札幌市は現在、平成23年3月末に供用開始を予定している札幌駅前通公共地下空間の整備を行っており、その一環として札幌駅前通公共地下空間における北2条交差点付近の地下広場を公共メディア空間として整備している。

それに伴い、札幌北2条地下の公共メディア空間のコンセプトや品質を先導し、北2条の目玉になるような定常的に運用される「空間コンテントアプリケーション」(※注) を国内外から独創的な企画提案を公募している。

※注:「空間コンテントアプリケーション」北2条地下広場のコンテントプラットフォーム上で稼動する任意のソフトウェア、プラットフォーム内外の任意のウェブサービス及びコンテントなど、北2条地下広場のメディア空間体験を生成する「ソフトウェア及びデータ群一式」を、「空間コンテントアプリケーション」という。



単に、パッケージ化・固定化されたものではなく、アプリケーションの動作や演算結果によってジェネレティブにコンテントを生成されるものを想定しており、札幌北2条地下広場の重要コンセプトである、市民や行政、教育関係者等などが自ら主体的にコンテンツの制作と発信に関与するCGM型情報発信の動きを牽引していく役割も期待されている。

設備としては大型ディスプレイが合計10面(65インチ x 縦6面、52インチ x 横4面)、超指向性スピーカーや立体音響などの演出、ウェブカム、Wi-Fiの完備、など豪華な仕様となっており、例えばウェブサービスと連動したアプリや、ユーザーのWiFiデバイスとのインタラクション機能を備えたアプリなど、自由なプラットフォームとして多様なアイディアが実現できる空間となっている。

企画提案の受領期限が8月31日とあまり時間がないのだが、もしこういった空間で実現できそうな企画があればぜひ詳細をご覧いただきたい。
またこうした公共空間の演出の公募は今後も注目していきたい分野である。


Information

「札幌駅前通地下歩行空間 北2条地下広場空間コンテントアプリケーション制作業務」企画提案の募集について
公募要領ほか関係書類などの詳細は以下より
http://www.city.sapporo.jp/kikaku/oshirase/n2ug/