独立してはや、9ヶ月。そして、CBC-NETの栗田さんと一緒にノリではじめたUSTラジオ「君と僕とインターネット」も、あっというまに35回を越えて、毎週いろいろなゲストの方から刺激的なお話がきけて、本当に世の中知らないことだらけだ、と思う今日この頃です。なかなかブログ書く余裕がないんだけど、たまには思ったこととか気づいた事とかつらつら書いてみる。





ということで、先日分解系レコーズ+クリエイティブ・コモンズ(以下CC)のコンピレーションアルバム「CCCD」の特設サイトをつくったときのことをすこし。

「日本でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスにて公開されているネットレーベル楽曲を、2レーベル以上3曲以上セレクトし、分解・継承して新たな作品を生み出す」


というテーマで制作された楽曲を配布するためのサイトで、元になった曲と、そこから新しく作られた曲を両方聞けたり、CCジャパンのドミニクさんによるテキストが読めたりするサイトです。

そもそもCCライセンスってなんぞやっていうと、著作権をラップしてすこし柔らかくしたもので、ようは「自分が作ったものを自分の作品としながらも、人に利用してもらってもいざこざが起きないようにするためのルールが設定できる仕組み」です。詳しくはドミニクさんの素晴らしい著書がありますので、それも読んでみてください。

どうでもいいけど、自分の作品をどうつかっていいかというのを宣言するという点では、ちょっと臓器移植の意思表示カードにも似たようなものを感じる。

で、そのCCライセンスをつけて音楽を発表しているネットレーベルが日本にこんなにたくさんあるのかと驚きならがサイトつくっていたのですが、それらの楽曲は基本的に商用につかわなければ、何につかってもいいわけです。
ドライブやパーティで流すのはもちろん、サイトのBGMにしても、作品に利用しても、きりきざんでも、つなぎあわせてもOK。条件としてはいろいろな組み合わせがあるんですが、基本「誰の曲かさえ明記すれば」OK。

「君と僕とインターネット」の番組内でかけている楽曲もCCライセンスを付与されたネットレーベルの楽曲が著作権が切れたパブリックドメインのものです。
ちなみに、CC以外にも似たようなライセンスはいくつかあります。ただ、YoutubeやFlickr、Vimeoなどが採用しているので、ネット上でもっとも普及しているのはCCではないかと思います。

んで、話題はかわって、先日にイラストを改ざんされて困るという内容のtogetterをみかけました。

[Togetter]イラストの改ざんと無断転載をやめてほしいんです><


この手の無断転載とかトレースの話は見ててつらいですが、CCがあれば大部分を解決できるような気もします。ただ、個人の意識の問題でなかなかそういう層までしっかりライセンスのルールと意味を浸透させるのは難しいだろうから、まったく結論はでていないのですが、FacebookもTwitterもGoogleもあるような中で本気で無断転載を禁止したかったら作品は公開せずに家の金庫にしまっておくくらいしないといけない時代です。

構図や質感がぱっと見で伝わってきて重要な要素になるイラストの世界でこそCCみたいなものがあたりまえになっていかないかな〜。と強く感じてしまいました。

というメモ。

そういえば最果タヒさんのブログにあったポストも印象的だったな〜。

ネットは河で、きみは石