世界中の参加者がウェブサイトをプラットフォームとして、ひとつのユニークなアート作品をつくるプロジェクト「Red Bull Collective Art（レッドブル・コレクティブ・アート）」が世界85カ国で一斉にスタートした。
この企画は、1925年頃、シュルレアリスムのアーティストたちによって生み出された、様々なイメージをつなぎ合わせてひとつの作品にするという共同制作手法「優美な屍骸」を昨今のデジタル時代へ甦らせるプロジェクト。
参加者たちが順番にある一定のルール（自分の前の参加者が描いた作品の色や線などに必ず自分の作品をつなげる）に沿ってひとつのアート作品を生み出していく。参加者はペイントやドローイングなど手描き、またはデザインソフトを使ってのデジタル描画など、自由にスタイルを選べる。
本プロジェクトを通じて最終的にひとつに繋がった作品は、世界中のギャラリーで展示され、多くの人たちの目に触れることになる。
また、今回は世界中から17名のゲストアーティストがスタート作品を提供しており、日本からは現代美術家・天明屋 尚と、クリエイティブ集団・TYMOTEの2組が参加している。
デジタルの世界でひとつのアート作品を作り上げることでクリエイティブな感性が刺激されたり、共感したり、感動したり、そしてまた新たな発想を生み出して行く。
参加申し込みは、こちらから。
Information
RED BULL COLLECTIVE ARThttp://www.redbullcollectiveart.com/
【参加条件】 美大生・美術専門学校生・クリエイター・デザイナーをはじめとし、このプロジェクトを通じてアートで 世界と繋がりたい方々全般。
【参加方法】
1) 参加者は 3 月 23 日(土)までの間にオンラインで参加登録を行い、自分が制作に取り組むタイ
ムスロットを選択します。(タイムスロットは何回でも選択できます)
2) 自分が選択したタイムスロットの 1 時間前に制作開始のお知らせが届きます。
(メール/SMS/ツイッター/iCal)
3) 自分のタイムスロットがスタートしたらテンプレートファイルをダウンロードします。
4) 創造力を活かして、前のタイムスロットで描かれた作品から繋がりを持たせて自分の作品制作を行っていきます。作品(写真・イラスト・鉛筆画など)の制作方法についてのルールはありませんが、ひとつの作品の一部であることを意識して、前後の作品がスムースに繋がるようにしてください。
5) 時間内に作品をアップロードしてください。〈作成制限時間は 4 時間〉
6) 次のタイムスロットにいる参加者が自分の作品をテンプレートに制作を進めていきます。
7) 制作期間は 3 月 11 日から 2 週間です。その間に世界中の参加者が作品を完成させてゆきます。
日本から参加するゲストアーティスト
現代美術家。日本伝統絵画を現代に転生させる独自の絵 画表現「ネオ日本画」を標榜し、権威主義的な美術体制に 対して、絵で闘う流派「武闘派」を 2000 年に旗揚げ。2010 年には、南北朝期の婆娑羅、戦国末期の傾奇者といった、 華美(過美)で覇格(破格)な美の系譜を “BASARA” として 提唱。2012 年には、美術の制度に一石を投じるべく、コマ ーシャル・ギャラリーをプロデュースするなど、一貫して反骨精 神に根差した活動を続けています。主なグループ展に、 2002 年「天明屋尚と暁斎展」(埼玉、河鍋暁斎記念美術 館)、「One Planet under a Groove : Hip Hop and Contemporary Art」(ニューヨーク、ブロンクス美術館/ミネアポリス、ウォーカー・アートセンター)、 2003 年「The American Effect」(ニューヨーク、ホイットニー美術館)、2006 年「ベルリン-東京展」 (ベルリン、ベルリン新国立美術館)、「MOTアニュアル NO BORDER-「日本画」から/「日本画」へ」東京都現代美術館(東京)、2010 年「第 17 回シドニー・ビエンナーレ」(オーストラリア、 シドニー)、「BASARA 展」(東京、スパイラル)を主催・企画・キュ レーション、2011 年「Bye Bye Kitty!!!」ジャパン・ソサエティ(ニュ ーヨーク,アメリカ)。「FIFA 公式アートポスター Official Art Poster 2006 FIFA World Cup Germany」を日本代表として制作。 主な受賞歴に、「第 6 回岡本太郎記念現代芸術大賞展」優秀 賞受賞。
http://www3.ocn.ne.jp/~tenmyoya/
東京を拠点としグラフィックデザインを軸に、映像・CG・音 楽・インターフェースデザイン・Web など幅広く手がけるクリエ イティブ集団。NHK 向けのアニメーションやファッションブラン ド「merci beaucoup」のプロモーション映像から、ミュージック ビデオ、インスタレーションなども行う。
http://tymote.jp/