「北京アートレポート2」です。パート1はコチラ。今回は「translife」の続きと、その他のアートスポット、今日美術館と798芸術区についてご紹介。


「translife」3つ目のテーマは「Zone of the Impending」。エコシステムや環境に言及した作品ゾーン。
Ines Krasić「Banana Poetry

絵的に、おそらく、このレモンから電気を供給している?っぽい。


このスライダーを上下させると、何か文字が書かれたレシートのようなものが出てくる。
コンセプトシートによると、新しい詩と言語学の創造のための実験的プラットホーム、ということらしい。

「Banana Poetry」のイメージ図

絵がすごい。木になった果物や、人体から線つながってる。。

Diane Landry「Knight of Infinite Resignation

車輪に、砂の入ったペットボトルがついていて、回転することで音を奏でるサウンドスカルプチャー。


最後のゾーンは「Weather Tunnel」。
「Zone of The Impending」に包含されるプロジェクトらしい。野外の特設会場で行われていた。

野外展示会場の様子


Benjamin Bacon, Joe Saavedra 「Electromechanical Solenoid Orchestra (ESO) and Weather Ensemble (US)

ソレノイドオーケストラ。気象データを演奏に反映させているっぽい。

「translife」の紹介はここまで。
まとめとしては、とにかく大規模。一度にガッツリしたメディア系の作品をこんなに見たのは初めてだった。
ニューメディアアート系気になる方は、日本からでも飛行機で3、4時間くらいで行けるので、是非行ってみるとよいと思う。
あと、何となく、中国のアーティストの作品は見た目や発想など、おおっ!、と思うことが多かったような気がする。
WU Juehuiの「USB Organs」「Brain Station」やWANG, Yuyang「Artificial Moon」あたり。

さて、続いて、その他のアートスポット紹介。
まずは、今日美術館。読んで字のごとく、コンテンポラリーアートを扱う美術館。
北京の中心地からそう遠くない位置にある。
今日美術館

この写真の建物の他に、2つ別の建物で展示スペースがある。
私が行ったときは、企画展とおそらく収蔵作品展、あと学生の展示が主に行われていた。



今日美術館前のスペース。怪しい笑みを浮かべた彫刻が迎えてくれる。

XU Bing「Story Behind」

今日美術館に、おもしろい作品があったので紹介。一見、伝統的な水墨画?か何かに見えるが、、


実は裏に回ると、、、草や枝木、葉っぱの陰でできていた。
見かけにだまされてはいけません。

これは、引用元の巻物か?


他にも、収蔵作品っぽいもので、おもしろい作品がいくつかあったので、コンテンポラリーアートに興味のある方にはオススメ。

つづいて、798芸術区。ここは、ギャラリーやアトリエ、文化施設が集まっている地区。
おしゃれなカフェや雑貨屋、アート系のブックストアもある。
北京中心地からわりと離れたところにあり、近くに電車の駅もないのでタクシーで行った。北京のタクシーは初乗り3kmまで10元(1元13円くらい)、以降1kmごとに2元加算。日本に比べると、かなり安い。
798芸術区入り口

もともとは工場地区で、その空きスペースをリノベーションして作られたギャラリーやアトリエが集まっている。たまに、まだ動いている工場もあって、状況的におもしろい。



こういう彫刻が、点在している。



こには、北朝鮮のギャラリーらしい。

UCCA (Ullens Center For Contemporary Art)

ここは798芸術地区の中心的役割を担う美術館。
ちょうど日本人のアーティスト宮島達男さんの個展が行われていた。
「trancelife」のアーティストトークもここで行われたらしい。

他にも798から車で5分程のところにあるという、草場地芸術区にも行ってみたかったが、今回はいけず。。


ということで、2回にわたってお届けした、北京アートレポート 。
いかがだったでしょうか。
いろいろ見所たくさんあって、充実した旅となりましたー。
次は上海の方も、行ってみたいなぁと思っています。

ではでは、また。



tadahi