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3. We are the WORLD JAM BAND! - 誰でもJamれる、Merce Death メソッド

May 27, 2009
Shingo Ohno
Merce Deathという一人バンド活動もしている大野真吾による連載。第3回目はMerth Death的音楽講座。

こんにちは、大野真吾a.k.a. Merce Deathです。 今回で連載は第3回目となるのですが、そういえば僕は今皆さんにJAMをしよう!って呼びかけてるけど、世の中に「自分はJAMが出来る!」と思ってる人って、どのくらいいるかというという事を冷静に考えてみました。

楽器が弾ける人6%、楽器を弾きたいと思ってる人60%

YAMAHAのリサーチ によると、日本の全人口に対して、楽器のプレイヤーの割合は6%にすぎないらしいんですね。しかもその中にはクラッシック系の人も含まれるので、JAMをするようなタイプのプレイヤーは更に減ります。さらに、そのプレイヤーの中でネットの事もわかって、Usteamの設定もできて、なおかつWorld Jam Bandの考え方に共感してくれた人々、と考えると、いかに今参加してくれているメンバーが貴重な存在かがわかりますw。

一方で、なんらかの楽器を弾けるようになりたい、と思っている人の割合は60%に上るそうです。まあそれは、普段の生活をしていても、楽器弾けたら楽しそうだな〜なんて声からも普通に感じますよね。 また、最近twitterを見てても、音楽理論に関する興味が高まっているような気がしています。webサイト制作や、iPhoneアプリ開発にとっても音楽は切っても切り離せない存在ですし、ちょっとした音楽理論を知っているか知らないかで、アイディアの発想の仕方も変わってくると思います。

そんなあなたに「Merce Death メソッド」

そんなわけで、今回は超シンプルで、これだけ覚えておけばまあなんとなく音楽的なものは作れるような音楽理論について書こうかと思います。名付けて「Merce Death メソッド」(そういえば、ちょっと前にMethod行ったし!)。

あらかじめお断りしておきますが、僕は音楽の専門家では無いのでここに書く事は、「正しい音楽理論」かはわかりません。唯一言えるのは、楽譜も読めない僕でさえ、この考え方に基づいて音を構築すればMerce Deathでやっているくらいの音楽は出来てしまうという事です。ちなみに、本当に基本的な事を書くので、楽器弾ける方々にはそんなに面白く無いかもしれませんw。

1オクターブは12個の音で区切られている

ここで、あえて少し遠回りになるのですが、1オクターブという「現象」について考えてみたいと思います。そもそも「音」は空気の振動によって発生するのですが、その空気の振動が早ければ、音も高くなります。例えば、鉄琴をイメージすると、高い音の鉄の板の方が低い方の鉄の板より短いですよね?それによって、空気の振動が早くなるから、音も高くなるというのを小学校の時に理科とかでやったかと思います。

現在の音楽理論では、440Hz(ヘルツ)=1秒間に440回震える音を「ラ」の音とするという基準(一部例外有り)があるのですが、その振動の回数が倍の880回の時に出る音が「1オクターブ上のラ」という事になります。

MerceDeathMethod_01.gif

では、ラ以外の音はどういうルールで決まっているのか?
それはとてもシンプルなルールです。

「1オクターブの間を均等に12個に区切る」というやりかたです。
という事で、オクターブを12個に区切ってみましょう。

MerceDeathMethod_02.gif

このように1オクターブを均等に12分割する方法を「平均律」と言います。世の中にはいろいろな楽器がありますが、そのほとんどが、この音階を基準とした作りになっているのです。なので、この事さえ頭に入っていれば、どんな楽器でも、なんとなく弾く事はできちゃうんです。

で、この12に区切った1個分の音のことを「半音」と呼びます。半音が12個で1オクターブ。なんで、「半」なのか?それは、半音二つ分で「全音」または「1音」と呼ぶからです。それでは、世の中には「全音」と「半音」と呼ばれるものが存在するのを知っていただいた上で、今度はドレミファソラシドについて考えてみたいと思います。

ドレミファソラシド=全全半全全全半

先ほどの図に、ドレミファソラシドを配置してみました。

MerceDeathMethod_03.gif

これを見て頂くと、音の並び方が一定で無い事に気づかれるかと思います。ミとファは近いし、シとドも近いですね。これを平均律上の音の空きで見てみると、ドの音を基準に全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音となっています。

MerceDeathMethod_04.gif

ピアノの鍵盤をイメージしてもらうと、ドから1オクターブ上のドの間には白黒合わせると、12個の鍵ががあるのですが、白い鍵だけ押して行くと丁度全全半全全全半になっています。

