撮影:赤羽佑樹


6月24日、3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペースにて、TOST – project team -主催の「TOST -open meeting for Sendai creative- 」が行われた。上の写真は当日配られたTOST 発行の冊子「 TO SC3 FROM TOST 」。仙台にておこなった活動の一部をまとめたもの。

TOSTとは、様々な地域、人、事、物、場所を訪ね、それを形作る人たちと対話し、WEBや冊子、イベントなどで発信することで、アイデアを共有し、継続的な交流の循環をつくるプロジェクト。
プロジェクトメンバーは有志で集まったデザイナーやフォトグラファー、キュレーター、ブックレーベル運営者などにより構成されていて、TOST以外でも各々独自の活動を展開している。

今回のオープンミーティングは、TOSTメンバーが4月から6月にかけて仙台に向かい、現地の有機的な新しいクリエイティブシーンの形成に関わる人々のもとを訪れ、それぞれの活動や震災後の状況について取材を行った事が背景にある。会場には、小川直人氏(せんだいメディアテーク学芸員/ logue)、本江正茂氏(東北大学准教授/ せんだいスクール・オブ・デザイン)の2名が招かれ、仙台クリエイティブシーンの有機的な繋がりについてや、震災後の生活、仕事、学校等の状況、などに関する話が展開された。


最初に、山峰潤也氏(TOSTメンバー)による仙台取材の報告会が行われた。

仙台には、クリエイティブな活動を支援する“仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム(略称:SC3)”という組織があり、“TRUNK”(クリエイターのためのシェアオフィス)、“logue”(創造的な仕事や生活について考えるプロジェクト)、“せんだいスクール・オブ・デザイン”(クリエイターと大学生との共同プロジェクト)など、クリエイティブな活動を支援、普及している。

撮影:赤羽佑樹


その後、本江氏、小川氏から”せんだいスクール・オブ・デザイン”、”logue”を中心に、仙台クリエイティブシーンの状況や、震災後の生活や仕事の現状についてお話があった。

震災後の状況はというと、いろいろ停止状態だったことが再開されつつはあるが、やはり、今までやっていた事が終わらないようにする、というのが精一杯という状態。
日常生活でも、いろいろ気を使わないと行けない場面があり、なんとなく肌がちりちりするような雰囲気があるのだそう。

撮影:赤羽佑樹

撮影:赤羽佑樹


後半では、オープンディスカッションという形式で、会場との対話も行われた。
東京のクリエイターが地方で仕事をする事の可能性や、行政に頼らない地域間でのクリエイティブなネットワーク形成の必要性、インディペンデントな人々をどう繋げていくか、などが話題に上がった。


オープンミーティング終了後には、東北のお酒や名物品が振る舞われ、出演者、来場者、スタッフ交えての、小打ち上げ交流会のようなものも行われた。


TOST 発行の冊子「 TO SC3 FROM TOST 」



ustreamに今回のイベントの記録映像も残されているので、詳細な内容が知りたい方はこちらをご覧頂きたい。
http://www.ustream.tv/channel/tost-channel

Information

TOST -open meeting for Sendai creative-
http://tost-project.org/

2011.6. 24(FRI) 19 : 00 – 21: 3 0
会場 : 3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペース 〒101-0021 東京都千代田区外神田6 丁目11-14 3331 Arts Chiyoda
入場料 : 500 円(ご来場者には、TOST 発行の冊子「 TO SC3 FROM TOST 」を配布。)
出演 : 小川直人(logue / せんだいメディアテーク)
本江正茂(建築家 / 東北大学 准教授 / せんだいスクール・オブ・デザイン校長)
モデレーター : 山峰潤也(TOST / 東京都写真美術館)
主催 : TOST – project team –
URL : http://tost-project.org
E-mail : tostproject@gmail.com
協力 : TRUNK-Creative Office Sharing-, 仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム
助成 : 企業メセナ協議会 GBFund
東日本大震災復興支援「Arts Action 3331」参加企画 http://action.3331.jp