20131106_mft2013-01

こんにちは。CBCNETスタッフのtadahiです。
先日行われたMaker Faire Tokyo 2013に行ってきました。
回を増すごとに規模を拡大しているMaker Faire ですが、今回は、日本科学未来館とタイム24ビルの2会場!出展者は約300組という事で、ほんの一部になってしまいますが、気になったものをピックアップしてご紹介します。

20131106_mft2013-02

日本科学未来館1階の様子。やっぱり今回も大にぎわいです。

20131106_mft2013-03

NukemeとDorita によるファッションブランドTANUKIは、テクノ手芸部のよしだともふみさんとのコラボで新作を発表していました。
この「TANUKIの光るリストバンド」は、腕にバシッと叩き付けるとクルンと腕に巻き付く(子どもの頃によくやったアレ)作りになっています。それにファーがついてタヌキのしっぽのようになっていて、しかも光るリストバンド。



こちらの「TANUKIのしっぽ」は、音に反応して動くマフラー。

20131106_mft2013-04

The Breadboard Bandのブースでは、ブレッドボード上に楽器の回路を作ってすぐに音を出せるmobileBBシリーズの新バージョンとして、ArduinoとサウンドライブラリMozziのためのシールド基板のプロトタイプを展示していました。
この日は、The Breadboard Bandのメンバーは他の業務で忙しかったようで、The Breadboard Bandコンパニオン!!?のお二人がいろいろ説明をしてくれました。
ちなみに、MakeTをハッキングしたドット柄のBreadboard Band hack Tシャツを着用していました。かわいい。



The Breadboard Band「mobileBB Shield for Mozzi」プロトタイプ

20131106_mft2013-05

KULUSKA(クルスカ)「旅するデザイン」
KULUSKAは、鎌倉を中心に活動している職人と、デザインディレクターのものづくりユニット。
革のスリッパを作るワークショップを各地で行っていて、そのデザインデータをオープンにすることで、ケニアのFab Labなど、KULUSKAのデザインが世界中を旅し始めた事例をお話してくれました。
ワークショップ「旅するデザイン-オープンデザインの可能性」についてはKULUSKAのブログでも紹介されています。

20131106_mft2013-06

「磁性流体ビジュアライザ」などの作品で知られる藤本 直明さんは、人工衛星「かぐや」からの月面データを使い、3Dプリンタと陶芸の技法により制作した「月面陶芸」の試作を展示していました。真ん中辺りのへこみは有名なクレーターだそうです。なんだか不思議な感じの、新感覚陶芸。



A-L-C「アニマトロニクス・キャラクター」
『A-L-C』は映画・TVドラマなど映像作品のためのキャラクターや小道具などの特殊造形製作をしている工房。
造形技術・メカニカル技術向上のために個人制作した作品が展示されていました。
造形も動きも、もっのすごいリアルで「すごい」としか言いようがない感じです。



動いた。「ファミコンラジコン」

『動いた。』は、サラリーマンが土日に頑張って電子工作に挑戦して、いろいろ面白いものを作っている方々。
「ファミコンラジコン」は見ての通り、ファミコン本体がラジコンのように走る作品。なんだかシュール。

20131106_mft2013-07

『動いた。』「ファミコンハーモニカ」
昔ファミコンの調子がおかしくなったときカセットを吹いてみたりしたと思うのですが、そんな感じで、ファミコンのカセットをフーっと吹くとゲーム音のような音がでる作品。体験と作品の構造がうまくマッチしていて面白い。

20131106_mft2013-08

HACKist「NOODLE RECORD」
HACKistは、博報堂アイ・スタジオでちょっと変わった新しい実験を日々行っているR&Dのチーム。
「NOODLE RECORD」はカップラーメンができるまでの3分間をちょっと楽しくするレコードプレーヤー。
温度を感知して3分間だけレコードが回るそう。



ばばば「自走式ルービックキューブ」
見ての通り、ロービックキューブ自体が自動的に動いて色を揃えていくロービックキューブ。実際に計算しながら動いているのだろうかと思い、質問してみると、実は色が揃ったところから始めてバラバラにして、揃える時はその逆の順序で動かしているだけらしく、「なるほど!その手があったか!」と妙に感動しました。

20131106_mft2013-09

ロボットロックバンド「Z-MACHINES」のライブパフォーマンス&開発者のみなさんによるトークも行われました。
仕組みの話や、ロボットデザインで工夫した部分など、開発面でのいろいろなお話を聞きました。



ギターの MACHは、髪の毛がNANケーブルになっていて、頭を動かすといい感じにワイルド。



ドラムスの ASHURA 。後ろに太鼓やシンバルが並んでいるのは雷様のイメージからきているそう。
本来ドラムセットは演奏者側に向いてますが、ダイナミックな動きを観客に伝えるため、あえて外向きにしたそうです。
また、スネアやキックが何台かあるのは、ロボットだと人間のように一本の腕で強さを調整するのが難しいらしく、叩く強さによって分かれているらしいです。




という事で、ほんの一部ではありますが、ざざっと振り返ってみました。
本当に、年々多様化していて、デジタル、アナログ問わず、プロ、アマ問わず、電子工作、ロボット、ソフトウェア、Fab、クラフト、ファッション、などなどジャンルも様々、何か作っている人たちが大大大集結みたいな状況でした。

Maker Faireには今までに何度も見に行ったり、makerとして出展したりもしていますが、行くたびに新しい作品や発想が生まれていて、イベントも参加者も共にバージョンアップしているんだなぁと、実感しました。
ということで、今後にも期待しています!

Information

Maker Faire Tokyo 2013
http://makezine.jp/event/mft2013

日時:2013年11月3日(日)12:00~17:00、4日(月・祝)10:00~17:00
会場:日本科学未来館(http://www.miraikan.jst.go.jp/) 東京都江東区青海2-3-6
   タイム24ビル(http://www.tokyo-bigsight.co.jp/time/)東京都江東区青海2-4-32

出展者数:約300組
主催: 株式会社オライリー・ジャパン
共催: 日本科学未来館、臨海副都心まちづくり協議会、東京臨海副都心グループ、ほか
ハッシュタグ:#mft2013