グラインダーマンは、1997年に身体に装着した鋼鉄をグラインダーで削り火花を飛ばすパフォーマンスによりテレビ等で一躍注目を集め、その後も現代美術表現を作品の根底に置きながら、身体・空間・時間を軸にしたパフォーマンスを行うアートパフォーマンス集団。

2005年からスタートした「MUSTANG」シリーズの最新作、「MUSTANG Colorsー見えない壁が見えるようだー」の公演が2月10日より開催される。

「MUSTANG Colors」では特に身体・音(音楽)・光(照明・映像)が対等という考えのもと、「絶えず状況が変化する」パフォーマンスが行われる。客席と舞台という区切りを越えた一つの空間の中で、観客が移動しながら観覧を行う点もこのシリーズの特徴だ。

音楽を担うのは、電子音楽界で注目を集め、先日の「ATAK Dance Hall(CBCNET内記事)」の記憶も新しいevala氏。
自由度の高いKAVCホールの空間構造を活かして、会場全体に360°を巡る立体音響空間を構築し、約70分の上演全編にわたって書き下ろしの新曲をライブで演奏する。

さまざまな「個」から、混ざり合う「群」へ。観客と出演者の“心身距離”をテーマに、観客の存在により完結する舞台、是非足を運んでみたい。

2009年 MUSTANG MONO / copyright (c)GRINDER-MAN

Information

グラインダーマン×KAVC「MUSTANG Colorsー見えない壁が見えるようだー」
http://mustang.grinder-man.com/

日時:2011年2月
   10日(木)19:00
   11日(祝・金)15:00/19:00
   12日(土)15:00/19:00
   13日(日)14:00
※開場は開演の15分前。受付・当日券発売開始は開演の1時間前。
※各ステージ終演後、ゲストを迎えてトークを予定しています。

会場:神戸アートビレッジセンター・KAVCホール
   (神戸市兵庫区新開地5丁目3番14号
   http://kavc.or.jp
    
料金:前売/一般3,000円 学生2,500円  当日/一般3,500円 学生3,000円
※日時指定・入場整理番号付き。
※学生チケットの方は当日受付にて学生証をご呈示ください。
※未就学児童の入場は不可。

作・構成・演出:タグチヒトシ
振付・演出:伊豆牧子
音楽:evala
出演:伊豆牧子、住吉甚一郎、吉川英里、石原晶子、三橋俊平、泉 伶奈、上本志保、東山佳永、タグチヒトシ

主催:神戸アートビレッジセンター 指定管理者 大阪ガスビジネスクリエイト株式会社
助成:財団法人地域創造 芸術文化振興基金
企画・制作:株式会社イッカク、神戸アートビレッジセンター

Profile

evala/音楽
/http://port-label.jp/
サウンド・アーティスト。port主宰、ATAK所属。また多様なクリエーターを擁したATAKにも所属し、2009年初旬よりヨーロッパ、アジア数カ国から日本にわたる「ATAK NIGHT4」ツアーでは、そのダイナミックなライブパフォーマンスが世界的に高く評価されるほか、 アルスエレクトロニカ入賞のサウンド・インスタレーション作品「filmachine」(YCAM/2006),「filmachine in Berlin」(transmediale/2008)での立体音響プログラム、コンサートにおける音とインタラクティブなビジュアルプログラムなども担う。その卓越した聴力と技術精度、鮮烈な音楽性は、世界的にも比類なきレベルに到達していると、現在最も注目を集める電子音楽家のひとりである。

タグチヒトシ/作・構成・演出
http://blog.grinder-man.com/
目の前から背中までぐるり一周、床をあわせて2.5次元。うつりうつろい視線はまわる。9つの色相ただよわせ、その壁越えていきます。
グライダーマン主宰。1973年横浜生まれ、筑波大学芸術専門学群総合造形卒業。
グラインダーマンの作・演出から映像ディレクションまで、幅広い舞台意匠にこだわりを持つ。そこにはモノや映像、音といった要素を人間が規格化される要因と捉え、それらに収まりきらない「ヒトのゆらぎ」の体現を指向している。

グラインダーマン_GRINDER-MAN
http://grinder-man.com/
現代美術を出発点に演者と観客の相互作用を空間化するアートパフォーマンスグループ。国内外の劇場や美術館にて立体造型・映像・音楽を融合した身体表現を展開する。神戸では2009年11月に神戸ビエンナーレ2009にて上演の『MUSTANG KB』に続いて、本作で2回目。2011年3月には金沢21世紀美術館にて新作の発表を予定している。