プログラマー/インターネット・アクティヴィストであった故Aaron Swartzのドキュメンタリープロジェクト
アルス・エレクトロニカ 2013の受賞リストが発表となりました。日本からも多数のAward of DistinctionやHonorary Mentionsを受賞してますね。
一覧は以下リンクより。
http://www.aec.at/prix/en/gewinner/
さて、その中で、Special Mentionというカテゴリーがありました、これは毎回あるものなんですかね。例年は気づきませんでした。
そのSpecial MentionはAaron Swartz氏に与えられていました。Aaron SwartzはRSSの開発やMarkdownの開発協力などを手がけたプログラマーで、インターネットのフリーカルチャーを推進すべくアクティヴィストとしても積極的に活動していた方でした。しかし、2011年に多数の学術雑誌の論文をJSTORからMITのコンピューターネットワークを通じてダウンロードした罪で逮捕、その後重ねての訴追の末、今年1月に26歳の若さで自らの命を絶ってしまいました。(→Wikipedia)
個人的にはそこまで彼の活動には詳しくないのですが、その時の反響が大きかったのは印象的でした。
アルス・エレクトロニカのリストに名前があり思い出したのもあり紹介できればと。
ドミニク・チェンさんによる以下の記事がとてもわかりやすく訴追の背景や浮かび上がる問題について書かれていますので是非ご覧ください。
ドミニク・チェン特別寄稿:天才A・シュワルツの死が知らしめた、ある問題について
http://wired.jp/2013/01/30/aaron-swartz/そして、彼のドキュメンタリーを制作するプロジェクトがKickstarterに上がっていました。もうすでに金額は達成していますが、あと一週間ほどあるので興味ある方はぜひ。
このドキュメンタリーを制作しているのはハックティヴィスト(ハッカー+アクティヴィスト)のドキュメンタリー「We Are Legion: The Story of the Hacktivists」を制作した方たち。このドキュメンタリーも面白そうなので今度見てみようと思います。
以下がプロジェクトビデオとすでに撮影がされているインタビューシーンなど。
最近だと、若干25歳のCody Wilsonによる3Dプリンティングできる拳銃のデータを公開するプロジェクトもありますが、いよいよ「インターネット」が可能なことと社会との関わりが入り組んでいろんな問題へと発展しそうです。
プログラマーやその仕組を支えてきてるカルチャーから学ぶことは多いかもしれません。ドキュメンタリーの完成を楽しみにしています。
参考リンク:
Wired: Aaron Swartz Film Kickstarted by Director of Anonymous Documentary