MerceDeathMethod_05.gif

この、全全半全全全半のルールは、JAMをする時にも作曲をする時にも、非常に役に立つ基本の考え方になりますので、覚えておくと何かと良い事があるかと思います。

ドレミファソラシド=CDEFGABC

よくミュージシャンが「じゃあ、コードはG→F→Am→Cで〜」とか「KeyはE」でとか言ってますよね?あの、ちょっと専門的っぽくてちょっと響きがかっこいいアレです。あのCとかFとかは何かというと、

ドレミファソラシド=CDEFGABC

という事なんです。要は、言い方が違うだけ。だから、さっきのコードの例で出てた「G→F→Am→C」であれば「ソ→ファ→ラ→ド」という音を出してれば、それだけで演奏に参加する事ができちゃうんです。Keyに関しても同じで、「KeyはE」だったら「Keyはミ」っていうのと同じ事です。実際Key はミって言われたら一瞬混乱しますがw。慣れないうちは、指をおって、ドレミファ・・とCDEF・・を合わせてみればどれがどの音かがわかりやすいかと思います。強いて言うなら、ポイントはAから始まるんじゃなくてCから始まるところですかね。そこはお間違いの無いように気をつけてください。

MerceDeathMethod_06.gif

Keyは、基準となる音

先ほどのCDEFGABの話の中で出て来た「Key」という単語ですが、言葉の意味の通り鍵となる音です。日本語の音楽用語だと、根音と言うようです。ガレージバンドとかで新規ファイル作成する時なんかにもKeyを選択させられますよね。大抵はデフォルトがCになってるかと思います。

では例えば、KeyがEというのはどういう事か?さっきの話を思い出してください。そう、Keyの音はミになりますね。この、Keyがわかったら、次に思い出してほしいのは全全半全全全半です。ドレミファソラシドの場合には、ド(C)の音をKeyとして、全全半全全全半にしていたのですが、KeyがEになった場合は、音の構成が変わってきます。二つの図を見比べると解りやすいかと思います。

MerceDeathMethod_07.gif

これは、例えるなら「ミを中心としたドレミファソラシド的な音」という言い方ができるかもしれません。例えばビートルズのHey JudeのKeyはFなので、ファをKeyにしたドレミファソラシド的な音を主に使用していたり、Guns'n Roses のSweet Child O' MineのKeyはD(彼らのチューニングが半音下げなので、音的にはD♭だけど)なので、レをkeyにしたドレミファソラシド的な音を主に使っていたりと、表現したい曲調に合わせてKeyや音階は決まってきます。

メジャーとマイナーと度数

Keyにはまた、メジャーとマイナーと呼ばれる、曲の雰囲気を決定するためのルールがあります。通常のドレミファソラシドはいわゆる「メジャー」になります。これを少し悲しい雰囲気にしようと思ったらkeyの調をマイナーにしてあげる必要があるのですが、そのためには「度数」の考え方を理解した方が解りやすいかと思います。

度数というのは、Keyの音を基準に考えた時の音の関係性の事を言います。例えばドを中心とした全全半全全全半のドレミファソラシドであれば、ド=1度、レ=2度、ミ=3度、ファ=4度、ソ=5度、ラ=6度、シ=7度となります。度数の話の場合、1オクターブ上は8度とは言わず、基準となる1度に戻る感じだと思います。たぶん。(あ、でもテンションコードの時とかは、そのまま9thとか13thとか言うなあ・・。まあ、呼び方の話だけなので、とりあえず置いておきましょう)。

で、Keyをマイナー(小文字のmで表現します)にする場合には、3度と6度と7度の音を半音ずつ下げます。ちなみに、半音下げる場合は音の名前にフラット(♭)をくっつけます。半音上がる場合はシャープ(♯)をくっつけます。

MerceDeathMethod_08.jpg

これを度数で表すとこんな感じ 1 2 ♭3 4 5 ♭6 ♭7 8

このルールさえ解っていれば、どんなキーで演奏してもどの音をマイナーにするかが一発でわかりますね。ちなみに、演歌のKeyは大抵マイナーになってます。

ファンキーかどうかは、7度(7th)の音で決まる!

