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FFFFOUND! Interview

September 6, 2007 5:22 PM

好きな画像をブックマークしていく、という新しい発想のサービス「FFFFOUND!」。今年6月にロンチされ、瞬く間に一部のデザイナーなどの間で話題となり、あらゆる画像が投稿された。現在はまだ招待制となっているが、アーカイブの量は増大し、海外からも注目されている。

今回はその製作者である、thaの阿部さんと北村さんにFFFFOUND!の制作の背景などを聞いてきた。

Interview by Yosuke Kurita ( CBCNET ) & Yoshihiro Kanematu




CBCNET:まずサービスを作るきっかけや背景を聞かせてください。

阿部:僕らが所属するthaにて、日々のクライアントワーク以外に自発的なプロジェクトもやりたいね、ってことで、定期的にアイデア出しをしていたんです。そんな中で、たまたま僕があったらいいなって思っていたのがFFFFOUND!の案でした。

普段からいろんなウェブサイトを見ていて、気に入った画像があったら、ぽいぽい「拾いました」フォルダみたいなのに入れて、スクリーンセーバーでぱらぱら流れるようにしていたんですけど、他の人も結構同じようなことをやっていて。だったら、いろんな人の画像がいっぺんに見られたら楽しいだろうな、と。その案を出したら、これならすぐ実装できる!となって、やってしまおうということになりました。


各ユーザーのFOLLOWER数が表示される

CBCNET:最初スタートしてから様々なアップデートがありましたが、実際にスタートしてからどういったユーザーの反応がありましたまか?また公開してみて気づいたことってありましたか?

阿部:「個人個人が好きで集めている画像をみんなで見ましょう」ということがメインで、最初から画像版ソーシャルブックマークをやろうって発想ではなかったんです。これって画像を主としたブックマークとしても使えるんだなって後から気づいた感じですね。


また最初は、FOLLOWER(画像をお気に入りに入れた人)の数を一覧表示していて、ある意味競争的に捉えられた部分もあったのですが、実はちょっと本意ではなくて(笑)。その人が好きで、自分のためにメモした画像が、趣味の合うような人にたまたま会うみたいな方向にしたいと思っています。徐々にそういう感じになっていってるのかなと。


CBCNET:実際つくり始めたのはいつ頃からなのですか?

北村:5月から作り始めて、6月に公開しました。公開前には知り合いと内部でベータテストをしていました。ちょうどその時仕事が空いていて暇だったのが良かった。こういうクライアントワーク以外の自分達の仕事とかってタイミングを失うとなかなか実現できないですから(笑)。


CBCNET:最初つくるにあたって、気をつけたことはありますか?

阿部:最初は身近な人たちだけでやっていたので、あまり深くは考えてなかったんです。未公開時はそのままオリジナルの原寸で投稿されるという、かなりパンクなサイトだったんですよね。

ただ公開を冷静に考えたら、さすがにそのままではちょっとまずい。そこでやっぱり画像の著作者を尊重する姿勢でやりたいので「大き目のサムネイルによるメモ」感覚にしようということになりました。元サイトへのリンクをたどってオリジナルを見たり、その画像が掲載されているサイト自体を発見できたり。画像の製作者が「何コレ!」って思わないように、逆にアクセスが増えて喜んでもらえるようにしていきたい。
こういう仕組みのウェブサイト自体がないから、参考になるものがあまりなくて。その辺りは様子見ながら、文句が来たらそのつど対応していこうと思ってやっています。幸い、今のところ削除依頼やクレームはあまりないです。


CBCNET:ユーザーは現在どれくらいいるのでしょうか?

北村:300人くらいですね。ただ、アクセス数ではメンバーの割合が5%しかなくて、残りの95%はメンバーじゃない人なんですよ。


CBCNET:日:英の割合はどうなんでしょう?

北村:アクセス元の割合で言うと、開始当初は圧倒的に日本だったのですが、最近ではアメリカからのアクセス数が日本を越しました。現在では北アメリカ、アジア、ヨーロッパの順で並んでる感じです。問い合わせメールの殆どが海外です。


ffffound各エントリーには「これも好きかも?」と
違う画像へのリンクがされる


CBCNET:サイトを通じて、画像同士のリンク方法などが面白いのですが、どういった仕組みなのでしょうか?

