ヨコハマEIZONE2008と同時期に横浜ZAIMにて開催されていた「Electrical Fantasista 2008」。作品の出展者はメディア・アーティストに限らず、先端デザインチームやweb制作企業などなど。作家の層を限定しないキュレーションで、非常に洗練されたクオリティの高い作品が多く、次世代のメディア・アートの台頭を感じさせられる良い展覧会であった。
その作品の一部を写真で振り返る。

Electrical Fantasista 2008 | エレクトリカル ファンタジスタ
http://fantasista.creativecluster.jp/

Text & Photography by Takahiro Yamaguchi

「Sometimes I'm Happy」by 真壁友
複数のクレイを配置した丸いテーブルをステッピングモーターで回転させることによってコマ撮りアニメーションを実現させる作品。

「エモトスコープ」by 岡田憲一
ゼンマイをまいて背面のファインダーを覗くと、いつもの風景がちょっとノスタルジックに映る

「ピクセルファクトリー」by 岡田憲一
箱の上部の隙間にシートをスライドさせると、小窓にアニメーションが映るアイデアが光る作品。

「TENGU」by クリスピンジョーンズ / ソリッドアライアンス
環境音や音楽に合わせてキャラクターが表情を変える、愛らしいプロダクト。

「◎◎◎◎◎（cycle）」by dilight
古い自転車の車輪を集めて作られた作品。右にあるペダルを手で回すと、車輪についたライトが点灯する。

「Prism」by 参（mile）
テレビをビジュアルイコライザーをスピーカにする、形携帯音楽プレイヤーのためのディバイス。

「susuki」by METAPHYS
風がそよぐとまるで有機物のようにLEDが静かに明滅する照明器具。

「THE IMAGE PLAYS THE REALITY」by SHIMURABROS.
ルミエール兄弟が上映した初の映画をモチーフに作られた映像インタスタレーション。

「write-bulb」by 松山淳一
二つのポイントを鉛筆で結ぶと明かりが灯る、スイッチを考える作品。

「Polar Candle」by WOW
WOWの作品は円筒に映り込んでいる映像を見るものだが、床打ちされた歪んだ映像もを見るのもまたおもしろい。

「ウツリナ」by クワクボリョウタ
クワクボリョウタの新作は映像から光が生まれる照明。