null* in Sapporo
null* in Sapporo
日本の伝統的な美意識をコンセプトとしたプロジェクト・ユニット、null(ヌル)。
artlessを率いるカワカミシュンさんを中心に、14人のデザイナー、イラストレーター、フォトグラファーにより構成されている。(現在は15人。)昨年9月に発行した「null-bon」に続いて、今回2冊目となる作品集、「null本!」(読:ヌルボン・エクスクラメーション)の発行。そのリリースに合わせて、2006年3月11日から31日の会期で札幌soso cafeでエキシビジョンを開催。オープニングに参加したnullメンバーに同行した。
3月11日16時。ホテルにチェックインの後、soso cafeへ。
会場に着くと、早速PRINTEMからの展示用ポスターの仕上がりを確認。同時にオープニングで行なう、nullメンバ−・オオサワアキラ氏によるライブペイントのために東京から持参した「null本!」の色校正をキャンバスにするべく、準備が始まった。キャンバスを作る人、ポスター貼る人。その様子をカメラで撮る人。その撮っている人を撮る人。お酒に手を出しはじめる人などなど。ヌルい空気の中で準備が着々と進んでいく。
ナンバリングの順に展示されたポスター。Printed by PRINTEM.
そして20時。いよいよオープニングスタート。
今回の「null本!」のテーマは「×0」。全ての数字は「0」を掛けると、必ず「0」になるということから14名のメンバーが一人一人番号をもとにビジュアルを寄せた。そうやって構築された本の校正紙を上から色を重ねて「0」にするようにオオサワアキラ氏はペイントしていく。shiftの大口氏のDJによる心地よい音楽とともに、地のビジュアルが分解され、新しい絵が構築されていく。ゼロであってゼロではない。言葉遊びから生まれた作品群の上に確かな色が重ねられていった。その様子はnullメンバーによるフォトログ(http://fotologue.jp/null/)で確認してもらいたい。
完成した壁。Painted by Akira Osawa.
そしてオープニング終了後はジンギスカンへ!
photo & text by snp