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こんにちは、栗田です。

トランスメディアーレのレポ続編をまだアップできておりませんが、
友人のEvan Roth君がスウェーデンはストックホルムのGALLERY NIKLAS BELENIUS にて現在開催中の個展「Evan Roth – Memory」をちょっとご紹介。
実は自分のデータを提供していて、それを使った作品が採用された模様。

展示内容はタイトルにあるように「MEMORY」、現代の記憶or記録なのかもしれないコンピューターのブラウザが溜め込む「Cache」もに着目したもの。
2週間分ほど普通にインターネットブラウジングをして、その間に溜まったキャッシュをEvanに送信。
いろんな国、年齢、業種のひとからキャッシュを提供してもらい、個人名は出さず、属性と合わせて展示する、というシンプルなもの。
ほかにもEvan自身の大量のキャッシュをプリントアウトした「Self Portrait 」、プリントアウトされたキャッシュデータを潰してグルグル巻にしている「Forgetting Spring」などの作品も。

こちらが私のキャッシュ。
一般のひとがこれをまじまじと見てると思うと恥ずかしいw

確認用に送られてきた画像が16000px四方あって、ラップトップでは開かなかったり。。

IMG_0143

Male, 32, Creative director, Tokyo, Japan (March 2013)
Internet Cache Portrait series
C-print face mounted on acrylic, dibond backing
90cm x 90cm
2014

Courtesy Niklas Belenius Gallery.

ほかには例えばパリに住む女性、ギャラリーのオーナーの方

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Female, 33, Gallery owner, Paris, France (March 2013)
Internet Cache Portrait series
C-print face mounted on acrylic, dibond backing
90cm x 90cm
2014

Courtesy Niklas Belenius Gallery.

こちらの方はどこか旅行にでも行ったのでしょうか、GoogleMapが多め。

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Female, 32, Speech language pathologist, London, Ontario (March 2013)
Internet Cache Portrait series
C-print face mounted on acrylic, dibond backing
90cm x 90cm
2014

Courtesy Niklas Belenius Gallery.


やっぱりインターネットの使用率は高いからか、展示作品を見ると自分がキャッシュが多めな気がする。

ちょうどトランスメディアーレのテーマであった”afterglow”とも近いところもあり興味深い。大量のE-Trash(デジタルデータのゴミ)はどういう存在なのだろう?という問いがある。

こちらがドキュメント映像。




大量のキャッシュをスーツケースに詰め込んで。一応ダジャレになっている。

suitcase-cache

最終的には燃やす。
これもエキソニモがトランスメディアーレでキーボードを燃やしていたりしたので(レポ後編で紹介予定)、つながったり。



最後に、この作品とは関係がないけど、大好きなEvanのキャッシュを扱った作品。
http://cacheruleseverythingaround.me/


Evanは現在パリ在住。
パリのXPO GALLERYに所属していて、欧米で積極的に展示などもやっているよう。

Evanの他の作品はこちらから〜