こんにちは、またしてもyang02です。
山梨レポート第2弾ということで、甲府滞在中に山梨県小淵沢にある、
キースのコレクションのみを展示する、世界で初めてのプライベート美術館、
中村キース・ヘリング美術館に行ってきたので簡単に写真で紹介します。

中村キース・ヘリング美術館
http://www.nakamura-haring.com/





美術館外観



美術館入り口。


田舎の山奥に突如めちゃくちゃ現代的な建物が出現するので違和感すごくてけっこうビックリする。
ユニークな外観の美術館、設計は建築家の北川原温氏が手がけていて、
内部の構造もおもしろくて、モダンでものすごくおしゃれ。
建築目当てに来る人もいるとか。

キース・ヘリングといえば、現在コンテンポラリーアートシーンでも活躍している、
ストリート出のBanksyOBEYKAWSなんかの起源ともいえる
元祖ストリートアーティスト(グラフィティライターではなく)とも言えるくらいの人で
なぜ東京の街中ではなく、山梨の山奥なんだというのが個人的な最大の疑問でした。
が、それにはちゃんと理由があるようで、、、

もともと個人でキースの作品をコレクションしていた美術館の館長、中村和男氏が、
コレクションを一般に公開したいという目的で美術館をつくるという話になり、
中村氏はキースの都市性ではなく、彼の作品の生命力のほうに引かれていたそうで、
どうせ建てるなら、自身の故郷の山梨の、しかも縄文時代の遺跡が多く発掘されている、
大自然の中の生命力があふれる地というイメージがある小淵沢に建てたいという思いがあって
この地に建設することを選んだそうです。


All Keith Haring works © Keith Haring Foundation

最初の展示室に向かう狭い通路


All Keith Haring works © Keith Haring Foundation

2つ目の展示室、一度はどこかで目にしたことがあるような代表的な作品が多数。
アンディー・ウォーホルとのコラボレーション作品も。


All Keith Haring works © Keith Haring Foundation

一番広い、メインぽい展示空間。
ドローイングのイメージが強いキースの彫刻作品はかなり新鮮。しかも巨大。


All Keith Haring works © Keith Haring Foundation

美術館の空いてるスペースを利用して、美術館のキュレーター目線で、
キースと関連性の強い現代で活躍するアーティストを紹介する
キュレーターズセレクションという企画展シリーズを展開していて、
この時は美術館5周年記念でOBEYとキースのコラボレーション展を開催してた。



全ての展示室を見終わると最後にPOPSHOPでキースグッズが買える。
着るもの系が充実してて靴とかもあって全身キースとかできそうな感じだった。



中にはこんなコラボアイテムも。
性をよく題材にしてたり、エイズで亡くなっている彼とすごく相性の良い商品。




ここに来て一番ビックリしたのは、隣にリラクゼーションスパと称した露天温泉施設があること。
ここも北川氏が設計したそうで、通常の温泉とは一線を画す、風呂としては見たことないデザイン。
基本的に予約して貸切で入るそうです。
次来ることあったら絶対入りたい。
詳しくは以下

リラクゼーションスパ KUROTEL
http://kob-art.com/kurotel.html


美術館周辺には温泉がたくさんあったり、山の中で乗馬ができたり、
遺跡が見れたり、とにかく山に囲まれた大自然なので、美術館だけでなく、
この辺一帯はトータルで観光するにはかなりよさそうなスポットだと思います。
山梨行く機会があれば是非チェックしてみてください。

ちなみに現在、冬季休館期間中で3月16日まで開いてないのでご注意ください。


写真:菅野創