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Make: Tokyo Meeting02 レポート!

November 14, 2008 2:59 PM

make02_top.jpg先週土曜の11月8日、Make: Tokyo Meeting02(以下MTM02)が多摩美術大学八王子キャンパスにて開催された。今回の出展団体は前回の倍の60組。当日は小雨がぱらつき来場者数にひびくと思いきや、そんな心配も何処吹く風、終わってみれば来場者数は1200人を記録!そんな、前回の倍々規模のMTM02の様子を、筆者目線寄りではあるが、可能な限り、Makerたち魂のこもったDIYをピックアップし振り返ってみようと思う。

0081113_mtm02.jpgMake:とは
Make:とはもともとオライリーから発刊されている電子工作系の話題をあつかった雑誌のことで、そのオンライン版のMake: blogでは、世界中のMakerたちが作った制作物が毎日膨大な量の記事となって紹介されている。アメリカではMakerたちが作品を発表、交流できる場として「Maker Fiar」と呼ばれる大規模なイベントが各地で定期的に開催されていて、日本でもMake: Tokyo Meetingと題して2008年からイベントを開催。今回はその2回目となる。


前回のMTMレポートはコチラ
http://www.cbc-net.com/article/2008/05/make_tokyo_meeting_report.php

Make: Tokyo Meeting 02
http://www.oreilly.co.jp/mtm02/

Make: Japan
http://jp.makezine.com/




081113_mtm02_03.jpgまず紹介したいのが、会場を入ってすぐ右手に設置されていた工房ヒゲキタによる自作プラネタリウム!これ、全て手作りで、扇風機でドームを膨らませています。コンパクトに折り畳めて全国各地どこへでも出張プラネタリムを行っているらしい。中に入ればしっかり星空を堪能でき、さらにアイデアたっぷりの3D映像ショーも見応え十分。


081113_mtm02_04.jpg081113_mtm02_05.jpg同じく入り口付近のMake: Japanブース。LED Throwieのお試しコーナーも設置された。先行販売された「Making Things Talk」は見事に完売。



IAMASGangu Projectからまず、菅野創、西郷憲一郎によるJamming Gearの紹介。回転する歯車を噛み合わせることで音を奏でるディバイス。ディバイスによって歯車の歯の数が違うので音が微妙にずれていく、完成度の高い秀逸な作品。


081113_mtm02_06.jpgこちらもIAMAS, Gangu Projectから笠原友美インタラクティブな指人形。指にはめて指人形を歩かせるとピョコピョコと音が鳴り、タメてからジャンプの動作をするとコインをゲットする音が鳴る、楽しい作品。
他にもGangu Projectからの出品作品は多数。IAMASの学生のポテンシャルの高さを感じた。


081113_mtm02_07.jpg自作スピーカユニットの展示。3万円のスピーカユニットの周波数特性とほぼ変わらない出音を驚きの低コストで実現。


081113_mtm02_09.jpg081113_mtm02_08.jpg今回のMTMではクラフト系の出展も多く見られた

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中でもみつばちトートをかわいいドクロのワッペンでデコレーションしたこちらのブースはとくに人気を呼んでいた


081113_mtm02_11.jpgアーティストAZAMIによるバーチャル稲荷大社。京都の伏見稲荷大社をモチーフにしたミニチュアの鳥居の下に線路が敷いてあり、小型カメラがぐるぐる走り回る。カメラの映像は小型モニタに無線で送られる。


081113_mtm02_12.jpg081113_mtm02_13.jpgその横のブースではiimioによるグロいデジタル作品、通称「デジグロ」の出展。上の心臓は指からセンシングされる脈の鼓動に合わせて走り出す。子供にも大人気。


081113_mtm02_25.jpgさらにその横のブースではGraffiti Research Labの日本支部、G.R.L. TokyoによるG.R.L. TシャツとDVDの販売。G.R.L. Tokyo独自の活動も本格的に開始した模様。


081113_mtm02_14.jpgメインフロアは大きく二つに区切られていて、そちらも出展者のブースがびっしり


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このパラメトリックスピーカーは指向性がとても強く、スピーカの前に立たないと音が聞こえない。不思議な音の体験ができる。


081113_mtm02_16.jpg新しい鶴の折り方を発案したのはアーティストの工藤幸平。旧来の折り鶴よりもシャープでより鶴らしい鶴を折れる。


081113_mtm02_17.jpg東京工芸大学のArduinoをメインに使用して電子工作を行うチーム「fabo」から一つ作品を紹介。これはshinobixxによる、その名もGAME BOYa。Arduinoに液晶をつなげ、ゲームを5つも搭載。サウンド&バイブレーション機能もついてる力作。


今回のMTMに一層の多様性を持たせた要因となったであろう、喜劇集団バイバイワールド。正義の味方、今世紀マシトミンが悪役である筋肉元締と会場のそこら中で喜劇を繰り広げた。


081113_mtm02_18.jpg
Ouch!による、無線モジュールxBeeをiPod Touchにつないで、ラジコンカーや鉄道模型を走らせるデモ。写真はiPod TouchとxBeeをジョイントした部分。要JailBreak


081113_mtm02_20.jpg081113_mtm02_21.jpg前回同様、今回のMTMでも技術力の高さでは他の追随を許さなかったニコニコ技術部の作品。終日、人だかりは絶えず、この日一番の賑わいを見せていたのは彼らのブースだったことは間違いない。


会場が美大ということもあり、多摩美の学生によるのインスタレーション作品展示も多数。この作品は、赤外線センサーで人の動きを感知し、手前に設置された複数の電球の灯が人の動きに合わせて移り変わり、美しい影を作り出す作品。


081113_mtm02_22.jpg二階の自販機の前に設置されていた謎のプリントマシンはmoxuseによる作品。SuperColliderのプログラムから生成されるセルラ・オートマトンのパターンを感熱紙にプリントし続ける。


午後になると様々な企画が会場のあちらこちらで催された。上の映像はHTLAB.NETによるテスラコイルによる放電の実演。


二階のライブ会場となる教室ではブレッドボードをリアルタイムにつなぎかえ演奏するバンドThe Breadboard Bandによるライブパフォーマンス。今回の演奏は音量、出音共に渋めで大人の演奏だったという噂。


081113_mtm02_23.jpg上の写真はハンダ付け競争の様子。皆さん一心不乱にハンダ付けされてました。


081113_mtm02_24.jpgイベント終了間際になっても一向に人の数は衰えず、大盛況のうちにMTM02は幕を閉じた。


帰りの電車にて、自作電子楽器「ウダー」でお馴染みの宇田道信さんに遭遇。無理を言って車内にて一曲演奏していただきました。


ということで、思いがけない良い締めくくりで、最後の最後までMake:漬けな一日であった。

このレポートで紹介した作品は出展の半分にも満たない。紹介出来なかったが、素晴らしい作品は他にも数多くある。今回MTM02に参加出来なかった人は次回是非、会場に足を運んで欲しい。
このイベントに足を運んだ人は、人間誰しもが潜在的に秘めているモノ作り魂を、存分に刺激されたのではないだろうか。次回のMTMは2009年の春を予定しているらしい。この勢いで日本のMake:イベント、Make: Tokyo Meetingも欧米並みの規模に拡大し、一層の盛り上がりを見せてくれることを期待したい。


最後に、MerceDeathさんによるまとめ映像を!


Text & Photography by TakahiroYAMAGUCHI
Photography by kojimajunya

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