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FITC 05 , TORONTO

April 27, 2005 5:38 PM
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4月9日-11日間、トロントにてFITCが開催されました。このFITCは以前Flash in the canという名前だったのですが今年から正式にFITCとしたとのこと。今回CBCNETとして取材にいき、WebDesigningShiftにもレポートを書いたのでここはちょっと違ったアプローチで書いてみます。でも他のレポもぜひ見てください。こっちは僕の主観で、フランクに。


CBCNETユーザーならよく知ってると思いますが、こういったデザインカンファレンスで割とカルチャー寄りなのは、 香港のIdN、Design is Kinky の Semi-Permanent、スペインのOFFF(5月開催)、アメリカのFlashFoward、あとこのFITCでしょう。ほかにもグラフィックデザイン協会がやってるようなのもたくさんありますが、海外アーティストで組まれるものはこの辺でしょう。

去年僕はシドニーのSemi-Permanent、シンガポールで開催されたIdN Conference行き、このFITCが3回目の海外カンファレンスとなりました。将来日本で開催したい僕としてはいろいろ勉強になるし、多くのヒーローたちと知り合える良い機会になってます。最近のこういったデザインカンファレンス事情は他の分野ではあまりないなーとよく思います。IT系や車系でも。音楽のフェスティバルに似てるのかもしれませんね。

さて、カンファレンスの話ですが、FITCは他のカンファレンスに比べて大きく違うのはそのスピーカー陣の人数!公式サイト(www.fitc.ca)を見てもらえばわかりますが、すごい人数です。この人数の渡航費と宿泊費でいくらかかるんだろう・・・。それでいてそのセレクションも良い。FLASHと名前がついていたカンファレンスなのに、Processingや映像、またFLASHは使わない人なんかも。

進行としては、ホテル内の6つの会場(そのうち3つは、壁を取って大会場にもできる)を使い同時進行でトークセッションやワークショップがあります。とりあえず「次に誰見る?」っていう感じ、まるで音楽フェス。見に行ったやつがつまらなくて、違うのを見に行った友達が「すげーよかった!」とか言うとちょっと凹む、そんなことも。無料インターネットとコーヒーもラウンジスペースで提供されてます。これはうれしいサービス。またここがあまり混んでないんです。全体的にみんなマイペースで楽しんでいる印象でした、スピーカーが普通に他のを見てたり(音楽フェスじゃあり得ないですよね)、バルコニーでしゃべってたり。

来年も開催は決まってるそうです。メインゲストはセテファン・サグマイスター。 トロントまでの渡航費と滞在費だけだったら行く価値は大有りです。ただ、、チケットは普通に買うと650ドル。これは高すぎ。学生なら225ドルなので、学生でこういうの好きな人は春休みとかに行けるし、かなりオススメです。

ということでここからは、フォトレポート。 あと今回、日本人スピーカーとして参加した中村勇吾さんと青池良輔さんからコメントを頂ました。ありがとうございます。

中村勇吾さん:www.yugop.com
「FITCは、Flashオタク、デザインオタク、WEBアートオタクなど、微妙な接点を持ちつつも全然違う方向を向いてる人達が一同に会する、という不思議な熱気に包まれた刺激的なカンファレンスだったと思います。個人的には、Evan Roth(ni9ne)。あと、Robert Petersのセッションが印象深かったです。ああいうの日本でもどんどんやったら面白くなると思うので、栗田君よろしくおねがいします。(笑)」

青池良輔さん:www.aoike.ca
「企業主体のイベントとは違ったクリエイターが表に出ているイベントだったので、初めは「作品発表会」みたいな印象を受けないでもなかったのですが、それぞれのセミナーがバラエティーに溢れ、かつ凄いクオリティーで、一観客としてすごく面白かったです。はっきり言って、「一見するとしょうもない事」 を、一流のクリエイターがセンスとテクニックとデザインで昇華して「デジタルアート」となる過程を目撃できたのはすごい栄養になりました。」

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1:バルコニー。オンタリオ湖に面しててすごく綺麗。天気もずっと快晴。
2,3,4:会場風景。 日本との違いでもう一点大きいのは、質問。日本だったらいつも手は上がりませんが、こっちは手も上げず質問したり、途中で質問したり。
5.入場時に配られるパス。ストラップがMediaTemple

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1:OculartのGeoff Lillemon。初日からその風貌は目立ってた。でも話してみるとすごく良い人。
2:日本語ペラペラなMarcos Weskamp。SocialCirclesやNewsmapなどを紹介。FITC Awards も受賞!
3:今まで話した大物で一番かもしれない、DAVID CARSON。基本的に昔のRAYGUNやタイポグラフィーワークの紹介だったのですが、その姿勢は感銘を受けました。RAYGUNでは、ライターに書いてもらった原稿があまりにつまらないから読めないフォントに変換してそのままプリントしちゃったり、雑誌の中の原稿の続きが表紙にきたり。プレゼン終了後には長蛇の列ができてました。でもひとりひとりと親切に対応していました。なぜか写真では僕の名刺を持ってくれてます。
4:GmunkのBradley Grosh。呼び方はジームンクらしいです。主に手がけたブロードキャストワークを紹介。基本的に実験ワークとかではなく、完成度の高い作品たち。正直もうちょっと期待してた・・・。
5:LevitatedのJared TarbellとColin Moock。Jaredのプロセッシングが生成した絵のプリントは素晴らしかった。あとColinは自宅の壁一杯に自分が描いた絵を飾っていた。こういう意外なところを見ると一気に印象が変わる。ActionScriptの先生は絵もうまい。
6:Branden J HallJoshua Davis。JoshuaはTOOLっていうバンドのサイトの製作過程を紹介。そのアイディアの発展の仕方をユーモアを混ぜつつ見事なプレゼン。僕が彼を好きな要因は、「僕はイラストレーターなんだ、絵を書くのが好きで、それを表現するのにたまたまプログラミングを使ってるだけ」という姿勢、あとはこの風貌。

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1:kleberTom MullerWWFT,TRUEISTRUEのMIKE CINA。KleberはあのtDrのサイトとかを手がける。Cinaは以前desマガジンでインタビュー。もう一年以上メールはやり取りしていたから、会えたときはちょっと感動。
2:3日間のラストを飾ったのは中村勇吾さん。途中ネットワークトラブルとかちょっとドキドキしたけど、終わったあとにはスタンディングオベーションだった。世界のYUGOP。印象的なのはその後、40過ぎぐらいのおばさんに写真を勇吾さんと撮ってくれと頼まれた。すっごいうれしそうでした。
4:FLASHアニメを作ってる青池氏と奥さん。www.aoike.ca。モントリオールに10年住んでいるそうです。GMANとか最高!
3,5,6:初日の夜にBRIDGEというイベントが開かれた。Jon Lorenzが仕切って、WWFTやDJ Keroのライブ。


濃密な3日が終了。朝9時から夜まで、こういう機会が一年に一回あるってのは羨ましいですね。スピーカー同士も良い再会の場になってるようでした。ネット時代だからこそですし、今後ボーダーレスにどんどん進んでいくのではないかと思います。 日本でやりたいですね。ここで問題となるのは、カルチャーの存在、企業の理解、そして英語。どうにか実現したいものです。
FITCの後、そのままNYへ。NYではまた魅力的な人たちに会えました。そのレポも近日公開いますのでお楽しみに。
Text&Photo by Y.Kurita
fitc_profile.gif FITC 05 http://www.fitc.ca/
DATE: APRIL 09-11, 2005 VENUE: Westin Harbour Castle, TORONTO, CANADA

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http://www.fitc.ca/2005/photos/

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