世界中が注目するアメリカ大統領選挙、投票日は11月6日だが、終盤戦を迎え、民主党代表のバラク・オバマ大統領 vs 共和党代表の前マサチューセッツ州知事ミット・ロムニーが熾烈な闘いを繰り広げている。
前回の選挙でオバマは「HOPE」といったシンプルなメッセージ、インパクトのあるポスターを用いたキャンペーンで勝利した。
中でも選挙キャンペーンで使われたフォント「Gotham」は人気が出て今や映画タイトルの定番書体となった。
一方のロムニー、負けじともう一つの映画タイトル定番書体「Trajan」をロゴに使用している。
今回のオバマ、ロゴは「Gotham Serif」というGothamのセリフバージョンというかスラブ書体。
フォントの販売元の「Hoefler & Frere-Jones」にGothamをセリフにできないかと相談したら、Yes We Canの一つ返事でうけれくれたらしい。これはフォントいや本当の話。
ということで、
近年のニ大映画フォントといっても過言ではない「Trajan」と「Gotham」を比較することでアメリカ大統領選挙の行方を予想してみた。両候補者がキャンペーンで使用している書体「Trajan」と「Gotham」をタイトルに使った映画を５つ選んで、映画データベースサイト「IMDb」での評価を合計してみた。
オバマ率いる「Gotham」は
インセプション(8.8)
グラントリノ(8.3)
月に囚われた男(8.0)
ザ・ファイター(7.9)
マネーボール（7.6）
うーん、スポーツものが多い。
※カッコ内の数字はIMDbでの評価（10点満点）
対するロムニーの「Trajan」は
グラディエーター（8.5）
ビューティフル・マインド（8.1）
硫黄島からの手紙（8.0）
ラストサムライ（7.7）
マイノリティ・リポート（7.7）
ロムニー支持のラッセル・クロウが引っ張っている感じで、トム・クルーズや日本もの映画が多い。
両方のリストに入っているクリント・イーストウッドは共和党支持だが、共和党大会でのオバマのディスり方が強烈だった。
ということで結果は、
Gothamは合計40.6(平均8.12)
Trajanは合計40 (平均8.0)
僅差でオバマ勝利と予想！
ちなみに上記の映画、米国内の興行成績で比べると
■Gotham
インセプション $292,576,195
グラントリノ $148,095,302
月に囚われた男 $5,009,677
ザ・ファイター $93,617,009
マネーボール $75,605,492
計 $614,903,675
■Trajan
グラディエーター $187,670,866
ビューティフル・マインド $170,708,996
硫黄島からの手紙 $13,753,931
ラストサムライ $111,110,575
マイノリティ・リポート $132,014,112
計 $615,258,480
とロムニーが勝つことになる。
うーん、Trajanの代表格「タイタニック」も外れてるし
映画だけでは決められないのでもう一つの代理戦争「USメンズ雑誌のフォント対決」で勝者を決めたい。
オバマのGothamは男性誌「GQ」の書体、ロムニーが選挙のキャンペーンで使っているもう一つの書体「Mercury Display」、こちらは「Esquire」で使われている書体だ。
GQ vs Esquireだと2011年の発行部数は939,067 vs 719,029とGQが多い。ということは勝者はやっぱりオバマ。
ということでだいぶテキトーだが、所詮は予想なで… 細かい分析は評論家の方にお任せします。肝心の大統領選挙の結果はもう少しでわかります。オチもなく雑で申し訳ないｗ。
おまけ
Gothamの画像を集めたtumblrとTrajan映画ポスターを集めたflickr。tumblrとflickrってのが新旧を物語っているｗ
参考：Campaign font war: Gotham vs. Mercury
追記：
なんと、この記事を公開後にタレコミがあり、不正が発覚しましたｗ。
「グラディエーター」はCastellarを加工した可能性が高い。
「月に囚われた男」もEngravers GothicあるいはITC Blairをいじったものではないかとの指摘をうけた。
したがって両者失格なのだが、今回は特別に上記の2つを外した状態で再集計してみると
Gothamは32.6 (平均8.15)
Trajanは31.5 (平均7.875)
興行成績は
Gotham ＄609,893,998
Trajan $427,587,614
と逆転してオバマ(Gotham) の地滑り的勝利。
2000年のブッシュvs ゴアみたいな雰囲気になってきましたが、、、
もう少しで、不正はないと思われる米国大統領選挙の結果も出るのではないかと。
この場を借りて指摘してくれた方に賄賂いや御礼申し上げます。
筆者：
Internet Friends （インターネットフレンズ）