アムステルダムのFoamギャラリーにて開催中のグループ展「What’s Next? The Future of the Photography Museum」でのErik Kessels によるインスタレーション。
24時間以内にFlickrにアップされた写真をすべてプリントアウトしたという作品。

写真の未来は?と題された展覧会だけに、誰もが自由に撮り、共有する現代の「写真」感を感じることができるインパクトあるイメージ。

※追記:改めて思ったのだが、この上の写真では、写っているこの少年か少女がとても印象を左右している。まるで、良き友人や家族の写真を見ているかのような笑みが、ここにある大量の写真に人情があることを感じさせる。この子がいなかったら、下の写真のように、ただの物質、として認識するのではないのかな、と。
つまり、わあすごいねこんなに一日で写真がアップされてんるんだー、と簡単にスルーしてするのが大半だが、ここに僕ら現代の知覚や認識の変化と操作を感じ取れるような気もする、いやしない。
いろいろ写真を探したのだが、この写真だけ色が鮮やかに補正されていたので、ちょっと思いました。

※追記追記:『元々こっちが本来の写真とも言えますね。』とツイートがあったのですが、そうやって僕らも捉えていたのかもしれない。「写真」とい言葉はただの「イメージ」みたいなものが普通なわけで。

Creative Reviewで、作家のErik Kesselsは
「いまの社会は写真で溢れかえっている。この過剰な状態は多くのイメージシェアするサイト、FlickrやFacebookなどで見られる。これらのコンテンツはプライベートとパブリックが混ざり合わさったもので、本人の意識なく広く共有されている。Flickrに24時間内にアップロードされた写真をすべてプリントアウトすることで、他者の経験の共有に溺れる感情を視覚化した」と話している。

Foamの10周年を記念した展覧会となっており、写真の未来について考える目的として企画されている。
現代の「写真」にはどういった重みがあるのだろうか。
展覧会は12月7日まで開催。

ちなみに、ネットで見つけた情報では、
Facebookには毎日、2億5千万枚の写真がアップされてるらしい。
http://mashable.com/2011/10/21/facebook-infographic/
http://www.quora.com/How-many-photos-are-uploaded-to-Facebook-each-day

What’s Next?
The Future of the Photography Museum

Guest curators: Lauren Cornell, Jefferson Hack, Erik Kessels, Alison Nordström
5 november – 7 december 2011
http://foam.org/press/2011/whatsnext

via Creative Review