5月10日〜15日にかけて、ポーランド第4の都市ヴロツワフ(Wrocław)にてメディアアートのビエンナーレ「WRO」が開催された。
昨年のリンツで開催されたアルスエレクトロニカ(CBCNETレポートはこちら)など欧州では多くのメディアフェスティバルが開催されており、WROはその中でも個性的な色を放っている。

今回、タイミングよく現地へ行くことができたので、その模様を簡単にフォトレポートとしてお届け。お誘いいただいたWRO、関係者のみなさんありがとうございました。

WROは1989年から開催されているメディア・ビエンナーレ。今回2011年で第14回を向かえる。
開催されているWrocław(ヴロツワフ)は63万人程度の都市。決してお大きな街ではなく、多くの戦争があった街は現在も工事中の道や建物がたくさんある。
そういった背景が影響しているのか、最初にこのフェスティバルに感じた印象はその独特の感覚だった。


市内にはオドラ川とその支流が流れ、200以上の橋が架かっている。

街の中央は旧市街地となっており、広場があり、休日になると様々なイベントが行われていた。




夜も人通りが多く、一般の人と話していたら、スペインやウクライナからの旅行客なども多く見られた。欧州から旅行でやってくる人も多いようだ。





こちらはWRO CENTER。いわゆるリンツであればアルスエレクトロニカセンターのように、メディアアートなどの文化活動の発信基地だ。この綺麗な建物のセンターは2008年にできたもの。小さな街にこうしたセンターがあり、力のいれ具合がわかる。
このフェスティバルのメインの受付会場にもなっており、学生などが多く来場している様子も見られた。
センター内には数フロア展示場所があり、今回のビエンナーレのサテライト会場としても機能していた。

フェスティバル自体は街の各所で展示、パフォーマンス、レクチャー、スクリーニングなどが行われており、それぞれのイベントが開催される時間に合わせてパンフレットを見ながら会場に足を運ぶ、といった感じ。
街自体が大きくないため、遠い会場でも徒歩2,30分範囲。



こちらはメイン会場となっており、展示やイベント用の部屋がある。
展示自体は大規模なものではないが、毎日夜になると人が集まってくる場所だった。



メイン展示会場。



メインイベント会場。毎日午前中からキュレーターやアーティストなどによるトークが行われ、夜にはライブイベントが開催されていた。



夜のイベントは毎日大盛況。たまに、こういう感じでぜんぜん見えない、ってことも。。


夜になると若い人がたくさん集まってくる。ここでアーティストや参加者とのコミュニケーションにも繋がり、毎晩そういう人と新たに出会いと話すような雰囲気だった。



こちらはサテライト展示会場のナショナル・ミュージアム。



こちらはスクリーニング会場、場所は普通の映画館のひとつのシアター。
毎日、テーマをもった上映会が開催されており、どの会に行っても良い感じに人が入っていて、とても良い上映会でした。
インターナショナルビデオプログラムやイタリア、日本特集なども。


さてさて、まずは全体のフェスの様子を簡単に書きました。
次回は具体的な作品の紹介を映像を交えて書ければと思います。
もっとさっくり全体を知りたい!ってひとは以下の展示ダイジェスト映像をご覧くださいー





ほかのレポートはこちら!
WROレポート3: https://www.cbc-net.com/log/?p=2618
WROレポート2: https://www.cbc-net.com/log/?p=2208
WROレポート1 : https://www.cbc-net.com/log/?p=2172
四方幸子さんによるコメント : https://www.cbc-net.com/log/?p=2586