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ベースドラム

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通常、ここのブログは「だ・である」調で書いているのですが、今回は、仕事上のリリース入ってるので、性質上違和感があるゆえ「です・ます」で書きます。
そしてそもそも、この場所をそういうような発表とかに利用したことはそんなにないし、そういう用途に使って来なかった、つまり、あんまし関係ないことばっかり書いていたので、こんな半年に一度更新するかしないか微妙なブログにも私がどういう仕事をしている人なのかよく知らない、仕事とは関係のない読者がいたりします。

という理由で、ここに仕事上の発表のようなものを書くのはちょっと違う感が無くもないのですが、じゃあ他にちゃんと書けるところがあるかというと現状無いので、ここに書きます。

本当は私の仕事のことをよく知らない方にもちゃんと理解してもらえるように、自分がやっている仕事についてまずきちんと説明すると良いのかな、なんて思って書き始めてみたのですが、イントロで8000字くらいになって、自分でも全然読む気がしないものになってしまったので、あきらめます。

したがって、この文章は、私の周辺の、私の仕事や業界についてある程度知識がある方に向けた説明・発表ということになるかと思います。専門用語や業界のコンテクストの説明などは、最低限にします(さもないと、「クリエイティブディレクターとは何か」とか深遠なテーマに切り込んでいくことになります)。

といいつつ、私が新しく始めようとしていることを説明するために、どういう経緯や体験があって、そんなことをやることにしたのか、それを語らなくてはなりません。すごく長いので、「こんなん読む時間ないよ!」という方は、下の方にある「新しいチームと文化をつくる」というところまで一気に飛んでそこだけお読みください。

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血塗られた曲がり角

doyers

最近、ふと思い立って1年くらい放置していた自作の地図と写真を一緒に1つの画像にするカメラアプリ「where.camera」をリニューアルした。
もともと写真を撮って保存するだけだったところに、フィルタとかカメラロール読み込みだったりとかいろいろ機能を追加した。せっかくなのでちゃんとPRして使ってもらわなければと思うので、このカメラアプリの地図と写真をいっしょくたにして画像に保存できる、という特長を利用して、何か記事を書こうと思って書いているのがこの記事だ。

ゆえに、この記事はまあまあ一応PR記事だ。といいつつ、今からここに書く内容はなんというかすごい濃いというか、興味無い人にとっては全く興味がない内容のような気もするので、ちゃんとPRになるのかどうかよくわからない。あとたぶん長くなる。

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アメリカですごい大炎上に巻き込まれる

pic

非常に珍しいことがあったのでずっと書こうと思っていたのだが、ではこの出来事を経て自分が何かを考えたり思い至ったりしたかというとそうでもなくて、この文章を書いている時点で別に何もまとまっていない。
たぶんこれを最後まで読んでいただいたとしても、読んだ方には、ああこれを書いている人はとても珍しい出来事に巻き込まれたのだな、という以上に残るものはないんじゃないかと思う。
しかし、起こったことがあまりにも珍しいことだったので、とにかく記憶が新しいうちに記録として残しておかなければと思ったので残してみる。

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デジタル・クラフト部門を審査した

jury

「責難は成事に非ず」という言葉がある。これは、読んで字のごとく、「他人の誤ちを責めても物事は成し遂げられない」ということだ。
見た感じ、中国古来の格言とかのように見えるが、小野不由美のライトノベル「十二国記」シリーズの短編集「華胥の幽夢」の中の一遍に出てくる登場人物・砥尚の言葉だ。2001年くらいの本なので、故事でもことわざでも何でもないのだが、十二国記シリーズには、ラノベのくせしてこういう大事な言葉がちょこちょこ出てくる。アニメ版を嫌がる息子に無理矢理見せる程度にはバイブルだ。

もっとライトな言い方をすると、否定だけしても何も生まれない、みたいなことになる。よく会議なんかで言われる「否定するなら対案出せ!」とかにもまあ通じる。この砥尚という人物は、前の王の政治を否定して革命を起こし、自分が王になるのだがその後のビジョンを示すことができず行き詰まった結果、この「責難は成事に非ず」という言葉を遺して亡くなってしまう(このファンタジー小説の中では、王様は国政に失敗すると死んでしまうことになっている)。
まあしかしこれは全くその通りで、出口の無い否定というのは、世界をシャットダウンすることにつながってしまう。

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生きる意味を考える

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40歳になってしまった。
1年という単位は、太陽とか地球とかの天体運動がたまたま決めていることで、40年も然りだし、10進法だってよくよく考えると結構適当な概念な気もする(実際問題、私たちは10数えたら桁が増えることに慣れてるだけでしかない)ので、これを節目と捉えるのは自分以外の何かの都合のような気がしてならないのだけど、他の何かと比較するには便利な指標だ。

普通に考えると人生半分以上は経過したといえる。運が良ければ人生の半分程度生きたことになるのだろうし、運が悪ければこの文章を書いた後に突然死してもおかしくはない。
40年どうにか生き残ったことだけは間違いない。40前に死んだ人よりは長生きしたし、これでやっと、40年生きるとはどういうことなのかを体験できる。

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俺は麻雀みたいなものをつくりたいんだ [PR]

shock

麻雀ってあるじゃないですか。最近の私はああいうものをつくりたいんですよ。
この話は、どこかに一度書かせていただいたような気もするし、よく引き合いに出すのだが、これはとても大事なことだと思っている。
これは、私がイメージソースに入るちょっと前に、その頃イメソにいらっしゃったトムさんが、何かの取材で話されていたことの言い換えでしか無いのだけど、トムさんは、「インタラクティブだったら、『中華料理屋の壁の油が沁みてベタベタした感じ』を表現できるはずだ」と仰っていて、9年くらい前の私はそれにふんわりと感銘を受けたんだけど、長い間あんまり深い意味がわかっていなかった。

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すべては煙草である

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2015年になってすぐに、喫煙をやめた。いわゆる禁煙だ。
もう一ヶ月以上経っている。数日前、いつもの通勤でマンハッタンを縦につらぬく地下鉄1番線に乗ったら、あろうことかホームレスの方が車内で煙草吸ってて、素敵な臭いが充満する車内で「あ、これはやばいな」と思ったし、実際少しは喫煙していた頃を思い出したけど、ものすごく吸いたくなったりはしなかった。
つまり、恐らくこの禁煙は成功したのだろう。もう一生喫わないで済みそうな気はする。

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バイナリカード

binary

Qosmo浦川さんsfpc(School for Poetic Computation)でニューヨーク留学中につくってたバイナリカードが売られ始めている。これは素晴らしいものなのと、少しだけ噛んでたので紹介します。

https://binary-card-games.myshopify.com

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テクネ「おじいちゃんの形見」

techne

ここに何か書くのは相当に久しぶりというか1年以上ぶりで、実はアメリカに移住したことも報告していないし、書こうと思えばいろいろ書くことはあるのだけど、よほど書きたいことがほとばしらない限りWikipedia読んでる方が楽しいので、間が空きました。
今回は案件でいろんな方にとてもお世話になったので感謝の気持ちを記録しておく。

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ゼビウス特集とコンセプトカー

xevious

人生で一番最初に、自覚的に眠れなかった日のことは良く覚えている。

小学校一年生の頃、うちの父が突然ゲームセンターに通い出した。
父は、一つのことに没入するとそれしかしなくなるし、そのことしか話さなくなる。今も昔も変わらず、とにかく一つのことしか話さない。ちなみに、今はほとんどオーディオ系の電子工作のことしか話さない。久しぶりに息子がニューヨークから帰ってきても、オーディオ系の電子工作のことしか話さない。

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