抽象アニメーション作家・水江未来による、1年間毎日アニメーション作品をweb上で発表するとともに、視聴者参加型アニメーションという新しい形式に挑むCALF主催のプロジェクト「WONDER 365 ANIMATION PROJECT」が4月1日より開始した。
このプロジェクトでは、「細胞」や「幾何学図形」をモチーフにした抽象アニメーション作品を多数制作し、主に国際映画祭を舞台に活動をしている水江未来が、1年間毎日、手描きの絵が変形する短いアニメーションを公開する。発表されたアニメーションは、翌日に公開するアニメーションに動きが繋がり、1年後、365秒間の常に変形し続ける作品として完成する。
また、このプロジェクトは視聴者一人一人の特別な日を作品に組み込むことで、“特別で平凡な毎日”を1年間を通じて届けるというアニメーション・プロジェクトでもある。気にすることがなければただ過ぎてしまう毎日。それはあなたにとってはいつもと変わらない1日でも、ある人にとっては特別な1日なのかもしれない。
このプロジェクトに参加する方法は2プランあり、Aプランは「自分の誕生日の作品に名前をクレジットする」無料のプランと、「制作資金の協力+自分にとって特別な日の作品に、名前とその特別な日の内容(例えば「結婚記念日(Happy Wedding!)」など)をクレジットする」Bプランという参加方法となっている。
詳しくはこちらにて。
そして4月1日にスタートし、既に毎日アニメーションがアップされている。これは4月5日のもの。
果たして、1年後にはどうなっているのだろうか。
ぜひ、毎日アップされるアニメーションを楽しむとともに、自身でもこのプロジェクトに参加してみてほしい。
参考動画:Vol_01 水江未来作品集 ‘MIRAI MIZUE WORKS 2003 – 2010’ Trailer
Information
アニメーション作家・水江未来による「WONDER 365 ANIMATION PROJECT」https://sites.google.com/site/wonder365project/home
Profile
水江 未来vimeo
1981年生まれ。多摩美術大学大学院グラフィックデザイン学科でアニメーションを学ぶ。「細胞」や「幾何学図形」をモチーフにした抽象アニメーション作品を多数制作し、主に国際映画祭を舞台に活動をしている。世界4大アニメーション映画祭(アヌシー・オタワ・広島・ザグレブ)すべてにノミネート経験があり、アニマドリード2009(スペイン)では、『DEVOUR DINNER』が準グランプリを受賞。また、第68回ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門(2011)に『MODERN No.2』がノミネートされる。SICAF2010(韓国)の国際選考委員を務め、国内では第17回・学生CGコンテストの審査員を務める。『CALF』の設立・運営メンバーで、同レーベルから作品集DVDを発売。また、短編アニメーションの祭典『TOKYO ANIMA!』の実行委員も務める。依頼作品では、松本亨(Psysalia Psysalis Psyche)のミュージックビデオ『AND AND』や、NHK・Eテレ『シャキーン!』番組内の歌コーナー「ホンマツテントウ虫」を制作。山田悠介『ブレーキ』の表紙、小説すばるにて平山夢明の扉絵を担当するなど、イラストレーターとしても活動。日本アニメーション協会・理事。ASIFA日本支部・会員。