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デジタルファブリケーションをめぐる美術、デザインの可能性を探る展覧会「マテリアライジング展 Ⅲ – 物質と情報とそのあいだ」が5月16日より京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて開催される。

これまで国内外の工学、建築、数学、生命科学、美術、プロダクトデザインの第一線の研究者が出品し、大きな反響を得てきた「マテリアライジング展」。第3弾となる今回は東京藝術大学大学美術館陳列館から京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA へと舞台を移して行われる。

近年、国内でもレーザーカッターや3D プリンタなどのデジタルファブリケーション技術が注目され、デザインツールのオンライン化、機材の汎用化とともに、普及のためのインフラストラクチャー整備と啓発活動が盛んに行われている。また、デジタルファブリケーションが社会に開かれる一方で、その技術体系にある革新性、すなわち数理情報から多産的・可変的に生成される「かたち」のありようや、その根源にある人間の創造的思考と進展するテクノロジーとの協働をめぐる探求は、都度テクノロジーやメディアと接しながらその意味を問うてきた芸術表現の世界でも、重要な関心を呼びつつある。

本展は、このようなポストデジタルの時代と呼ばれる現在において、情報と物質の往還的思考がもたらす新たな表現と、その創作プロセスにあるテクノロジーと人間の批評的関係に焦点を当てる。

出展者は、木内俊克 + 砂山太一 + 永田康祐、城一裕、舘知宏、谷口暁彦、dot architects × 水野大二郎 × Fablab 北加賀屋、中原浩大、久門剛史、松井茂+仲井朋子
、渡邉朋也、他、様々な分野のアーティストやデザイナー、研究者が参加する。

@KCUA では2011 年にこうした状況を紹介する「共創のかたち- デジタルファブリケーション時代の創造力」展を開催している。本展はその現在進行形として、ポストデジタル時代における人間の創造性のゆくえを領域横断的な視座から多角的に考える。

会期は5月16日から6月21日まで、会期中のイベント情報などは随時公式ウェブサイトにて公開される予定。
また以前のマテリアライジング展のフォトレポートは以下より。



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マテリアライジング展 II (2014) の様子

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マテリアライジング展 II (2014) の様子

Information

マテリアライジングⅢ – 物質と情報とそのあいだ
http://materializing.org/

会期:平成27年5月16日 ~ 6月21日
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA  京都市中京区押油小路町238-1
休館日:月曜日
入場料:無料

出展者(予定):
hclab.
木内俊克 + 砂山太一 + 永田康祐
重松あゆみ
城一裕
鈴木雄貴
舘知宏
谷口暁彦
田部井勝
dot architects × 水野大二郎 × Fablab 北加賀屋
中原浩大
久門剛史
加藤大直+佐々木崇人
松井茂+仲井朋子
山本悠
渡邉朋也


主催:マテリアライジング展企画室 / 公立大学法人 京都市立芸術大学
企画:
砂山太一(京都市立芸術大学美術学部特任講師)
森山貴之(横浜美術大学美術学部准教授)
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
協賛:i.materialise / 株式会社アプリクラフト/トロテック・レーザー・ジャパン株式会社
協力:横浜美術大学、東京藝術大学、millegraph、株式会社ゆう建築設計

ポスター:Semitransparent Design
ワークショップ協力:大前道久(OPH) + 木山潤平(sacsac)
イベント:WEB サイトにて随時公開