今や世界で最も有名なストリート・アーティスト、BANKSY(バンクシー)。
社会風刺的なステンシルで知られる彼の作品は、世界各地にゲリラ的に現れる。キャンパスはストリートだけに留まらず、世界各国の有名美術館内、動物園、CDショップなど神出鬼没。

そんな彼の初監督作品『EXIT THROUGH THE GIFT SHOP』、1年前にCBCNETでも紹介しhttp://www.cbc-net.com/topics/2010/01/banksyfilm.php:CBCNET内記事)世界中で大きな話題となっていたが、遂に日本での公開が4月に決定した。東京都写真美術館、シネマライズ他全国順次公開される。


先日行われた個展「HOME SWEET HOME」も記憶に新しいストリート・アーティストINVADER、「OBEY」としても知られるShepard Fairey、Ron English、SWOON、ZEUS、など多くのストリート・アーティストが登場するこの作品は、ストリートアーティストであるバンクシーがアート業界の暗部を映し出した、最高に皮肉、最高にユーモアのあるドキュメンタリーとなっている。

本作はこれまでサンダンス映画祭、ベルリン映画祭を騒がせ、先日発表された英アカデミー賞の新人賞にもノミネートされ、ついには第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。さらに詳しい情報はBanksyfilm.comにも公開されている。

また、映画の公開に合わせパルコではBANKSYの書籍出版や、MR.BRAINWASHによる展覧会も予定されている。
公式WEBサイトも公開されているが、まだ詳しい情報は出ていない。Twitterアカウントも動き出しているようなのでフォローしてみてはいかがだろうか。

海外のレビューを読むかぎり、普通のドキュメンタリーを期待しないほうが良いだろう。さぞかしアイロニックかつエンターテイニングなBanksy節ムービーとなっているだろう。

(※ちなみに、英語ですが映画に関するBanksyへのインタビューはこちら

LA在住のフランス人映像作家ティエリー・グエッタは、いとこであるスペース・インベーダーと行動を共にするうち、ストリート・アートについてのドキュメンタリーの制作を始める。
そこで「誰もが褒めたたえるが誰もその姿を見た事がない」アーティスト、バンクシーにたどり着き取材を始めるが、バンクシーはティエリーに映像の才能がない事に気づき、カメラを奪い、逆にティエリーのドキュメンタリーを自分が監督すると申し出た。
そしてバンクシーはアートの知識も技術もないティエリーをMR.BRAINWASHというストリート・アーティストとして仕立て上げるプロジェクトを開始するが…。





Information

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』
http://www.uplink.co.jp/exitthrough/
Twitter: http://twitter.com/BANKSY_movie

4月東京都写真美術館、シネマライズ他全国順次公開

監督:バンクシー
出演:ティエリー・グエッタ、スペース・インベーダー、シェパード・フェリー、バンクシー、ほか
ナレーション:リス・エヴァンス/音楽:ロニ・サイズ
提供:パルコ  配給:パルコ/アップリンク