昨年夏にICCにて開催した、座談会「インターネット・リアリティとは?」から繋がり、1月28日よりICCにて展覧会:[インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティが開催されます。

追記2012/01/27:
アーティスト・トーク 川島高,谷口暁彦
アーロン・コブリンとの共作《10000セント》を出品する川島高と,《夜の12時をすぎてから今日のことを明日っていうとそれが今日なのか明日なのかわからなくなる》を出品する谷口暁彦によるアーティスト・トークを行ないます.

聞き手:栗田洋介,萩原俊矢(インターネット・リアリティ研究会),畠中実(ICC)

日時:2012年1月28日(土)午後2時より
会場:ICC 4階 特設会場
定員:150名(当日先着順)
入場無料(展示をご覧になる場合は,別途入場料が必要です)
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2012/Internet_Art_Future/Event/0128_j.html
インターネット中継もあります。


また、
水野勝仁さんによるテキストも公開されました。ポスト・インターネットについて書かれてる文章はほとんどないと思うので、ぜひ。
「ポスト・インターネット」の質感
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2012/Internet_Art_Future/post_internet_j.html



追記:
公式サイトもリリース、背景のステッカーが移動できるのでいろいろ遊べます。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2012/Internet_Art_Future/index_j.html
こんな感じに並び変えたり。

ICC ONLINE | [インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティ



座談会に参加したメンバー、エキソニモ思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也)、に加えてブログもやってるハギワラくんなどと共に企画に参加させていただいています。


僕らが感じている「インターネット・リアリティ」ってなんだ?、それを展示しようとするとどうなるのか?、という議論を繰り返しつつ、怒涛のスケジュールで展示に向けて現在も進行中。
『インターネットが日常化し,現実世界が情報世界に包摂された今日の状況において生み出されている,現在のネット環境に由来する表現を「ポスト・インターネット」としてとらえ,これまでに現われた事例などから,ネットと表現のこれからを考察する試みです. 』

TWITTERの#ICC_IRというハッシュタグを追えばその様子がわかります。
会期中も展示がアップデートされたり、ustreamを会場内で定期的やったり、いろいろインターネットなことが展開される予定です。

そして、壮絶な入稿スケジュールを軽やかにこないしていく大岡さんによるナイスなメインビジュアルが決定!!

メディア関連の大きな展示が目白押しの1,2,3月。
はたしてどんな展開が待っているのか。
「インターネット・リアリティ」は如何にして具現化できるのか!?
そしてタイトルにもなっている[インターネット アート これから]の検索結果はどう変化していくのか!?

CBCNETでも定期的に告知&裏側なども伝えていければと思っています!
よろしくお願いします。

以下リリースです。



インターネット・リアリティ研究会による
[インターネット アート これから]
――ポスト・インターネットのリアリティ

会期:2012年1月28日(土)―3月18日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA

展示概要
このたび,NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] では,「[インターネット アート これから]――ポスト・インターネットのリアリティ」展を開催いたします.

日本でインターネットの商用サーヴィスが開始されたのは1990年代初頭のことでした.サーヴィス開始当初は,利用時間に応じて課金される従量制のダイヤルアップ接続という方法しか提供されていませんでしたが,2000年代以降に起きたブロードバンド化の進展とスマートフォンや小型コンピュータの普及により,今日,インターネットは常にアクセスが可能なものと認識されるようになりました.それに伴い,さまざまな形態での使用法と各種のサーヴィスが確立され,現在では,ソーシャル・ネットワーキング・サーヴィス(SNS)やクラウド・コンピューティングといった,新しい概念を生む土壌にもなっています.

常時インターネットに接続された端末を持ち歩き,常にアクセスが可能な状態とは,現実と情報のレイヤーが常に重ね合わされた状態であり,いわば現実空間とネット空間を常に行き来している状態だといえるでしょう.わたしたちは,現在そうした情報の世界とともに生きているのです.たとえばFacebookなどのSNSは全地球的規模のユーザー数を獲得しており,そこでは,わたしたちの友人知人家族,はては国籍や国境を越えた見ず知らずの人たちが,今どこで何をしているのか,その行動や状況を想像することができます.

その背景には膨大な量のデータがあります.たとえば画像共有サーヴィスFlickrには1日で約100万枚の画像が,動画共有サーヴィスYouTubeには1日で約8年間に相当する映像が,マイクロ・ブログ・サーヴィスTwitterには1日で2億の投稿がアップロードされているといわれています.こうした,自分や自分以外の人の日常について記述/記録したデータは,1人の人間がその一生を費やしても,全てを見ることができないほどの膨大な量になっています.
 こうしたデータは,必要に応じて各サーヴィスが提供するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)というインターフェイスを介し,オープンに改変・加工・並べ替えが可能になっています.各サーヴィス間でデータがやりとりされ,それぞれの繋りが強くなるにつれて,現在ではインターネットそのものが日常を映すメタ・メディアとなっていると考えられます.そこでは,そうした状況を背景にしたリアリティや質感,人間像やコミュニケーションの様式がありうるのではないでしょうか.

インターネット・リアリティ研究会(註)によって企画される本展は,インターネットが日常化し,現実世界が情報世界に包摂された今日の状況において生み出されている,現在のネット環境に由来する表現を「ポスト・インターネット」としてとらえ,これまでに現われた事例などから,ネットと表現のこれからを考察する試みです.

会期中,会場内では,展示および作品のアップデートが行なわれる予定です.



註:インターネット・リアリティ研究会
エキソニモ(千房けん輔,赤岩やえ),思い出横丁情報科学芸術アカデミー(谷口暁彦+渡邉朋也),栗田洋介を中心に,2011年7月に開催された座談会「インターネット・リアリティとは?」をきっかけに発足した研究会.「日々わたしたちがネットに接しているなかで,ネット特有の〈リアリティ〉を認識するようになっているとすれば,それはどういうことなのか?」という問題意識とともに,ポスト・インターネット時代の表現,または展覧会のあり方を模索する.
http://www.ntticc.or.jp/Archive/2011/InternetReality/index_j.html



【出品作家】
エキソニモ/アーロン・コブリン+川島高/パーカー・イトー/dividual/谷口暁彦/二艘木洋行/DJぷりぷり=金太郎

【開催概要】
会期:2012年1月28日(土)—3月18日(日)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間:午前11時—午後6時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日,保守点検日(2/12)
入場料:一般・大学生500(400)円/高校生以下無料
*( )内は15名様以上の団体料金/会期中ご本人に限り何度でも再入場可能

【お問い合わせ】
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
フリーダイヤル:0120-144199
URL: http://www.ntticc.or.jp/

※今後の活動などについて,Twitterでも最新情報をお伝えしてまいります.
http://twitter.com/ntticc