11月上旬に同敷地内に移転したフランス大使館の旧館にて、「No Man's Land(ノー・マンズ・ランド)」と題された現代アートのイベントが開催されている。
建物が解体されるからこそ実現できるウォール・ペインティングや、解体廃材を用いて創られたオブジェの展示など、アーティストが自由に空間を創りあげている。
ほとんどの作品は現場で制作され、さらに何人かのアーティストは会場にアトリエを設け今も制作活動を続ける。
70名を越えるフランスと日本のアーティストに加え、東京藝術大学、団DANS、VANTANなどの団体も発表している。
出展しているのは、鬼頭健吾、松井えり菜、クリスチャン・ボルタンスキー、ジュール・ジュリアン、SANAA、エマニュエル・ギヨー、伊勢谷友介 + Rebirth Projectなど、豪華面々が名を連ねた。
通常大使館はビザ手続き以外では入館できない上に、無料となっている。また、この企画は、取り壊される前のフランス大使館旧館に入館できる最後の機会となっており、建物と一体となった作品は残らないので、ぜひ見逃さないようにしたいところだ。