オライリー・ジャパンより刊行された『Prototyping Lab —「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ』はオープンソースのツールキットキットとして世界で広く普及している「Arduino」を使った新しいものづくりの実践を目的とした書籍で、先日開催されたMake Tokyo Meeting 05にて先行発売された。
本書はまず、Arduinoを使った作品の事例紹介から始まり、「距離を測る」「動きを検出する」「光(RGB LED)をコントロールする」「DCモータをコントロールする」「サウンドを再生する」「無線で接続する」などの目的ごとのレシピ(配線図+サンプルコード)がまとめられていて、同じくオライリー・ジャパンから2009年3月に発売されている「はじめようArduino」に比べると、より実践的な内容になっている。他にも「作りながら考える」という考え方の紹介や、電子回路とArduinoの基礎も解説。解説内容はArduino、Processing、ActionScript 3に対応。
ホビー、デザイン、アート、エンジニアリング、すべての分野の読者にオススメの一冊。
http://www.oreilly.co.jp/books/9784873114538/
Prototyping Lab —「作りながら考える」ためのArduino実践レシピ
Prototyping Lab
―「作りながら考える」ためのArduino実践レシピposted with amazlet at 10.06.14小林 茂
オライリージャパン
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目次
序文(Tom Igoe)
はじめに
作品紹介
Jamming Gear:菅野創、西郷憲一郎
風の音楽:鈴木莉沙
Nixie Clock:佐々木友介
Hunter-Gatherer Colorist:team_hgc(竹本香織、山本雄平、小林茂、近藤悦子、馬場智子)
Light Bodies:Susanne Seitinger, Daniel M.Taub, Alex S.Taylor
Stamporon:松田亮太、桑原翔
ACTION! Finger Puppet:笠原友美
external heart:飯沢未央
編みロボ:岩崎修、妻鳥花子
LOGER:Craftive(阿部淳也、岡村祐介、野村政行、山口晋司、小澤太一)
form.(Design + Personal Fabrication):(北村穣、和田純平)
I部:イントロダクション
1章:「プロトタイピング」をはじめよう
自分の欲しい物を自分で作ろう
20世紀から21世紀へ〜「ものづくり」の変化
パーソナルファブリケーションという流れ
ハードウェアで「スケッチ」しよう
ツールキットArduinoの登場とその背景
Arduino登場の背景
Wiring
Arduino
フィジカルコンピューティング
デザインプロセスの実例紹介
デザインは特殊な人だけが行う仕事ではない:DIYからDITへ
プロトタイピング:スケッチからプロトタイプへ
2章:開発環境を整える
Arduino IDEのセットアップ
Arduinoについて
ドライバのインストール
Arduino IDEの起動と動作確認
Funnelライブラリのセットアップ
Arduinoボード側の準備
Processingのセットアップ
ActionScript 3のためのセットアップ
3章:電子回路の基礎と最初の一歩
電子回路の基礎知識
電圧〜電流〜抵抗
オームの法則
実際に回路を組んでみよう
ブレッドボードとジャンプワイヤ
主な電子部品について
実際に回路を組んでみよう
オームの法則、ふたたび
スイッチでLEDをオン/オフする
自分のツールボックスを整備しよう
そろえておくと便利な電子部品
そろえておくと便利な工具について
ブレッドボード以外で利用できるキットについて
センサ用ケーブルの作り方
4章:Arduinoチュートリアル
Arduinoの基礎知識
スケッチの基本的な構造とデジタル出力
PWMによるアナログ出力
デジタル入力
アナログ入力
ArduinoボードにLCDを接続する
LCDを自分でシールド化する
Arduino+PCで使う:Funnelライブラリ入門
Processingの場合
ActionScriptの場合
II部:クックブック
5章:入力
レシピ1:自然光の明るさを測りたい
レシピ2:距離を測りたい(赤外線センサ)
レシピ3:距離を測りたい(超音波センサ)
レシピ4:振動を測りたい
レシピ5:直線状の位置を測りたい
レシピ6:圧力を測りたい
レシピ7:曲がり具合を測りたい
レシピ8:温度を測りたい
レシピ9:傾きを測りたい
レシピ10:動きを検出したい
レシピ11:方位角を測りたい
レシピ12:人が動いたことを検知したい
レシピ13:何かがタッチしたことを検出したい
レシピ14:タッチパネルを使いたい
6章:出力
レシピ15:光をコントロールしたい
レシピ16:モノを叩いて音を出したい
レシピ17:モノを振動させたい
レシピ18:モノを動かしたい(角度を変える)
レシピ19:DCモータをコントロールしたい
レシピ20:DCモータをコントロールしたい(センサによるコントロール付き)
レシピ21:小型のディスプレイで情報を提示したい
レシピ22:AC100V機器のオンオフをコントロールしたい
7章:データ処理
レシピ23:入力から不要な変動を取り除きたい
レシピ24:アナログ入力をデジタル的にいくつかの範囲に分割したい
レシピ25:ある状態になった瞬間に処理を行い、その後一定時間の変化を無視したい
レシピ26:ある状態になった後、一定時間が経過してから処理を行いたい
レシピ27:複数の入力がある状態にマッチしたかどうか判断したい
レシピ28:時間変化を伴なう入力があるパターンにマッチしたかどうかを判断したい
レシピ29:環境ごとにセンサの値をキャリブレーションしたい
レシピ30:状態遷移をわかりやすく記述したい
8章:高度なレシピ
レシピ31:サウンドを再生したい
レシピ32:無線で接続したい
レシピ33:環境データをネットワーク上に公開したい
レシピ34:ネットワーク上のデータをローカルな環境で再現したい
レシピ35:Arduino用のライブラリを作りたい
レシピ36:カタチをつくりたい(迅速なモデリング)
レシピ37:カタチをつくりたい(精巧なモデリング)
レシピ38:カタチをつくりたい(センサを組み込む)
付録
付録A:トラブルシューティング
付録B:参考情報
あとがき
索引
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