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ということで、展示期間2日目の日曜日。この日は様々なワークショップが予定されていたのでまとめて見学しに再びNOMA地区へ。



Critical 3D Printing by Golan Levin


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アーティストで、カーネギーメロン大学のSTUDIO for Creative Inquiryのディレクターを務め、F.A.T.のメンバー、最近ではThe Free Universal Construction KitNeoLucidaといったプロジェクトで知られるGolan Levinによる「Critical 3D Printing by Golan Levin」と題されたワークショップ。クリティカルな3Dプリンティングとはなんぞやと、このワークショップのためにこの日は足を運んだといっても過言ではないほど、個人的に期待を寄せていたワークショップだったが、実際に現場に到着してみると、受講者の半部以上が小学生以下ぐらいの年齢で、内容は極めて入門者向け。3Dプリンター初心者が大半だったため、ビギナー向けの内容に急遽切り替えたとのこと。正直残念だったけど、受講者を見てその場で判断して柔軟にコンテンツを切り替えられるのは流石。

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3Dプリンタとはなんぞや?という最も初歩的な3Dプリンタの説明からはじまり、3DTinという初心者でも簡単にシンプルなモデリングデータ作成し、ダウンロードできてしまうウェブサイト上で3Dモデルをサクっと作成。

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プリントするオブジェの中身の構造はどうなってるの?という話から、どういう風にプリントされていくのか、ホワイトボードに手書きでスケッチを書きながら詳しく説明。

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そしていよいよ出力、とMaker botを起動させるとキャリブレーションが不十分でプリントできず、調整。。。

といった感じで、Golan Levinによる3Dプリント入門的な贅沢なワークショップでした。


Punchcard Economy Workshop by Sam Meech

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3Dプリンティングワークショップのすぐ隣で、時に編み機の”ガーーーガーーー”というけたたましい音でGolan氏を困らせていたSam Meechによるニッティングワークショップ。参加者は実際に編み機をつかって自分のニットを編むことが出来る。
Varvara GuljajevaとMar Canetによる、Arduinoでニッティングマシーンを制御する「knitic」プロジェクトや、Gerard RubioによるオープンソースのDIYニッティングマシンプロジェクト「OpenKnit」、ファッションデザイナーのヌケメが立ち上げたプロジェクト「glitchKnit」などなど、ここ最近、クラフト/ファッション/ハッカーのシーンが結びつく形で、ニッティングマシーン関連の優れたプロジェクトが多く見られるようになってきたが、このワークショップの企画者、Sam Meechも個人でニッティングマシーンをハックしたプロジェクトや、デザインのプロセスにニット(ニッティングマシン)を取り入れるプロジェクトを多く手がけている。

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ワークショップ会場中央に飾られていた、Samによる巨大なタペストリー作品(の裏側)「Punchcard Economy」。イギリスの社会改革家、ロバート・オウエンが提唱した「8 hours labour, 8 hours recreation, 8 hours rest」というスローガンが織られているのだが、少しグリッチのような模様が組み込まれている。これは日本製のbrotherという織り機の、パンチカードをつかって織りのパターンをつくるという仕組みをつかって、まず織り機用のパンチカードに参加者の1日の労働時間表を作成してもらい、その参加者一人一人の労働時間をパターンとして巨大タペストリーに反映させて、グリッチのような模様を生成してる。

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参加者は編み機をつかって自分の労働パターンを反映させたマフラーを編むことができるのだが、その懸命に同じ動作を繰り返し、ニットを編んでいく姿がロバート・オウエンのスローガンを彷彿させる。

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Knitted Horse Firework animation – SD from Sam Meech on Vimeo.


こちらは会場に置いてあったSamによる別のニット作品「Knitted Horse Firework」。ニットがアナログフィルムのリールのようになっていて、ニットでアニメーションをつくるプロジェクト。


その他のワークショップ

IMG_3581 その他、アナログ・シンセサイザーのキットをつくって最後に参加者で演奏するワークショップや、廃材を持ち寄って即興でオブジェをつくるといったワークショップが同じフロアで開催されいてた。


Martin Messier: Projectors



この日見たライブはMartin Messierによる「Projectors」という新作公演。3台の8mm映写機と2台のプロジェクターをつかったオーディオビジュアルパフォーマンス。Martinはアナログな装置とテクノロジーを結びつけたライブパフォーマンスで知られており、今回のライブでは8mm映写機をインターフェイス(コントローラー/トリガー)として扱い、プロジェクターの映像と音を無線で制御するといったパフォーマンス。おそらく映写機からピックアップされたであろう、物理的な音はアナログな見た目通りだったが、パフォーマンス後半で現れるソリッドな生成系のビジュアルはアナログな見た目とは対照的で新鮮な感覚だった。