メジャーかマイナーほど曲調に作用しませんが、ロック的な音楽のKeyにとって、7度の音は大きな影響があります。ものすごいざっくりと言うと、7度(7th)の音を半音下げる事で、ファンキーでブルースっぽくなります。

1 2 3 4 5 6 ♭7 8

よくファンクミュージックで、ギターが高音のコードでチャカチャカ弾いてるコードは決まって7thコードです。

Merce Deathの、超個人的な度数に対する印象

この度数ですが、1から7までなんとなく役割というか性格のようなものがあります。それぞれの音を、どう感じるかはミュージシャンによって違うので、ここはMerce Death的超個人的解釈で、各度数に関してコメントしていこうと思います。

1度=まあとにかく基準。落ち着くと言えば落ち着くが、そんなにおもろいわけでも無い。

1.5度=DeathフィーリングNo.1。若干おどろおどろしい。映画ジョーズのサメが近寄って来てる時の「デーデン・・デーデン・・」って音楽は、1→1.5の繰り返しです。あとは、わざと外した感じで現代音楽ぶる時にはコレ!

2度=サブカル好きのお洒落さんって感じですかね。下北とかよく行きそう。渋い脇役的な音。僕の解釈では7度と仲良し。

2.5度(♭3)=基本的には暗い。でも6度しだいでは、悲しさというより哀愁を伴った力強さに変わる。6.5度(7♭)とタッグを組めば、70年代ハードロックの出来上がり。

3度=とにかく明るいやつ。基本的には6度と仲がいい。Merce Death的には2度や5度とのハーモニーをよく楽しんでいます。ちなみに一般的なコードは、1度3度5度の3音で構成されていて、3度が半音下がるといわゆるマイナーコードになるんです。それくらい使用頻度の高い音。

4度= 1度を支える存在。音の方向性を変えるような力を持っているので、下手に1度と一緒に前に出ると、なんだか方向性がわからなく時もある。音楽理論的には、5度の次に強い響きを持つと言われています。

4.5度=この音単体というより、4度→5度やその逆等、経過音としてつかわれがち。あとは、1.5度と同じく、現代音楽ぶる時に使えます。

5度=安定感ばつぐん。1度と二人だけでもなんとかやっていけるくらい。他の音は、この音に辿り着くまでの経過音と言う言い方もできるかも。ただ、骨太すぎるので、多用するとちょっとバカっぽいというか、ひねりが無い印象に。こいつ自身では、あまりニュアンス的なものは出にくい。

5.5度=こいつも暗いやつですね。2.5度と組むと本当に暗くなる。逆に言うと、曲調を解りやすく暗い方向に持って行く時には、バシッとこの音を使う。

6度=さりげないお洒落が得意な感じ。2度とよくカフェとか行きそう。Merce Death的には7度との近い関係での緊張感のあるハーモニーが好き。

6.5度(♭7)=いわゆる7thコードを支える黒人。とにかくファンキーです。2時間でも3時間でも踊りっぱなし。若干の哀愁と力強さが織混ざった感じ。

7度=ボサノバ大好き、AOR大好き、出没するのは代官山か青山。単体だとたいした事無いんだけど、コードに入ってくると一気にお洒落に(メジャー7コード)。カフェライブには欠かせません。あとは、無理して5度の替わりをしてみたりすると、曲に深みが出たり。とにかくお洒落!

という感じで、思いっきり印象だけで書いてみましたが、音楽やってる人なら多かれ少なかれ自分なりの印象を持っているかと思います。もしお手元に楽器があったら、上記の話を見ながら鳴らしながら楽しんでみてください。また、こんなふざけた解説じゃよくわからん!という方は「和声」とかで検索するといろいろ出てくるかと思われます。

基本は以上!後はいろいろ組み合わせを試してみよう。

音階に関して言うと上記の事を知っているだけでも、割とだいたいの事は出来てしまいます。僕は高校の時に全然勉強してなかったけど、音楽の授業のこの話だけはがっちり聞いてたんです。それから多少勉強もしたけど、ベースはここに書いた事でしか無くて、あとは経験から好きな音を見つけて行ったという感じかなと。なので、皆さんもいろいろ組み合わせを試してみて、自分が好きな音を見つけていくのがいいと思います。

あとは音楽を支えるもう一つの大きな要素、リズムがありますが、これこそ感覚的に出来る事なので、自分が好きな音楽を聴く時に、なぜそれを良いと思ったのか、というのを自分なりに考えてみるといいと思います。ちなみに僕がリズムでこだわってる要素は「三連符」と「シンコペーション」です。

という事で、なるべく解りやすく書いたつもりですが、どうでしたでしょうか?今回の記事を読んでみてJAMれるかも!と思った方、World Jam Bandへのご参加をお待ちしております!


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