こんにちは、arinaです。
唐突ですが、CBCNETクルーと行ってきました春の福岡。
東京で育って25年くらい経つ私ですが、どうやら最近地方都市が気になる今日このごろ。
3.11以降は西日本への移住者も増え、改めて顕著になってきた「脱・東京」の流れ。
皆さんの周りでも感じる機会は多いんじゃないでしょうか。

さて、福岡といえば明太子、モツ鍋、ラーメン、餃子、海の幸…と、誰に話しても「飯がウマい」と口にします。加えて「女の子がかわいい」都市伝説…。って何が言いたいかと言うと、本当に典型的なイメージしか持ち合わせてなかったのです。そんな縁の遠かった土地なんですが、最近何やら福岡エリアがCBCNETでもおなじみのメディアアーティスト・エキソニモを中心に賑わっているとの噂。そんなわけで、GWのまっただ中、初の福岡に降り立ってきました。



この旅の目的地は今年4月にオープンしたばかりのアートスペースFUCAの中に登場した謎の秘密結社ラボ『IDPW』(読み方は「アイ・パス」)。(以前のIDPW紹介記事はこちら

発起人のエキソニモをはじめ、15名ほどのスタートアップメンバーを中心にメディアの実験場としてさまざまなイベントやエキシビション、ワークショップ、開発合宿などを繰り広げていくとのこと。気になるのがこの秘密結社ロゴマーク…。その実態やいかに!



福岡市の中心部・天神駅からタクシーで15分ほど(地下鉄でも3駅くらい)、たどり着いたその場所はいたってシンプルな元倉庫。福岡R不動産を中心に運営されるイベントスペースFUCA(Fukuoka Urban Community of Art)のもと、1Fにはカフェと音楽スタジオが併設。ボイトレやギター教室も行っているそう。(一瞬しか会わなかったけど、このカフェのオーナー・るんるんさんも相当興味深い方でした)

photo via FUCA

2Fへ上がると、どかーんとだだっ広いスペースが登場。確かにこの広さがあればエキシビションもイベントも何でもできそう。まずはエキソニモの千房さん、やえさん(&にこちゃん!)にご挨拶。


走り回る娘と父


そもそもこのIDPW、昨年、エキソニモのお二人が福岡に拠点を移したことが事の始まり。東京を離れたからといって、スローライフなんかには落ち着くはずのないエキソニモ。遊べる場所がないなら、まずは自分たちで場所を作ってしまおうと思った矢先、福岡R不動産の方と意気投合してこのプロジェクトが始まり、わずか2ヶ月でオープンに至ったのだとか。

ポイントはその名が表す通り、IDとPW(パスワード)さえあればいつでもアクセス可能なこと。福岡限定のローカルスポットではなく、ネットワークを介して様々な人・場所と繋がるリアルな実験場なのです。東京を経由するのではなく、福岡発のものづくりを目的としたメディア発信ラボが誕生しました。



2日目の夜はCBC radio「君と僕とインターネット」 @IDPWを開催!エキソニモ千房さん&やえさん、anno labの藤岡定さん、MerceDeathの大野さんをはじめ、FUCAの坂田さん、paperboy&co.福岡の方々らも続々と集結。

話題は昨今の福岡事情から、IDPW今後の展望まで多様に展開。インターネットを介して接続した人々がリアルに集う「場」として、何でも実験できる自由な空間を目指すIDPW。失敗してもいい場所、実験のログを残していく「失敗の墓場」、「ネットワークが降臨する現実世界」などのキーワードが飛び交い、室内にテントを持ち込んだ開発合宿やら、月に1回の実験イベントやらを開催していくとのこと。


記念撮影!



そんな中、早速第1回目のイベントが開催されていた模様…。「お子様からお年寄りまで、全世界で話題騒然、大活躍中のツール〈手〉をフィーチャー!」とのことで、「手食いディナー」を実験。しょっぱなから飛ばしてますね。 今後の展開がますます楽しみです。
IDPWパーティ#000001 featuring “手” 5/26(sat)

おまけ



人呼んで「福岡のハワイ」、能古島。

前夜のラジオ(という名の飲み会)で、福岡市民から大プッシュされた能古島(のこのしま)。福岡ドーム近くの船着場からフェリーで10分というんで、早速行ってみました。



名物・能古うどん(ツルツルでうまかった)に生カキなどつついた後、ふらり歩くと、突如不思議なオーラを放つカフェを発見。その名も、noco nico cafe。ゆるカワな店内には能古サイダーやらレトロなオリジナルのプロダクトが並んでおります。

情報社会・・・・・?!

この一枚、「長崎かどっかで見つけてきた」とご主人。話してみると、6月2日には能古島キャンプ場で夏フェス・ノコノコロックが開催されるとか。テニスコーツが出演したり、高山なおみさんのカレーがふるまわれたり、なんだか面白そうだし、この人たち色々ただ者じゃない。(気がする)

福岡市内はどこもきれいで東京とあまり変わらない風情でしたが、海を越えると突然超ローカルな風景が広がる能古島。福岡に訪れる際は、ぜひ福岡のハワイもセットでおすすめします

今後もIDPWの情報はCBCNETでもお伝えしていきます!

Text by Arina Tsukada