「テクノ手芸」をご存知だろうか。
テクノ手芸部の提案する電子工作と手芸を結びつけた新しいクラフトの1つで、素材はフェルトや布や毛糸など何でもOK。
導電線やLED、Arduinoなどのマイコンといった専門的な素材も用いるが、フェルトやボタンなどのモチーフがそのギークさを良い意味で緩和し、取っ付きやすいものへ昇華している。実際の作品を見るとどれも可愛らしいものばかり(こちらで作品を見れます)。
手編みのぬいぐるみの目がLEDで光ったり、フェルトでARマーカーを作ったりと、暖かみある外見とのギャップからか、いままでの電子工作とは違うイメージとなっている。
先日行われたD♥Y at DICTIONARY CLUBやMake Meeting 06にも参加をしていたテクノ手芸部だが、今回、待望の書籍「テクノ手芸」を出版することになった。
テクノ手芸部のすてきな作品を一挙紹介するととも、フェルトや布で作る回路からArduinoを使った作例まで、作り方の解説、プログラムソースコードも含む充実した内容となっている。
「イントロダクション」ではLEDや電池、電子回路の基礎知識、導電糸の使い方など基本的な内容を、「チュートリアル」ではキツネの形をすると目が光る手袋「まばたきのキツネ」や自分のしっぽを噛むと目が光るへび「へびすけ」などおなじみのテクノ手芸の作り方を解説。「応用編」ではArduinoなどのマイコンを使い、作品にインタラクティブな動きをとり入れる方法などを解説していく。
電子工作の入門書としても非常に入りやすい作りとなっている。
画像付きの解説が丁寧に記されている。
使用素材なども詳細に明記されており、わかりやすい構成になっている。
やはり手芸なので、自分のオリジナルのアイディアを落としこむの楽しいところ。ぜひ、作例をヒントに、自らのオリジナルテクノ手芸を作って街に繰り出そう!
Information
テクノ手芸
WORKS CORPORATION
http://www.wgn.co.jp/store/dat/3226/
定価 3,570円(税込)
判型 A5変形(210×210)
総ページ数 224
発売日 2010年11月29日
ISBN 978-4-86267-095-3
著者 テクノ手芸部
出版社 ワークスコーポレーション