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Jacob Tonskiによる ”Balance from Within” は170年物のヴィクトリアンソファーが内部・外部の影響を受けながら一脚でバランスを取るという、シンプルな作品。

ソファ内部には人工衛星や宇宙船などに通常使用される姿勢制御装置、リアクション・ホイールが内蔵されており、外部からの影響による傾きを感知し反対方向へ動力を起こすことにより一脚のみで自立する仕組みとなっている。
簡単な力でが加えられるだけで倒れてしまう繊細なものだが、ソファ自体はマグネットによってパーツが接合されており、落下によって意図的に簡単に分解されるようになっている。これにより落下時の力を分散させるとともに、再度組み立てるのを容易にしている。

なぜソファなのか。ビデオの中でJacobは「ソファではあらゆる人間のソーシャル・インタラクションが行われている、食事から会話、仕事の面接からセックスまで。– 関係性のバランスというのは繊細で優美なものだ、そして時には崩れ落ちてしまう。」と語っている。

この作品はGolan Levinが教員を務めるカーネギーメロン大学のSTUDIO for Creative Inquiryでのレジデンス期間中に制作が開始され、 Pennsylvania Council for the Arts、School of Creative Arts, Miami University、Ohio、などのからのサポートによって完成したとのこと。

このソファは自立するところだけではなく、バランスを失い崩れて落ちてしまうこともある。そして修復するには外部の助けが必要となる。Golan Levinが表現する“Poems Not Demos”らしい作品である。

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Balance from Within


http://www.jacobtonski.com/balance-from-within/
http://studioforcreativeinquiry.org/projects/balance-from-within
http://www.creativeapplications.net/objects/balance-from-within-170-year-old-robotic-sofa-balances-on-a-single-point/