「アーティスト発の、決して閉鎖的にならないメディア」をコンセプトとする新しいカタチのアート・ブック「YELLO(ィエロゥ)」が4月1日に創刊される。このプロジェクトを手掛けるのは自身もアーティストとして意欲的に活動をしているSHOHEI TAKASAKIだ。簡単なQ&Aも合わせて、このプロジェクトを紹介したい。



「YELLO」は3ヶ月に一度リリースされ、毎号キュレーターが変わっていくという特徴を持っている。キュレーターのセレクトによって、登場する作家はもちろん、コンセプトも様々に変化してゆくことから、今後どういった展開を見せてくれるのか楽しみなプロジェクトだ。

また、アーティストが独自に発信するという点も「YELLO」の特徴だ。作家が自分の作品をリリースすることを、自分自身で演出する自発的なアプローチは、「決して閉鎖的にならない」というコンセプトの指すところでもあるのだろう。
第一弾のアーティストにはSHOHEI TAKASAKIを含む、世界各国で活動するアーティスト7名が参加している。






Q&A to SHOHEI TAKASAKI about “YELLO”


今回この「YELLO」というプロジェクトをスタートしたきっかけや思いはどういったところからだったのですか?

これは去年から考えはじめました。色んなシチュエイションで色んな作家と話をしてる中で、思いついたものです。
よく出てくる「一緒に何かやろう」っていうワードは、ホントにやらないと意味が無いし、受け身ではいられないし、もちろん「本」ていうメディアが好きだって言う事もあります。このコンセプトは、本当に面白いです。既に何人かの方が名乗りを上げてくれています。


コンセプトである「アーティスト発の、決して閉鎖的にならないメディア」について少し聞かせてください。

毎回キュレイターが変わっていくスタイルで進めていきますが、この本の根本的なスタイルは「どんなときでも外に開いていたい」ってことなんです。
内容はもちろん、限られたメディアにしか情報が載らなかったり、限られた場所でしか販売されていなかったり(もちろん始まったばかりなので、現状は自動的に少ないですが、、、)、というのは避けていきたいんです。見せ方などに関しては、このプロジェクトに協力してくれる色んな人達がいれば、どんどんチャレンジしていきたい。

「YELLO」というタイトルにはどういった意図があるのでしょうか。

これは、日本人(YELLOW)とHELLOと合体させました。敢えて。日本だけで流通するような本である必要はないです。

第一弾のアーティストを選んだ背景や理由などあれば教えてください。

今回はキュレイションの名義は「YELLO」としています。YELLO編集スタッフと、ぼくでキュレイションさせて頂きました。もちろんぼくが今まで一緒に仕事をしたかった方々です。やり取りはとてもエキサイティングでしたね。キュレイションは、近くに居てコンタクトが簡単にとれるような人達だけで終わらせたくなくて、チャレンジでもあるので、今回も全く会った事が無かった作家さんにもオファーしています。

今後はどういう展開をしていくのですか

インディペンデントで動く分、フットワークは軽くありたいです。色んなことに縛られず、毎号自由な表現をしていきたいです。ペインターだけにとらわれる必要も無いし。そしてこのYELLOを一個のパッケージとして、イベントも考えていこうと思っています。

ありがとうございました。


尚、YELLOの入手は取扱店(YELLO公式ウェブサイト内「SHOP」ページ参照)、PANORAMAでも取り扱っているので、こちらもチェックしてもらいたい。

参加アーティスト



TWOONE
http://twooneelephant.com


SHOHEI TAKASAKI
http://www.shoheitakasaki.net


TADAOMI SHIBUYA
http://www.myspace.com/tadaomishibuya


SASU
http://www.hitotzuki.com/sasu


MEGGS
http://www.houseofmeggs.com


HIRO KURATA
http://www.shiloku.com


SYUNOVEN
http://omoandoki.blogspot.com

Information

「YELLO / ィエロゥ」(YELLOW + HELLO)
http://yellomag.com/
アート・ブック・フォー・エブリワン

創刊号 発売日:2011年4月1日 金曜日
上代価格 1,800yen(without tax) / edition 200 / 148 x 210
ボックス・カバー + 本文42p
3ヶ月ごとの定期的なリリースを予定
※参加アーティストによるステッカー封入(7種類のうち1枚)
※売上金の一部を東北地方太平洋沖地震の被災者への義援金とさせていただきます。

参加アーティスト:
HIRO KURATA
MEGGS
SASU
SHOHEI TAKASAKI
SYUNOVEN
TADAOMI SHIBUYA
TWOONE

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