(Director/Editor/Animator: Genki Ito (伊東玄己))

お正月の恒例となった箱根駅伝を筆頭に、日本で最も人気のあるスポーツの一つである「駅伝」。日本で生まれたこのランニング種目は、孤独な戦いだったマラソンをチームスポーツにした。一本のたすきをゴールに届けることだけを目的に、チーム一丸となってひたすら走る。もし自分がたすきを途切れさせたら、チームの努力が水の泡になってしまうからだ・・!

このある意味日本的な”駅伝システム”のプレッシャーを利用した画期的なプロジェクト「THE GLOBAL EKIDEN RELAY – RUN Fwd: (ランフォワード) 」がNIKEよりお目見えした。

このレースの基本ルールを簡単に説明しよう。まずRUN Fwd:のウェブサイトにて自分のチームを結成。Nike+もしくはiPhoneアプリ「Nike+GPS」を使って3キロ以上走り、次の走者をメールで指名していく。指名された走者は、72時間の制限時間内に走らなければならない。もしたすきを止めてしまったら、チーム自体が失格になってレースが終わってしまうのだ。これを2月28日までのレース期間中繰り返し、一番多くランを繋いだチームが勝ち!世界最長の駅伝チームを競う。

このプロジェクトでは、走者のモチベーションを上げるべく、SNSやGPSなどを駆使したお楽しみコンテンツが用意されている。まず、ランナーに指名された人には、チームの走った人数と距離、自分の名前などが映画のように現れるインビテーションムービーがメールで送られる。これを見たら走らずにはいられない。

さらに、TwitterやFacebook、MixiなどのSNSと連携し、チームメイト同士で応援や叱咤激励などメッセージを送ったり、世界中のチームメイトと知り合ったりすることが可能。またNike+GPSで記録されたランニングルートの地図情報を使って、一本のたすきが世界中を駆け巡るオリジナルムービーを生成してくれる。世界中のチームメイトがどんなランニングコースを走っているか眺めてみよう。

レースフィニッシュは2011年2月28日の23:59。世界的に駅伝がブレイクするか?!詳細はRUN Fwd: (ランフォワード)ウェブサイトから。

http://nikerunfwd.jp/

text by Akiko Saito

制作クレジット

CLIENT: Nike Japan
Advertising/Digital Manager: Mits Minowa (簔輪光浩)

AGENCY: Wieden+Kennedy Tokyo
Executive Creative Director: Frank Hahn (フランク・ハーン), Naoki Ito(伊藤直樹)
Director/Editor/Animator: Genki Ito (伊東玄己)
Art Director: Naoki Ga (何直己)
Copy Writer: Hiroshi Kuyama (久山弘史)
Copy Writer: Andrew Miller (アンドリュー・ミラー)
Interactive Copy Writer: Takayuki Rokutan (六反孝幸)
Designer: Marek Okon (マーク・オコン)
Account Supervisor: Kohei Adachi (足立公平)
Music: toe

— DIGITAL PRODUCTION
Root Communications
Technical Director: Toru Terashima (寺嶋徹)
Director: Hiromi Yoshikawa (吉川裕美)
Systems Engineer/Programmer: Tsuyoshi Tanaka (田中毅)、Masatoshi Fujiyama (藤山雅敏)
Markup Engineer: Takeshi Ninomiya (二之宮岳史)

DELTRO
Interactive Designer/Flash Develop: Ken Murayama (村山健)
Art Director: Masanori Sakamoto (坂本政則)

— FILM PRODUCTION
Rooftop
Producer: Kenji Yamamoto (山本賢治)、Masahiko Abe (阿部雅彦)
Production Manager: Poco Saito (斉藤ポコ)

GLASSLOFT
Director of Photography: Naoki Noda (野田直樹)

— PRINT PRODUCTION
Photographer: Akihiro Ito (イトウアキヒロ)
Producer: Wataru Nakata(仲田渉)/Kenji Hashimoto (橋本健次)/Akihiro Oshima (大島彰紘)
Retoucher: Shinji Sato (佐藤真司)