NANZUKA UNDERGROUNにて、抽象表現とランドスケープの解釈について、独自のアプローチを試みている3人の若手日本人作家である岸本幸三、佃弘樹、山路紘子によるグループ展、『-scape』が開催される。

岸本幸三は、1980生大阪まれ、成安造形大学造形学部を卒業し、「ワンダーシード」(2009)などで作品を発表してきた。水彩画と見間違える繊細な質感の油絵で抽象的な風景画を描く岸本の作品は、観る者に山水画の持ついくつかの特徴を思い起こさせる。
佃弘樹は、1978年香川県生まれ、武蔵野芸術大学映像学科を卒業し、既にNANZUKA UNDERGROUNDにて2度の個展を開催している。
山路紘子は、1983年三重県生まれ、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了。「アートアワード東京」「群馬青年ビエンナーレ」(2008年)や、「所沢ビエンナーレ引込線」(2009年)などに出展し、高い評価を受けている。建築物の構造体やバッグ・クロージャーと呼ばれるプラスティック製のクリップといった普段私たちがあまり気に留めないような形態を頻繁に作品に取り込みながらリズミカルな画面を構築していく山路の作品は、日常と美の心地良い関係性を雄弁に語る。

会期は8月21日から9月18日まで。


-scape 岸本幸三 / 佃弘樹 / 山路紘子


会期:2010年08月21日 – 2010年09月18日 11:00 – 19:00
会場:NUNZUKA UNDERGROUND
住所:東京都港区白金3-1-15 SHIROKANE ART COMPLEX 2F
オープニングレセプション:8月21日 18:00~20:00