こんにちは、yang02です。
先日、出展作家として文化庁メディア芸術祭山梨展に参加してきたので、
自分のブログを飛び出して、こちらで簡単にフォトレポートしたいと思います。
一個前のエントリーが地方ネタなので、タイミングいいですね(?)

文化庁メディア芸術祭は毎年2月、国立新美術館でその年の受賞作品展開催を皮切りに、
その後だいたい半年遅れぐらいで地方二ヶ所、海外一ヶ所くらいの頻度で巡回展を東京外で開催し、
その年の受賞作を中心に、過去の受賞作品も積極体に紹介したりしてて、
メディア芸術普及活動的なことを行っているのです。

ちなみに上の写真は、開催二日目に予定されてた子ども向けの
SENSELESS DRAWING BOT ワークショップが大雪のため中止になってしまった時の様子です。。

文化庁メディア芸術祭 山梨展
http://mediaarts-y.jp/

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昨年11月に新設されたばかりの山梨県立図書館がメイン会場




図書館一階の多目的スペースでの展示風景

今回のメ芸山梨展は、やまなし国文祭と抱き合わせるかたちで開催。
会場は山梨県甲府駅北口から出てすぐのとこにある、昨年11月に新設されたばかりの
真新しい県立図書館を中心に、重要文化財の藤村記念館など、周辺建物数カ所にて実施されました。



私が出展したSENSELESS DRAWING BOTの最終日の様子。
いつもより壁狭い分ドローイングの密度濃いです。


SENSELESS DRAWING BOTの共同制作者、菅野さん作のJamming Gear
2009年に審査委員推薦作品受賞。


ベルリンを拠点に活動してる本田明稔さんによる作品「Globrapher」。
シャッターを押すと、カメラを向けた方角に位置する国のニュース写真を映すカメラで、
2010年にこちらも推薦作品に選ばれていますが、日本であまり紹介されてない作品。
とてもよくできた作品で、今回の展示はかなり貴重な機会だったように思います。


2011年、エンターテイメント部門で新人賞をした成瀬翼さんによるご存知「リズムシ」。
最近ではソフトバンクとコラボして「ラップお父さん」なんてのもリリースされたようです。すごい。


会場すみにひっそりと展示してあったクワクボリョウタさんの「ニコダマ」。2010年推薦作品。


須木じゃらしさん作「エスパードミノ」も2010年のエンターテイメント部門推薦作品。
こちらもGIFアニでどうぞ。


2001年アート部門大賞受賞作品、児玉幸子さん、竹野美奈子さんによる「突き出す、流れる」 。
10年以上経った今でも色あせない素晴らしい作品です。(初めて生で見ました)


2009年に奨励賞を受賞したGoh Uozumiさんによる「F-void sample」。
人間の爪ぐらいの極小ディスプレイに映しだされた映像を顕微鏡で拡大して見る作品。




図書館の真向かいにある、国の重要文化財「藤村記念館」ではガジェットや映像作品を展示



ぐにゃっと曲がったり、ぴんとまっすぐ固くなったりして目的合わせて
形を変えることができるディバイス「相転移的装置」。
エンターテイメント部門で2011年に優秀賞受賞。
作家の勝本雄一郎さんは同フロアで雨刀も展示してました。


見てる子供たちが物語の登場人物になってしまう「即席紙芝居」。
駅前広場の特設会場にて、作者の佐々木遊太による実演も盛況のようでした。



藤村記念館二階では映像作品を中心に紹介。
上の写真は、2011年アート部門大賞受賞作品、山本良浩さんによる「Que voz feio(醜い声)」。
会場にある古いイスや机をプロジェクタ台などにそのまま使っていたのが
モノクロの映像とマッチしていて、雰囲気のある展示空間になってました。



三つ目の会場、NHK甲府放送局一階では漫画作品を中心に紹介。


紙芝居を実演していた広場の特設会場では、国文祭のイベントの一環として
ご当地アイドルが歌って踊ったり、武田信玄のゆかりの地であることから(?)
戦国武将に扮した人たちの寸劇(?)など多くのイベントが開催されていて大賑わいでした。

地方展のよいところは、やはり展示のテーマに合わせて過去の作品も紹介してくれるところで
時系列を意識しながら一つの空間で多くの作品を見るのは楽しいです。
あと、地方はご当地グルメを食したり、その土地の名所など巡ったりできるので、
メ芸地方展を理由に旅行がてら遠出するなんてものいいな〜と思いました。

ということで、山梨展レポートは以上になります。
今年の文化庁メディア芸術祭本展はいよいよ来月13日から
国立新美術館をメイン会場としてはじまりますね、楽しみですね!

※本文中のGIFアニと何枚かの写真はGoh Uozumiさんからいただきました。ありがとうございます!