阿部:簡単にいうとGOOGLEのPAGE RANKのように、良いと評価されているユーザーのポストは良い、というのがあります。クオリティーコントロール的な仕組みは多少なりでもしないと、画像の傾向があまりにもバラバラになってしまうので、その辺は意図的にある程度やらないといけないですね。いろいろ調整中です。理想は、みんなの民意で自動的に良い感じになれば良いんですけどね。


北村:画像同士のリンクはAMAZONのレコメンデーションと似たような仕組みです。自分の持っている画像と同じ画像を持っている人の画像は自分も好きなはず理論です。


CBCNET:公開後はどんな変更点がありましたか?

阿部:以前は自分で投稿した画像も、FFFFOUND!上でお気に入りに入れた画像も同じように出していました。その後、ユーザー単位のPOST(投稿画像)がみたいっていう要望が出てきて対応しました。ただ「オレが見つけた!」みたいな、そういう競争的なものに意識が偏らない方がいいのではないかと思っています。デザインポータルから毎日のように画像を引っ張ってくる人とかも出てきちゃいそうですし。
またトップページはポピュラーな投稿がでてたり、画像同士のリンクなどの仕様は随時変更しています。


CBCNET:またサービスとしてはよくある、「コメント」とか「タグ」とかないですけど、それは理由があるんですか?

阿部:もちろん付けるのはすぐに出来ると思うんですけど、一度付けたら外すことができないので慎重になってるんです。"シンプルで明快"という命題もあり、いろいろ付けたくなるところをどれだけ抑えてやるかっていうのは意識しています。また「いわゆる「2.0」サービスです」って捉えられるのはマイナスかもしれないと思い、デザイン的な面でも最小限の要素にしてそれっぽいデザインにはしていません。あんまり色々期待しないでください感が出ているんじゃないかと。


CBCNET:やはり一定期間運営されるとアーカイブが膨大な量になっていて、画像も幅広くなっていますよね。

北村:そうですね。写真やタイポグラフィなどが分けられたらという要望は多いです。ただ、よくあるタグで分類というのは可能性としてはあるのですが、ユーザに入力してもらうタグで解決すると言うのはあまりにも短絡的な発想かなと思っています。なので、なるべくユーザには負担を掛けさせないで出来るだけ自動的に画像を分類していける仕組みがあれば良いかなと思っています。そもそも実際に分類機能が付くかどうか自体も未定ですが。


阿部:埋もれたものが復活してくるところは、投稿されたものの横にそれを気に入っている人の投稿がランダムに出てくるのと、その画像の詳細ページ(画像をクリックしたときのページ)下部のサムネイル郡と、あとは過去の投稿でもある閾値を超えた時点でトップページに出ます。やっぱりアーカイブが増えれば増えるほど、かき混ぜる機能は必要ですね。時系列であることにあまり意味は無いと思うので今後APIなどを用意してアーカイブを活性化させるツールを他の人に作ってもらったりしても楽しいですね。


CBCNET:FFFFOUND!はいわゆる一般的なサービスではないユニークさが感じられて、それが作品的でもあるのかなと感じました。

阿部: FFFFOUND!でいうデザインって、コンテンツの集約の仕方やサイトの機能のところかなと思います。ただサービスとして運営している以上、使っているユーザーが不愉快になってはいけないと思います。自分がサービスを使うときもそうなのですが、サービス提供者が全権を持っている感覚がサービスに出てしまうと使いたくなくなるじゃないですか。その辺は難しいですね。


北村:FFFFOUND!はこうあるべきだ的な各人の共通の思いを元にして、デザインもされているし、機能も取捨選択されている。それが作品的に見える理由の一つではないでしょうか。


CBCNET:一般公開は考えてないんですか?

阿部:サービスとして、まだ様子を見ているという感じですかね。理想は一般公開もされて、デザイン好きな人もそうじゃない人もいるけど、好きな人にはしっかり相応しい画像が出てくるっていうのが成熟した形だとは思うのですが、当初から一般的なサービスをやるっていう目的ではないんです(笑)。ゼネラルなサービスならもっと運営するのに相応しい会社はたくさんあって、ちょっとエクストリームな形じゃないと僕らがやる理由があまりないのかもしれません。

CBCNET:では、最後にユーザーにメッセージを。

FFFFOUND!!!!


CBCNET:ありがとうございました!


阿部さんのFFFFOUND
http://ffffound.com/home/yoabe/post/

北村さんのFFFFOUND
http://ffffound.com/home/keitap/post/

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