elixirstudioやデザイン・スタジオAREA17の創立者でもあり、昨年9月に39歳の若さで亡くなられたArnaud Mercierの作品をまとめたオンライン・コレクションが公開されました。

懐かしきelixirstudioがあった2000年ごろのウェブ初期から最近のデザインまで、精密で徹底したデザインは個人的にも大きなインパクトがありました。

Arnaud Mercier Retrospective 1999–2011
http://arnaud.area17.com/

昨今の多く見られるエッジなデザインに明朝フォント使ったり、2.0モッコリデザインからフラットでスリックなデザインへの流れもこの人が作り出した感があったりします。

有名なところではgood magazineの雑誌とウェブサイトですが、good.isが変わってた。。。(さすがにマージン取りすぎじゃないっすかー。前のデザインは秀逸だったので残念。

ウェブデザインのトレンドが移りゆくなか、彼のようなスクリーン・デザインへ対する姿勢から学ぶことも多いですし、逆にこうしたマインドを発展的に世代間や業界間で繋いでいく難しさも考えたりします。

この回顧展サイトでは過去の作品やラフデザインも含めて2000枚以上画像があがっているようで、グリッドとかパーツの整理などのとても貴重な画像もあったりします。一日中見てられますね。


冒頭にあった文章を簡単に日本語にしてみました。

Arnaud Mercier
Retrospective
1999–2011


このエキジビションは、多くの作品を世に出し、最も重要なインタラクティブ・デザイナーのひとりとしてとして広く知られるアルノー・メルシエの仕事に捧げた、常設のオンライン・コレクションです。個人のアーカイブ、 ノート、インタビューや電子メールから集められたこのコレクションは1999年から彼が慢性骨髄性白血病のため逝去する2011年9月26日までのものです。

非常に細かいインタラクティブ・デザイン・システムの設計で知られる彼ですが、コンピューターサイエンスの学位を取得しているデベロッパーであったことはあまり知られていません。彼のデザインに対する信念は、あるメディアを探求し、新たな価値を再発見し、表現の手段として使用する前に、人はそのメディアを本質的に理解しなければならない、というものでした。この精通した信念と細部まで鍛錬を惜しまない姿勢こそ彼が偉大なデザイナーであると明らかにしています。

このコレクションでは彼が手掛けたコミッション・ワーク、コントリビューション・ワーク、実験的作品、フォトグラフィー、パーソナル・プロジェクト、など彼の活動をほぼ全て網羅する2000もイメージがまとめられています。このコレクションでは彼の徹底したクリエイティブ・プロセスを垣間見ることができ、近年手がけていたユーザー向けのサービスデザインから初期の実験的な作品まで、彼の進化を辿ることができるでしょう。

Original text at http://arnaud.area17.com/