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1. We are the WORLD JAM BAND!

February 23, 2009
Shingo Ohno
Merce Deathという一人バンド活動もしている大野真吾による連載。 音楽、ネット、コミュニティ。今後どういった展開があるのか注目!

今回からCBC NETで連載をさせていただく事になりました、大野真吾 a.k.a. Merce Deathと申します。第一回となる今回は、自己紹介と、今までどんな活動をしてきたか、そしてこの連載でどんな事をしていきたいかを書かせていただこうかと思います。

まずは自己紹介ですが、1974年東京生まれ。武蔵美の短大グラフィックデザイン科を卒業後、TYO ID というweb制作会社でディレクターをしてました。2007年よりWieden+Kennedy Tokyoという広告会社で、デジタルアートディレクターという肩書きで仕事をしています。主な仕事としてはwebサイトの企画とディレクションなのですが、去年はGoogleさんの仕事で、風船で人が飛ぶリアルイベントをしたり、カフェを作ったりという具合に、活動領域を拡大中という感じです。

その一方で、個人活動としてMerce Death(メルセデァス)という一人バンドを2002年より続けております。基本的にはギターとループサンプラーを使う事で、音を積み重ねてバンドのような音楽を作って行くイメージです。


地味にGIG活動を続けては、その動画をYouTubeにアップしたりしていたのですが、2006年末に行われたコーネリアスミュージックビデオコンテスト用に作成したwebコンテンツが優勝。

Cornelius x Merce Death x polo-Really x Google Map x YouTube http://www.mercedeath.com/cornelius_remix/
remix_01.jpg remix_02.jpg

2008年にはWorld Tour from My Roomと称して、Ustreamを使って自宅からオンラインにてワールドツアーを決行。

World Tour from My Room
http://www.mercedeath.com/wt.html
worldtour_flyer4.jpg

これは、ざくっと言うとオンラインでのストリーミングライブなのですが、世界各都市に合わせて演奏開始の時間を変える事で、より現地の人々がライブを楽しみやすくなる、という仕掛けでした。例えば、フィレンツェの場合は、フィレンツェの夕方6時にGIGスタートなので、東京にいる僕は夜中の2時に演奏を開始する、という具合です。まあ、仕掛けという程では無いですけどw。

Merce Death GIG - 5. 31. 2008. 01:38:28 GMT+0900



またその中で、チャットを使ったコールアンドレスポンスなんかもトライしてみました。僕がマイクに向かって「Say, Hooooo!」と言うと、お客さんはチャットウィンドウに「Hooooo!」と書き込むという、なんともギークな試みでしたがそれなりに盛り上がりました。僕のblogにはその時のチャット履歴等も残してありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

また2008年末には、ギターをテスラコイルという稲妻発生装置(という言い方が正しいかは不明ですが)に繋げてみたり・・


Merce Death plays "Thunder Struck(AC/DC)" with the tesla coils


Merce Death plays a guitar with the tesla coil


というような活動を行っております。

そんな一人バンドなMerce Deathなのですが、はなから一人で演奏するのが目的だったわけではありません。昔は宅録をしたり、お気に入りのCDを再生しながらその音と即興でジャムって遊んでいたのですが、本当は時間さえあればいろいろな人と実際に会ってジャムをしたいと思っていたのです。だけど、まずメンバーを探したり、スタジオを予約したりスケジュールを合わせたり等、バリバリ仕事をしながら行うにしてはかなりハードルが高い行為に感じられ、半ば諦めざるを得ない状態でした。もしかしたら、この文章を読んでいる方の中にも、同じような体験をされている音楽好きの方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。

そこで始めようと思ったのが『World Jam Band』というプロジェクトなんです。

考え方はめちゃめちゃシンプルです。UstreamというYouTubeのリアルタイム版みたいなサイトがあるのですが、そこに各自で登録してもらい、そのウィンドウを一枚のページに貼付けて一緒に演奏するだけ。

wjb2.jpg

なんていうか、みんなが集まってくるそのページ自体が一つのバンドだという考え方です。理想としては、そのページを開くと常に誰かが演奏していて、それを聞いた誰かが音を足して、というのが24時間繰り返される事で一つの長~~~い楽曲が奏でられている状態を造り出す事です。

World Tourをやった時に、オンラインではあるんだけど、演奏している気持ちは通常のGIGとそんなに変わらないというか、そこにお客さんがいる事を感じる事ができたんです。しかも、それが海外に住んでる友人と日本の友達が同時にワイワイ遊んでる感じって、シンプルなんだけど一番楽しいネットの使い方だと思ったんですよね。World Jam Bandも、遊びながらそんな事を感じられる場所になれると良いなと思っています。

・・と、大きな理想があるのは良いのですが、ぶっちゃけ今までほとんど活動できてなかったりましたw。なので、この連載をきっかけにより多くの『音楽&ネット好き』人にこのバンドの存在を知ってもらって、参加してもらって、ジャムを楽しんでいけたら良いなと思っています。理想としては、連載中のどこかのタイミングで、実際にどこかのイベントとかで演奏できたらいいですね。参加者全員自宅から、みたいな。

