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ICC オープン・スペース 2007

May 24, 2007 6:37 PM
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《KAGE 2007》2007年

メディア・アート作品を展示・紹介している NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]が開館10周年を迎えた。そして4月より、以前から無料で体験できる「ICCオープン・スペース」が「オープン・スペース 2007」として展示作品がリニューアルされた。ここで新たに設置された作品をちょっとご紹介したい。



上の写真は、近森基と久納鏡子の二人を中心にしたメディア・プロダクツ・ユニット「minim++(ミニムプラプラ)」による作品《KAGE 2007》。円形に光のあたった床にはとげのような立体がいくつも並んでおり、円錐にふれるとそれぞれの影は動きだし,伸び縮みしたり、様々な動きをする。


20070524_icc01.jpg《Sharelog》


これは橋本弘太郎氏による《Sharelog》。いつも使っているSuicaやPASMOなどのICカードを端末にかざすだけで,鉄道利用履歴を地図上に抽象的な軌跡としてグラフィカルに表示する作品。時間軸に沿ってどこに自分が行っていたのかが描写される。
またオンライン版も公開されており、ICカードリーダーがあればネットでも軌跡を見ることができる。
Sharelog.net


20070524_icc05.jpg《ゲイナーカイダン》


物理的なインターフェイスをインプットすることができるデバイスキット「GAINER」を使った「ゲイナーカイダン」。
階段を歩くと、足をセンサーで読み取り、振り子が階段を叩く仕組み。自分に沿って人が歩いているような音がコト、コト、聞こえてくる不思議な階段だ。

GAINERは比較的簡単なプログラムでデバイス連動の作品を作れるとあって多くのアーティストが使っている。FLASHでもProcessingでも動くのでその用途や可能性は楽しみになるばかりだ。


20070524_icc04.jpg《DriftNet》


「DriftNet」は以前CBCNETでもインタビューした平川紀道氏の作品。この作品はインターネットという実体のないヴァーチュアル空間にあるデータを,数値としてのデータの羅列としてダウンロードし,波のようにスクリーンにビジュアライズしたもの。またその場にいる人の動きにも反応し、文字通り「ネットサーフィン」をしている感覚になれる作品だ。


20070524_icc02.jpg


20070524_icc03.jpg《Optical Trajectory 2》


他にも武藤努氏による気持ちよく、不思議なライト「Optical Trajectory 2」、「動く3Dモデル」を大きなインターフェイスを使って作る江渡浩一郎氏の「モジュローブ」など様々な作家による作品を体験することができる。滅多に入ることが出来ない「無響室」も開放している。

ほかにも数多くの作品があり、オープンスペースは無料で鑑賞可能なのでまだ行ったことがない方はぜひ足を運んでほしい。
10年間でテクノロジーは様変わりし、我々の生活の中にも見えないテクノロジーが多くある。そうしたテクノロジーを一歩視点を変えて見ると違う側面が見え、その楽しさ・恐さ・可能性を感じることができる。そうした作品が一同に体験できる場所としてやはりICCは貴重な場所である今後もその活動に期待したい。


20070524_iccpod.gif


また今月よりICCによるポッドキャストもスタート。今回オープン・スペースに参加した作家のコメントなども公開されている。
http://www.ntticc.or.jp/Communication/Podcast/index_j.html

[オープン・スペース概要] http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2007/Openspace2007/index_j.html

開館期間:2007年4月19日(木)─ 2008年3月9日(日)
会場:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]
開館時間:午前10時 ─ 午後6時
休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合翌日),年末年始(12/8-1/4),保守点検日(8/ 5,2/10)
入場無料
主催:NTT インターコミュニケーション・センター [ICC]

http://www.ntticc.or.jp/


Photo / Text by Yosuke Kurita

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