現在ICCで開催中のOPEN SPACE 2010

渋谷慶一郎とevalaによる《for maria anechoic room version》も展示作品の一つで、昨年10月5日より今年の2月27日まで展示が予定されている。
無響室という音の反響を吸収する特殊な空間に設置された、プログラムによって完全に制御された24.4チャンネルのサウンド・システム、ストロボ・ライトの高速の明滅とともに音と光の充満する空間を構成したインスタレーション作品だ。

この展示に合わせて「音楽メディア進化論 」と題されたシンポジウムが開催される。
制作者である渋谷慶一郎、evalaの2人に加えてマガジン編集長の國崎晋、メディアジャーナリストの津田大介をゲストに迎えて行われる。

シンポジウムの様子はインターネット中継されるようなので、自宅からの閲覧も可能となっているがまだ作品を見てない方はぜひこの機会に足を運んでみてほしい。

また同時に『みえないちから』展も27日まで開催中なのでまだの方はお見逃しなく。

Photo: Kenshu Shintsubo

Information

シンポジウム「音楽メディア進化論」
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2010/Opensalon35/index_j.html

出演:渋谷慶一郎,evala,國崎晋,津田大介
司会:畠中実(ICC)

日時:2011年2月26日(土)
   18:00〜
会場:ICC 4階 特設会場
定員:200名(当日先着順)

入場無料

http://atak.jp/
渋谷慶一郎は,1973年生まれ,音楽家.東京藝術大学音楽学部作曲科卒業.2002年にATAKを設立.2005年より複雑系研究者の池上高志と非線形物理学を応用した「第三項音楽」を展開.その成果として2006年には三次元立体音響によるサウンド・インスタレーション《filmachine》をYCAMで発表.2010年には荒川修作のドキュメンタリー『死なない子供たち』のサウンドトラックを手がける.

evala
http://port-label.jp/
evalaは,1976年生まれ,サウンド・アーティスト.2004年にportを設立.先鋭的な電子音楽作品の発表および上演,様々な媒体や実空間へのサウンド・デザイン,最新テクノロジーを用いたインタラクティヴ・プログラムなど数多くの仕事を手がけ,音を主軸にその活動は多岐にわたる.