そういえばMoMAに行ったときの思い出。各時代のいろーんな時代やジャンルの作品が展示されているMoMAで、作品とそうではない部分の設定の仕方、展示の方法が面白かったです。自分の作品づくりのためにもメモ。以前書いた日記の インターネットで絵画鑑賞 と合わせてどうぞ。

まず最初はこれ、ビデオ作品の展示のCRTはSonyのかな? 相当重いとおもうのですが、見事に壁から生えています。配線どうなってるんだろうか、かっこいい。


続いて、ネオン管と絵画の連続するこちらの作品、配線が見事なリズム感をもたらしています。一見雑にみえる処理がいい。

こちらは難しいオブジェクトですが、生卵の殻と服がアクリルで見事に額装されています。

ヨーゼフボイスの作品。かっこいい。

見上げるような高さに展示され、不気味な立体感から質感が伝わってきます。




html5でカンバスなどが注目される今、ホイットニー兄弟の作品はある意味ではルーツなわけで、こういった作品の今について、ぼんやり眺めながらいろいろ考えさせられました。そんなに考えてないけど。
ちなみにSonyのモニタで展示されてたのですが、ロゴが光るタイプのモニタもあるんですね。日本でみる映像をつかった展示では、筐体のメーカーロゴは隠されている場合が多いので、このピカピカに光るsonyロゴの主張はかなり意外。


これも面白かった。作品の下にオブジェクトが2つ並べてる。床置きとかもありなのか。高さをうまく活かせてるのかは不明。


こちらAT-Tの図面も展示されてたんだけど、なぜかちょっとチルトしてる(傾いてる)。どういう意図があるのだろう。館内のサインとか適当に読み飛ばしてたから、なんで図面が展示されてるのかよくわかってません。



つづいて、こちらの作品。ノンフレームです。


なんと皮素材を釘で打ちつけています。これもいい、壁面から少し浮いてるのも独特な影がでて気持ちいい。



こっちはブリキっぽい素材にもかかわらず


打ち付けられている釘にはカバーが。この待遇の違いはなんだろう。。



ジョン・バルデッサリのコンセプチュアルな作品は額縁なし。かわいい。


これも展示が難しそうな作品。ねじ込みのヒル釘2つで吊るしてあります。

一回ミスってる。。苦労が垣間見えます。



アンドレ・マッソンの作品。これも額縁の名称はわからないけどたまに見る枠だけつけてあってガラスのないクリアなタイプの額縁。
関係ないけどのラカンの義理の兄がアンドレ・マッソンらしい。フランスの人ってそういうつながり多い気がする。

ジャクソンポロックの大作はかなりごつい金具でしっかりと止められています。作品の荒々しい感じから一点して展示用の金具の木訥さに思わずグッときます。


こちらの作品の足となっているブロック。

これは展示ではなくて作品の一部なのだろうか。


おもむろに打ち下ろされたライト。

その下にはぷっくりとした唇。ライティングが重要になってくるのはメイクとおなじような感覚かもしれません。メイクのことなんもわかんないけど。


3つのリズム感がいい。気持ちのいい配置。

こっちの作品は床のラインと作品の配置のずれがおもしろい。なんで枠線の中央に置かなかったのだろう。


こちらも影の落とし方がいいですね、黒いねじで目立たないので、浮いているような感じがする。



ここからは、別の階に移動して、すこし昔の名作たち。

油画作品になると一気に額縁がしっかりとしてきます。作品よりも額縁の主張のほうが強いほどです。

ゴッホの名作「星月夜(1889年)」が、123年の時を超えて今まさに2012年を代表する新しい額縁(iPad)におさめられる瞬間です。

フリーダカーロのポートレートは表情も額縁もかわいい。

作品や作品の背景、作家性に展示空間。そういった色々な要素を考慮しながら、こういった展示や額縁の設定は作られているのでしょうね。



あ、顔認識しました!


おわり