出したり、産地の弱体化というのが問題になってきている。

今回、21_21 DESIGN SIGHTで、三宅一生ディレクションよる「REALITY LAB – 再生・再創造 」というタイトルの企画展を開催する。三宅一生がリサーチを進める中で出会い、考えを語りあってきたデザイナーやアーティスト、科学者や企業による作品とともに、ものづくりの未来に向けてメッセージを提示する試みだ。



その中でもWOWによる映像作品「Spherical Origami」は「立体折紙」の第一人者でもあり、コンピューター・サイエンティストである三谷純氏とのコラボレーションで制作。立体折り紙のメカニズムを映像化しつつ、展示空間の照明をコントロールするなど、三宅一生の作品の特徴でもある「一枚の平面が立体を作り出す」というテーマにも共通した作品となっている。
他にも異なる分野のコラボレーション作品が並ぶ予定だ。

ものづくりが現在抱える様々な課題を、デザインはどのように解決できるのだろうか。未来を見据え、「再生・再創造」をキーワードに、現実化していくデザインのあり方や可能性について分野を超えて共に考えていただきたい。


Information

「Reality Lab 再生・再創造」展
http://www.2121designsight.jp/program/reallab/

会期:2010年11月16日(火) – 12月26日(日)
時間:11:00 – 20:00(入場は19:30まで)
休館日:11月30日(火)、12月14日(火)
入場料:一般¥1,000、大学生¥800、中高生¥500 小学生以下無料
(15名以上は各料金から¥200割引、いずれも消費税込み)

12月7日(火)は、「コ・フェスタPAO」開催に合わせ、「REALITY LAB――再生・再創造」展の入場を無料といたします。

会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-6 tel. 03-3475-2121
アクセス:都営地下鉄大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅、千代田線 乃木坂駅より徒歩5分
http://www.2121designsight.jp/access/index.html

主催:21_21 DESIGN SIGHT、財団法人 三宅一生デザイン文化財団
後援:文化庁、経済産業省、東京都、港区
特別協賛:三井不動産株式会社
協力:株式会社 アビー、キヤノンマーケティングジャパン株式会社
株式会社 七彩、セーレン株式会社、シャープ株式会社
大洋印刷株式会社、帝人ファイバー株式会社、東レ株式会社
ヤマギワ株式会社(アルファベット順)

参加アーティスト

三宅一生 みやけ いっせい
浅葉克己 あさば かつみ
松井孝典 まつい たかふみ
Pascal Roulin パスカル・ルラン
Arik Levy アリック・レヴィ
岩崎 寬 いわさき ひろし
鈴木 薫 すずき かおる
三谷 純 みたに じゅん
REBIRTH PROJECT リバースプロジェクト
平野まゆ(テムジン) ひらの まゆ
米本直樹(テムジン) よねもと なおき
WOW ワウ
Reality Lab Project Team リアリティラボプロジェクトチーム

http://www.2121designsight.jp/program/reallab/profile.html