また、高い理想とは裏腹にUstreamのウィンドウを貼付けるだけという、かなりローテクな事をやろうとしているわけなのですが、他にどんな方法があるのかをちょっと調べてみたところ、オンラインでリアルタイムなジャムができるアプリケーションをいくつか発見しました。

『eJamming』 http://www.ejamming.com/

shingo_ejam2.jpg2007年にサービス開始され、現在はβ版ですが、近々正規版が出るらしいです。現時点でもかなり低いレイテンシーでジャムる事ができました。少し前には、ルーターを使ってインターネットに接続している場合にはポートを解放しないとうまくいかなかったんですが、さっき試した時には解消されていたようです。


知らないドラマーとジャムり中(僕はベース弾いてます)


その後、メタル系ギタリストが入って来て混沌とw


Ninjam
http://www.ninjam.com/

shingo_ninjam_top.jpgこちらは2006年に開始されているようです。いくつか用意されたサーバのアドレスをその都度入力して接続する感じです。今改めて繋ごうとしたら、サーバ全部落ちてたけど、大丈夫のか・・?ちょっと前に試してみた時にはeJammingよりも良かった感じもしたのですが、1月末のeJammingのアップグレードで巻き返されたかも?


いずれのアプリケーションもなかなか良い出来だったので、これからもちょくちょく覗いてみようかなと思うのですが、これらのアプリは完全にプレイヤー同士のコミュニケーションに特化されたアプリケーションなので、ブラウザ経由でお客さんに見てもらうのはちょっと難しそうでした。

そこでオンラインジャムをお客さんが見て楽しめるようなサービスは無いかと、さらに探していたらこんなサイトを発見しました。

JAMNOW
http://www.jamnow.com/


shingo_jamnow1.jpgこれも上記二つと同じく、アプリダウンロード型なのですが、そのアプリを使ってジャムが行われると、現在のジャムというかたちでサイト上に表示されるので、ユーザーはそれを聞きながらチャットで参加できるというものです。ただ、僕が訪れた時にはオンラインのユーザーが一人しかいなくて、ジャムが出来ませんでした・・。しかも繋いだ音がなんだかおかしな事になっていたので、まだこれから改良されていく感じかもしれません。

という事で、これらのアプリもなかなか楽しいのですが、ダウンロードしなくちゃいけないのと、音のみでビジュアルが見えないので、なんかこう繋がってる感が弱いというか、相手の姿が見えた方が単純に面白そうだなっていうのはありました。
あとは、不特定多数のお客さんが見る事が出来るというのも大事なポイントだったりするので、当初の計画通りUstream貼付けでひとまずは行ってみようかと思います。なんか合わせ技で、もっと良い方法があるかもしれないけど、それも含めて考えながらより良くしていければと思います。
そうそう、バンドに参加してもらえる場合には、演奏中はぜひwebカムで、演奏してる姿も映してもらえると楽しいかと思います。

あとはここで気になるところとして『音のズレ』の問題があります。上記アプリは、なるべくそのレイテンシーを感じさせないようにプログラム側で解消しようとしていましたが、やはりズレを『0』にするのにはまだ成功していないようでした。World Jam Bandの場合は、プログラムで修正していくのでは無く、ズレを『気にしない』という方向で行ってみようかと思います。ズレてても気にしない、むしろズレを楽しむような感覚でw。キャプテンビーフハート的なカッコいいズレを産み出せたら良いですね。

Captain Beefheart - Live In Belgium 1969


何から何までずれまくったバンド『The Shaggs』で検索してみたらこんなビデオが。

ファンが勝手に作ったみたいですが、かわいいですねw。

という事で、とにかく参加してみたい!という方は下記をご覧になってWorld Jam Bandへぜひご参加いただければと思います!

参加方法:

1. まずはUstreamにてアカウントを作成。サイトは英語版しか無いのですが『Ustream 使い方』あたりでググると日本語で解説してくれているページが沢山出てきますので、そちらを参照していただけると解りやすいかもしれません。

2. アカウントを作成したら、Create New Showから、自分のShowを作成してください。一つのアカウントで、何個もShowは作成できるので、World Jam Band用にShowを作っていただくと、後々よろしいかと思われます。

3. 各showには独自のURLが発行されます。My Showsの中にあるオレンジ色のBroadcast Nowボタンの横に『Go to Show URL』というリンクをクリックすると辿り着きます。例えば僕の場合は、以下のようなURLになります。
http://www.ustream.tv/channel/merce-death-for-world-jam-band

4. 発行されたURLを メールにて送ってください。僕の方で手作業でサイトに貼付けますw。

5. 楽器をPCに接続!オーディオインターフェイスのようなものがあればベストですが、普通のミキサーから変換でステレオミニプラグにして、PCのマイク入力に直接ぶちこむ感じでもそこそこいけました。ちなみにWorld Tourの時にはそのセッティングでした。カオシレーターとかなら、ステレオミニからステレオミニでいけちゃいますね。

6. あとは、演奏するだけ!

皆さんの参加お待ちしております!


そしてそろそろ連載第一回目を終わろうかと思うのですが、次回以降の内容は、バンドの人数の増え具合や、成熟具合をみながら考えて行こうと思っています。また、ゲストミュージシャンを交えたオンラインジャムなんかも計画していたりしますので、お楽しみに!

We are the WORLD JAM BAND!

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